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公開日 2016/03/15 10:30

仮想空間内を「歩ける」新感覚。話題のVR「HTC Vive」を体験

11万円と高価だが人気沸騰
編集部:風間雄介
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今年1月のCESはさながら「VR祭」の様相を呈していたが、その中で、Oculus Riftとともに話題の中心にいたのがHTC Vive。ラスベガス・コンベンションセンターの近くに巨大なテントを用意してデモしていたので体験したいと行ってみたら、なんと5時間待ちの行列が出来ていて、次のアポもあるし…と泣く泣くあきらめた。

「HTC Vive」ゴーグル部とコントローラー部

装着するとこんな感じ

そして3月。ついにViveのコンシューマー版が予約受付を開始。日本時間4月5日に発売される。今回、この予約受け付け開始を機に、短時間ではあるがHTC NIPPONのオフィスでViveを体験できたので、かんたんにレポートしたい。

Viveは、ゴーグル部と2つのワイヤレスコントローラー、2つのモーションセンサーのセット。ゴーグル部には、なんと32個ものセンサーが内蔵されている。大量の円形のくぼみがデザイン上のアクセントになっていて、サイバー感を高めている。個人的な好みだが、デザインはすごく格好いいと感じる。

ゴーグル部はサイバー感溢れるデザインでカッコいい

複数のケーブルを後ろから流すスタイル

ディスプレイ部は解像度2,160×1,200、リフレッシュレート90Hz。110度の視野を確保している。

特徴的なのはモーションセンサーを同梱していること。これによって、ゴーグルを付けて歩くと、その移動がゴーグルに表示される映像にも反映される。簡単に言うと、仮想現実の世界を歩き回ることができるのだ。

モーションセンサーは2個を同梱。今回のデモでは4個が使われていた

モーションセンサーを三脚に立ててバーチャルな「壁」として機能させる

コントローラーが付属していることもOculus Riftとの違いだ。Oculusは独自開発のコントローラー「Touch by Oculus」をアナウンスしているが、発売はまだ先。ゴーグル、コントローラー、モーションセンサーをすべて用意し、一気に発売したことから、HTCの開発力の高さを感じる。実際に海外を中心に評判は非常によく、第一弾出荷はすぐに売り切れになったとのこと。

コントローラー部

なおViveはHTCが単独で開発しているわけではなく、Valveとの共同開発によるもの。ゲームファンならValveをあらためて説明する必要はないだろうが、ものすごく有名な企業で、その昔「Hal-Life」で一斉を風靡した。その後もゲームプラットフォーム「STEAM」を提供したり、自社開発ゲーム「カウンターストライク」「Left 4 Dead」などで知られている。

HTC Viveを使用する際は、ViveとWindows PCと接続する。PCにも高い処理性能が求められ、nVIDIA GTX 970/AMD Radeon R9 290以上のGPUが推奨されている。PCからの映像出力はHDMI 1.4もしくはDisplayPort 1.2以上。ほかにUSBケーブルも接続する。

さて、かんたんにHTC Viveのスペックや特徴を確認したところで、次ページからはいよいよ体験した感想を紹介していこう。

次ページVRと分かっていても「怖い」驚異のリアリティ

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