公開日 2016/04/19 10:30
一条真人のロボホン日記(1)最初は欲しくなかった「ロボホン」(20万円)を勢いでポチるの巻
一条真人の体当たり実験室
昨年来話題になっていた、シャープのロボット型携帯電話、ロボホン(RoBoHoN)(関連ニュース)。正式発表を受けて、この画期的な端末でなにか企画が立てられないか、編集部内でダラダラ話していた。
ロボホン、面白いよね。でも20万円とか高いよなあ…。だれか買う人いない? ロングランレポートとかやったら面白いと思うんだよね。
わたし発表会行きました。面白いし、実際に動いてるとこ見ると可愛いんですけど、20万円という価格はあまり可愛くない感じ…。自分が買うのはちょっとムリですね。
だよなぁ……。(ふとひらめいて)ライターの一条さんとか、自腹で買ってくれたりしないかな〜。一条さん最近体当たりしてないから、そろそろ何かやってもらわないと。ちょっとFacebookメッセンジャーで聞いてみる。
メッセージを送って20分後、帰ってきた返答はこんな感じだった。
言葉だけみると一見ダメっぽい感じだが、「たぶん」という言葉が気になった。完全に拒絶している感じではない。ちょっと興味がある、そんなニュアンスが汲み取れる。
もうちょっと粘ってみよう。フリーのライターさんといっても、さすがに1回だけの記事だと20万円の投資は厳しい。当サイトの原稿料は決して高くないが、何回かに分けて記事化できれば、少しは取り戻せるかもしれない。ということで、以下のようなメッセージを送ったら、さっきよりは少し強い反応があった。
……来た、これは脈がある…! こうなったら全力で説得しよう。「ちょっと弊社まで来てもらえますか? 企画についてお話ししましょう」と電話し、さっそく来てもらうことにした。その際、「ロボホンっぽいキャップで来てください」とオーダーすることも忘れなかった。
◇
ということで一条さん、ロボホンですが。
俺、ロボホンのことあんまりよく知らないんですよ。最初はまったく興味なかったし、別の用事があって発表会も行けなかったんで。でも周りのライターさんたちが結構欲しがってるんで、興味出てきました。基本影響受けやすいほうなんで。それにしても20万円は高いなあ…。
ですよね。20万円あったら何が買えるんだという。
おれもちょうどさっき、それを考えてたんですよ。20万円あったら、MacBook買って、Xperiaの安いヤツ買っても、お釣りがくるくらいじゃないですか? あと、良いカメラとかレンズも買えちゃう感じですよ。
ふつうに考えたら絶対そっち買いますよね。
そうそう。なんでそこで、ロボホン買っちゃうのか、という。
しかも、もともと欲しかったわけでもないのに(笑)。
バカみたいじゃないですか俺。ハハハハハ!
でも、周りのライターさんが欲しがっていたとか。
いや、でもたぶん買わないですよ、あれ。欲しいな〜とか言って、結局買わないパターンですよ。世渡りがうまいんですよ!
なるほど(苦笑) …いやでも、僕らとしても納得ずくで買って欲しいです。ということで、発表会でロボホンの可愛い姿を見てきた杉浦が、ロボホンの魅力をプレゼンさせていただきます。
よろしくお願いします。
以下、ロボホンの基本機能について、杉浦が懇切丁寧に説明した(詳細は割愛)。最初はあからさまに、胡散くさそうにみていた一条氏だったが…
杉浦の懇切丁寧な説明に、次第に身を乗り出し、だんだん前のめりになっていく。
最後には丁寧な説明にほだされ、すっかりロボホン欲しいモードになってきた様子の一条氏。
これはいい流れだな〜と思っていたら、一条氏が会社に来ていると聞きつけた、オーディオ編集部の浅田が部屋に入ってきた。これはまずい…。
浅田は人をいじり倒すのが大好きなSキャラ、対する一条氏は豪快に見えて、意外に繊細なところもある。この組み合わせは良くない。案の定、浅田が絡み出す。
一条さん何やってるんすか? 今度は何に体当たりするんすか?
一条さんにロボホン買ってもらえないかと思って説得してるところなんだけど。
それは一条さん、買うしかないでしょ!
そういうや否や、一条さんの肩に手を回し、一条氏のChromebookを勝手に触って注文しようとする浅田。当然一条氏は防御する。浅田はなおも暴走を続け、奪ったChromebookに勝手にロボホンシールを貼りだす始末。最後には一条氏もぶち切れて「やめろ!」と険悪なムードに。これはまずい。せっかくもうすぐ購入しそうな雰囲気だったのに…。
だが、さんざん暴れ回って気が晴れたのか、「一条さん、ロボホンじゃなくて、あえて中古のAIBO買ったほうがウケますよ」と捨て台詞を吐き、浅田が出て行った。
…なんだかロボホン、どうでもよくなってきちゃったなあ…。買わなくてもいいかもな。
そんなこと言わないでくださいよ。…そうだ、ロボホンあったら、女の子にモテますよ。
(急に低く渋い声になり)マジですか?
マジです。ロボホンの可愛さなら絶対話題を独占できますよ。原稿料で元を取ってもらうのは正直厳しいですけど、合コンで女の子と知り合えたら全然いいじゃないですか?
………確かに、それはプライスレスですね。
あと、子供にも人気が出ます。
マジですか。
これも自信あります。公園で一条さんがロボホンと遊んでたら、子供がワラワラ寄ってくるのは間違いないですよ! そういう企画も盛り込んでいきましょう。
なんだかやりたい気がしてきました。
さすが一条さん! じゃあこの勢いでポチっちゃいましょうか。
すでにChromebookでロボホンのサイトへアクセスしている一条氏。「購入する」ボタンがヘッダー部に赤く光っている。素早くクリックする一条氏。
お、規約が出てきましたね。……ん? なに、この「ココロプラン」っていうのは。
それはシャープが提供するクラウドサービスで、ロボホンを使うには加入が必須なんです。ロボホンのいろんなデータをクラウドに保存しておくんですね。月額料金は980円です。
…そうかあ、ランニングコストも結構かかるのかあ。ハハハハハハハハ! じゃあ、この「ケアプラン50」「ケアプラン70」っていうのは?
ロボホンが故障した際のケアプランです。「ケアプラン50」は月額990円で、商品購入後5年間にロボホンが故障すると修理料金を50%割引します。「ケアプラン70」は月額1,650円で、同じように修理料金を70%割引します。
…ロボホン、よく壊れそうだからなー。入るしかない感じですよね? でも修理代を全額持ってくれないのはちょっとケチ臭いな…。てかこれ、ランニングコストがかかりすぎじゃないですか? 俺が払うの、20万円どころじゃないですよ!
何甘いこと言ってるんですか。ロボホンどころか、Pepperを自腹で買われてるジャーナリストさんもいらっしゃいますよ。
確かにいますね。でもあれ、ホントに自腹なんですかね?
自腹って書いてるし自腹なんじゃないですか? とにかくあちらがPepperなら、一条さんはロボホンで勝負ですよ!
Pepperは100万円くらいですよね? 5分の1の値段のロボホンじゃ勝負にならない気もするけど…。
ぶつぶつ言いながらその後もSIMのデータ容量や音声通話の有無などを選択していく一条氏。
はい、準備できましたね。じゃあポチっちゃってください!
ホント人ごとだと思ってかんたんに言うよなぁ(笑)。でもまあ、欲しくなったんで買っちゃいましょう! (ポチッ!)
…ということで、紆余曲折ありながら、無事に一条氏にロボホンを自腹購入させることに成功した編集部。5月26日の発売日にロボホンが一条邸に届いたら、まずは使い勝手などをかんたんにレビューしてもらう予定だ。
その後「合コンで使えるか」「子供が寄ってくるか」「ロボホンに似合うキャップを選べ」など、様々な企画を繰り出していきたいと考えている。乞うご期待!
ロボホン、面白いよね。でも20万円とか高いよなあ…。だれか買う人いない? ロングランレポートとかやったら面白いと思うんだよね。
わたし発表会行きました。面白いし、実際に動いてるとこ見ると可愛いんですけど、20万円という価格はあまり可愛くない感じ…。自分が買うのはちょっとムリですね。
だよなぁ……。(ふとひらめいて)ライターの一条さんとか、自腹で買ってくれたりしないかな〜。一条さん最近体当たりしてないから、そろそろ何かやってもらわないと。ちょっとFacebookメッセンジャーで聞いてみる。
メッセージを送って20分後、帰ってきた返答はこんな感じだった。
言葉だけみると一見ダメっぽい感じだが、「たぶん」という言葉が気になった。完全に拒絶している感じではない。ちょっと興味がある、そんなニュアンスが汲み取れる。
もうちょっと粘ってみよう。フリーのライターさんといっても、さすがに1回だけの記事だと20万円の投資は厳しい。当サイトの原稿料は決して高くないが、何回かに分けて記事化できれば、少しは取り戻せるかもしれない。ということで、以下のようなメッセージを送ったら、さっきよりは少し強い反応があった。
……来た、これは脈がある…! こうなったら全力で説得しよう。「ちょっと弊社まで来てもらえますか? 企画についてお話ししましょう」と電話し、さっそく来てもらうことにした。その際、「ロボホンっぽいキャップで来てください」とオーダーすることも忘れなかった。
ということで一条さん、ロボホンですが。
俺、ロボホンのことあんまりよく知らないんですよ。最初はまったく興味なかったし、別の用事があって発表会も行けなかったんで。でも周りのライターさんたちが結構欲しがってるんで、興味出てきました。基本影響受けやすいほうなんで。それにしても20万円は高いなあ…。
ですよね。20万円あったら何が買えるんだという。
おれもちょうどさっき、それを考えてたんですよ。20万円あったら、MacBook買って、Xperiaの安いヤツ買っても、お釣りがくるくらいじゃないですか? あと、良いカメラとかレンズも買えちゃう感じですよ。
ふつうに考えたら絶対そっち買いますよね。
そうそう。なんでそこで、ロボホン買っちゃうのか、という。
しかも、もともと欲しかったわけでもないのに(笑)。
バカみたいじゃないですか俺。ハハハハハ!
でも、周りのライターさんが欲しがっていたとか。
いや、でもたぶん買わないですよ、あれ。欲しいな〜とか言って、結局買わないパターンですよ。世渡りがうまいんですよ!
なるほど(苦笑) …いやでも、僕らとしても納得ずくで買って欲しいです。ということで、発表会でロボホンの可愛い姿を見てきた杉浦が、ロボホンの魅力をプレゼンさせていただきます。
よろしくお願いします。
以下、ロボホンの基本機能について、杉浦が懇切丁寧に説明した(詳細は割愛)。最初はあからさまに、胡散くさそうにみていた一条氏だったが…
杉浦の懇切丁寧な説明に、次第に身を乗り出し、だんだん前のめりになっていく。
最後には丁寧な説明にほだされ、すっかりロボホン欲しいモードになってきた様子の一条氏。
これはいい流れだな〜と思っていたら、一条氏が会社に来ていると聞きつけた、オーディオ編集部の浅田が部屋に入ってきた。これはまずい…。
浅田は人をいじり倒すのが大好きなSキャラ、対する一条氏は豪快に見えて、意外に繊細なところもある。この組み合わせは良くない。案の定、浅田が絡み出す。
一条さん何やってるんすか? 今度は何に体当たりするんすか?
一条さんにロボホン買ってもらえないかと思って説得してるところなんだけど。
それは一条さん、買うしかないでしょ!
そういうや否や、一条さんの肩に手を回し、一条氏のChromebookを勝手に触って注文しようとする浅田。当然一条氏は防御する。浅田はなおも暴走を続け、奪ったChromebookに勝手にロボホンシールを貼りだす始末。最後には一条氏もぶち切れて「やめろ!」と険悪なムードに。これはまずい。せっかくもうすぐ購入しそうな雰囲気だったのに…。
だが、さんざん暴れ回って気が晴れたのか、「一条さん、ロボホンじゃなくて、あえて中古のAIBO買ったほうがウケますよ」と捨て台詞を吐き、浅田が出て行った。
…なんだかロボホン、どうでもよくなってきちゃったなあ…。買わなくてもいいかもな。
そんなこと言わないでくださいよ。…そうだ、ロボホンあったら、女の子にモテますよ。
(急に低く渋い声になり)マジですか?
マジです。ロボホンの可愛さなら絶対話題を独占できますよ。原稿料で元を取ってもらうのは正直厳しいですけど、合コンで女の子と知り合えたら全然いいじゃないですか?
………確かに、それはプライスレスですね。
あと、子供にも人気が出ます。
マジですか。
これも自信あります。公園で一条さんがロボホンと遊んでたら、子供がワラワラ寄ってくるのは間違いないですよ! そういう企画も盛り込んでいきましょう。
なんだかやりたい気がしてきました。
さすが一条さん! じゃあこの勢いでポチっちゃいましょうか。
すでにChromebookでロボホンのサイトへアクセスしている一条氏。「購入する」ボタンがヘッダー部に赤く光っている。素早くクリックする一条氏。
お、規約が出てきましたね。……ん? なに、この「ココロプラン」っていうのは。
それはシャープが提供するクラウドサービスで、ロボホンを使うには加入が必須なんです。ロボホンのいろんなデータをクラウドに保存しておくんですね。月額料金は980円です。
…そうかあ、ランニングコストも結構かかるのかあ。ハハハハハハハハ! じゃあ、この「ケアプラン50」「ケアプラン70」っていうのは?
ロボホンが故障した際のケアプランです。「ケアプラン50」は月額990円で、商品購入後5年間にロボホンが故障すると修理料金を50%割引します。「ケアプラン70」は月額1,650円で、同じように修理料金を70%割引します。
…ロボホン、よく壊れそうだからなー。入るしかない感じですよね? でも修理代を全額持ってくれないのはちょっとケチ臭いな…。てかこれ、ランニングコストがかかりすぎじゃないですか? 俺が払うの、20万円どころじゃないですよ!
何甘いこと言ってるんですか。ロボホンどころか、Pepperを自腹で買われてるジャーナリストさんもいらっしゃいますよ。
確かにいますね。でもあれ、ホントに自腹なんですかね?
自腹って書いてるし自腹なんじゃないですか? とにかくあちらがPepperなら、一条さんはロボホンで勝負ですよ!
Pepperは100万円くらいですよね? 5分の1の値段のロボホンじゃ勝負にならない気もするけど…。
ぶつぶつ言いながらその後もSIMのデータ容量や音声通話の有無などを選択していく一条氏。
はい、準備できましたね。じゃあポチっちゃってください!
ホント人ごとだと思ってかんたんに言うよなぁ(笑)。でもまあ、欲しくなったんで買っちゃいましょう! (ポチッ!)
…ということで、紆余曲折ありながら、無事に一条氏にロボホンを自腹購入させることに成功した編集部。5月26日の発売日にロボホンが一条邸に届いたら、まずは使い勝手などをかんたんにレビューしてもらう予定だ。
その後「合コンで使えるか」「子供が寄ってくるか」「ロボホンに似合うキャップを選べ」など、様々な企画を繰り出していきたいと考えている。乞うご期待!