公開日 2016/06/15 10:00
iBasso Audio「DX80」レビュー。4万円台で高音質・多機能を両立したハイコスパDAP
ハイエンドモデルに負けない贅沢仕様
■老舗が送り出す4万円台で高音質・多機能のハイコスパDAP、iBasso Audio「DX80」
ヒビノインターサウンド(株)が取り扱う“iBasso Audio”は、ポータブルオーディオプレーヤー、そしてポタアンの老舗として名を馳せるオーディオブランドだ。今回、同社から最新モデル「DX80」が実勢価格49,800円前後で発売された(関連ニュース)。高音質設計と多機能さ、見どころ豊富なニューモデルのレビューをお届けしよう。
DX80はDSDネイティブ再生に対応した最新のオーディオプレーヤーで、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC音源に加えて、DSDは最大5.6MHzまで対応する。高音質へのアプローチとしての注目のポイントは、独立マスターオーディオクロックとしてSiTime社の水晶を使用しないシリコンベースMEMS発信機を2基搭載している点だ。
ハイエンドのデジタルオーディオの世界では、正確なマスタークロックの供給が高音質を実現する根幹として不可欠であることは、オーディオ好きなら周知の通りだろう。ポータブルオーディオでも採用例はあるが、それが10万円超のハイエンドクラスの製品ばかりであることを考えると、なかなか贅沢な作りと言える。
贅沢な高音質設計は、搭載したDACにも及んでいる。Cirrus Logic社の192kHz/24bit対応の「CS4398」を2基、モノラルモードで搭載。ヘッドホン出力のL/Rに各1基を割り当て独立駆動させることで、再生時のS/Nとダイナミックレンジを向上させ、ホームページで公開する114dB±1dB(32Ω負荷)のレンジを確保している。
正統派のオーディオのアプローチと言える、独立2系統クロックで左右モノラルDACの設計を、実売価格5万円以下で実現しているというのは正直驚きだ。
なお、DX80はDAPとしては珍しく内蔵メモリーは非搭載で、2基のmicro SDHC/SDXCスロットを搭載している。高音質に奢ったコストダウンの施策かもしれないが、今や秋葉原やネット通販では128GBのSDXCが数千円で売られているので特に困ることもないだろう。
■3.2型IPSタッチパネルのタッチUIと独立再生ボタンの手になじむ操作性
実際にDX80の実機を手にすると、63W×17H×120Dmmの手にフィットするサイズ感、178gの質量、メタルフレームの作り込みに、老舗であるiBasso Audioのプレーヤー/ポタアン開発の蓄積を感じる。なお、製品パッケージにはラバー製のカバーと画面保護フィルターも付属する。
アルバムジャケットの画面表示と選曲操作には480×900ピクセルの3.2型IPSタッチパネルを搭載。DX80のユニークなところは、多様する再生/一時停止、曲送り、曲戻しの3ボタンがタッチディスプレイの下に独立して搭載されている点だ。省エネのために再生中は自動的にバックライトがオフになるが(標準設定では5分)、画面が消えたままでも直感的に扱える。
UIの基本操作は、左右のスワイプ操作で対象を切り替えるスタイル。再生中のフォルダやアルバムを操作するホーム画面、「フォルダ」「アーティスト」「ジャンル」「アルバム」「プレイリスト」を選ぶ右スワイプ、各種設定を変更する左スワイプ、そして画面上部から引き出し設定を変更できる事を覚えておけば、まず迷わずに使えるだろう。
ボリュームボタンも独立して右側面に搭載しており、シンプルながら手に馴染み、使いやすい操作性を実現している。
ヒビノインターサウンド(株)が取り扱う“iBasso Audio”は、ポータブルオーディオプレーヤー、そしてポタアンの老舗として名を馳せるオーディオブランドだ。今回、同社から最新モデル「DX80」が実勢価格49,800円前後で発売された(関連ニュース)。高音質設計と多機能さ、見どころ豊富なニューモデルのレビューをお届けしよう。
DX80はDSDネイティブ再生に対応した最新のオーディオプレーヤーで、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC音源に加えて、DSDは最大5.6MHzまで対応する。高音質へのアプローチとしての注目のポイントは、独立マスターオーディオクロックとしてSiTime社の水晶を使用しないシリコンベースMEMS発信機を2基搭載している点だ。
ハイエンドのデジタルオーディオの世界では、正確なマスタークロックの供給が高音質を実現する根幹として不可欠であることは、オーディオ好きなら周知の通りだろう。ポータブルオーディオでも採用例はあるが、それが10万円超のハイエンドクラスの製品ばかりであることを考えると、なかなか贅沢な作りと言える。
贅沢な高音質設計は、搭載したDACにも及んでいる。Cirrus Logic社の192kHz/24bit対応の「CS4398」を2基、モノラルモードで搭載。ヘッドホン出力のL/Rに各1基を割り当て独立駆動させることで、再生時のS/Nとダイナミックレンジを向上させ、ホームページで公開する114dB±1dB(32Ω負荷)のレンジを確保している。
正統派のオーディオのアプローチと言える、独立2系統クロックで左右モノラルDACの設計を、実売価格5万円以下で実現しているというのは正直驚きだ。
なお、DX80はDAPとしては珍しく内蔵メモリーは非搭載で、2基のmicro SDHC/SDXCスロットを搭載している。高音質に奢ったコストダウンの施策かもしれないが、今や秋葉原やネット通販では128GBのSDXCが数千円で売られているので特に困ることもないだろう。
■3.2型IPSタッチパネルのタッチUIと独立再生ボタンの手になじむ操作性
実際にDX80の実機を手にすると、63W×17H×120Dmmの手にフィットするサイズ感、178gの質量、メタルフレームの作り込みに、老舗であるiBasso Audioのプレーヤー/ポタアン開発の蓄積を感じる。なお、製品パッケージにはラバー製のカバーと画面保護フィルターも付属する。
アルバムジャケットの画面表示と選曲操作には480×900ピクセルの3.2型IPSタッチパネルを搭載。DX80のユニークなところは、多様する再生/一時停止、曲送り、曲戻しの3ボタンがタッチディスプレイの下に独立して搭載されている点だ。省エネのために再生中は自動的にバックライトがオフになるが(標準設定では5分)、画面が消えたままでも直感的に扱える。
UIの基本操作は、左右のスワイプ操作で対象を切り替えるスタイル。再生中のフォルダやアルバムを操作するホーム画面、「フォルダ」「アーティスト」「ジャンル」「アルバム」「プレイリスト」を選ぶ右スワイプ、各種設定を変更する左スワイプ、そして画面上部から引き出し設定を変更できる事を覚えておけば、まず迷わずに使えるだろう。
ボリュームボタンも独立して右側面に搭載しており、シンプルながら手に馴染み、使いやすい操作性を実現している。