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公開日 2016/05/24 13:40

ミュージシャン/エンジニアが本音で語る、オーディオテクニカ「ATH-R70x」を選んだ理由:MEG(ex.ARTEMA)の場合

ミックスの価値観が変わるサウンドのヘッドホン
MEG(ex.ARTEMA)
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オーディオを楽しむ際に切っても切り離せない関係にある音楽。そんな音楽を日々生み出しているミュージシャン、そしてエンジニア達にとって、ヘッドホンはとりわけ重要なツールだ。音源のクオリティをチェックする意味でもヘッドホンは、音楽そのものの完成度を左右するものといってもいいだろう。そんなスタジオモニターの世界で、およそ40年にわたり技術を磨き上げてきたオーディオテクニカ。そんな同社から初のプロ用モデルのレファレンスとして登場した「ATH-R70x」は、登場以来大きな注目を集めているオープン型ヘッドホンだ。今回ご寄稿いただいたMEGさんは、ヴォーカリストとしてラウド・ロックバンド「ARTEMA」での活動を経て、現在はレコーディング/ミックスエンジニアとして活動する人物で、普段からATH-R70xを愛用するひとり。その魅力についてレポートしていただいた。


ラウド・ロックバンドARTEMAのヴォーカリストであり、レコーディング&ミックスエンジニアでもあるMEGさんは、普段からATH-R70xを愛用

パーソナルな需要を増した音楽とヘッドホンの関係

スマートフォンやポータブルプレーヤー、インターネットの音楽、映像コンテンツなどが普及し、音楽をどこにでも持ち歩ける様になった今日、ヘッドホンやイヤホンの存在はより身近に、生活の一部として切っても切れない存在になったと思います。
音質の違いはもちろん、それ以外にもファッション性の高いものや、イヤホンにいたっては外れにくく防水になっているスポーツ向きのものなど実に多くの種類があり、このことはポータブルミュージックの需要が増えた証拠でもあると感じています。

音楽制作面でもDTMやDAWの普及により、楽曲制作やミックスなどを一個人でも簡単に行える環境が整えられるようになり、誰もが音楽を作り、発表できる時代になりました。
私も音楽クリエイターやレコーディングエンジニアを生業としている関係でDTM、DAWとは深い付き合いをしているひとりです。
そんな私の視点から、今回はヘッドホンに焦点を置いてお話をしていこうと思います。

現代におけるヘッドホンの必需性

音楽制作をする上でヘッドホンは切っても切れない存在で、プレイヤーが演奏をレコーディングをする時にモニタリングとして使用したり、ミックスエンジニアがミックスを細かく調整する時に使用したりと、同じヘッドホンでも用途はさまざまです。
それ以外にも、先にも述べましたがインターネットやDTM、DAWが普及したことにより、作業、制作場所が必ずしもスタジオだけではなくなり、例えばミックスエンジニアや編曲家の方が自宅で作業し、メールでファイルをやり取りする、というようなことも現代では少なくありません。

音楽観賞用途では考えられないほどの長時間リスニングもあるという音楽制作の世界。ヘッドフォンに求める性能も自ずと高いものとなる

そういった環境で作業しているると、「自宅ではスピーカーを使って音が出しづらい」という問題などもあることから、全ての作業をヘッドホンで完結すると言う方も多いのではないでしょうか。
良いスピーカーを買っても設置する部屋の環境が良くないと結局良い音は出せませんし、それならしっかりしたヘッドホンを用意した方が、場所を選ばずどこでも同じ環境が手に入り、なおかつ調音、吸音、防音をしなくても良い為コストもかからない。しかも今日のヘッドホンは性能の向上も著しく、ヘッドホンだけでも十分なくらいのパフォーマンスを発揮してくれます。
もちろん調音がしっかりされた大きな部屋で、ラージスピーカーを鳴らせるのが一番最高なのですが、信頼出来るヘッドホンに出会うという事は、最高の調音がされた制作部屋、リスニングルームを手に入れるのと同義なのではないかと個人的には考えています。

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