公開日 2017/02/24 10:00
【第180回】恒例の“超ド級”個人的ランキング「ポタ研2017冬」編。1位は期待を超えてきたアレ!
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
■待ってました!?超ド級に個人的なランキング「ポタ研2017冬」編まいります
例によって例のごとく、イベントの網羅性は編集部レポに任せて、独自に勝手に注目ポイントを選出していく恒例の本連載オーディオイベントレポ。この連載の長い前置きにもそろそろ飽きられていることだろうし、今回はより速くッッ!より迅くッッ!より疾く!そしてより短時間に本題に入ろう。早速第5位からァァ!
【第5位】シングルBA、躍進の時
去年ほどからいわゆる「シングルBA」というシンプルなドライバー構成のイヤホンに、注目すべきモデルが増えてきている印象だ。その流れは勢いを弱めることなく、今回もこれはと思わせてくるモデルがいくつかあった。
まずはNuForceの参考出展モデル「HEM1」だ。
NuForceのBAモデル「HEM」シリーズは、これまで既にドライバー構成の異なるモデルをずらっと揃えている。だが実はその既存モデルの中でも最も好印象だったのは、シンプルなシングルBAの「HEM2」だった。そして今回の「HEM1」もシングルBAだというが…
圧倒的に進化している!正直「おいおい!今までのこのシリーズ全部ふっ飛ばしちゃうだろ!」と思わされた。シングルBAらしいナチュラルさに適度なファットさも兼ね備えてバランスが良い。
12,000円とかその辺りの実売価格を見込んでいるとのことだが、その価格帯でのトップクラスに食い込んできておかしくない実力を感じる…。
なお、こちらはこんな連載(←)ではなく、ちゃんとした枠の記事でのレビューも行えることになったので、そちらで改めて念入りにチェックしてみたい。
シングルBAもうひとつの注目モデルは、qdc「1LE Limited Edition」だ。
同社一周年記念モデルで国内入荷分は50台未満とのこと。まあ見ての通り、開運グッズかよ!とツッコミたくなるようなゴールド仕上げだ。
そんなわけで、ルックスの癖は強いが音は素直。聴き込めばそれぞれの個性が見えてくるだろうが、イベント試聴レベルでは「HEM1」と音の方向性は近いと感じる。
なお、豆粒型の超小型筐体の素材は銅で、適度な重みから装着が安定。国内導入モデルとしては同社初の「ケーブル耳掛け“ではない”」と思うが、そこも普段使い用としての気軽さに繋がるだろう。とはいえこの豪盛な仕上げの記念モデル、税抜で41,500円とのことだが、普通の色と付属品なレギュラーバージョンも期待したい。
さて「シングルBAでBAらしい細やかさと十分に太い中低域を兼ね備える」というと、「…え、それKlipsch『X10』が2008年にすでに通過してた場所じゃね?」ということが脳裏をよぎる。そういえば、同モデルがその元祖かもしれない。10年近く前に、高い完成度でそれを実現してしまっていたあのモデルの恐ろしさを改めて実感する。
あの時点ではクリプシュだけが持っていたその魔法。しかし今、その魔法は解析され、魅力的なシングルBAが続々と登場しつつある。要注目ジャンルだ。
【第4位】閾値を超えた超小型筐体モデルの装着感!
シングルBA&超小型筐体といえば、去年発表のfinal「F」シリーズも思い浮かぶ。今回はBAではなくあれほど超スリムではないものの、その要素を受け継ぐスリム筐体機「E-3000」「E-2000」が参考出展されていた。
こちらは5,000円を切る価格設定を目指しているとのこと。背面から大胆に空気を抜く構造を採用しており、小口径ダイナミックドライバーから豊かな低音と広がりを引き出している。耳の中でのイヤーピースの角度を調整する機構も新たに搭載とのこと。
現時点では、E-3000の方がよりバランス型で音調にもしっとり感があり、同社らしい音という印象。ただ製品化に向けては全体にもう少し低音を抑える方向で調整を進める予定とのことなので、製品版のE-2000が屋外でのリスニングにちょうど良い低音プッシュモデルになってくれたりするかもしれない。
例によって例のごとく、イベントの網羅性は編集部レポに任せて、独自に勝手に注目ポイントを選出していく恒例の本連載オーディオイベントレポ。この連載の長い前置きにもそろそろ飽きられていることだろうし、今回はより速くッッ!より迅くッッ!より疾く!そしてより短時間に本題に入ろう。早速第5位からァァ!
【第5位】シングルBA、躍進の時
去年ほどからいわゆる「シングルBA」というシンプルなドライバー構成のイヤホンに、注目すべきモデルが増えてきている印象だ。その流れは勢いを弱めることなく、今回もこれはと思わせてくるモデルがいくつかあった。
まずはNuForceの参考出展モデル「HEM1」だ。
NuForceのBAモデル「HEM」シリーズは、これまで既にドライバー構成の異なるモデルをずらっと揃えている。だが実はその既存モデルの中でも最も好印象だったのは、シンプルなシングルBAの「HEM2」だった。そして今回の「HEM1」もシングルBAだというが…
圧倒的に進化している!正直「おいおい!今までのこのシリーズ全部ふっ飛ばしちゃうだろ!」と思わされた。シングルBAらしいナチュラルさに適度なファットさも兼ね備えてバランスが良い。
12,000円とかその辺りの実売価格を見込んでいるとのことだが、その価格帯でのトップクラスに食い込んできておかしくない実力を感じる…。
なお、こちらはこんな連載(←)ではなく、ちゃんとした枠の記事でのレビューも行えることになったので、そちらで改めて念入りにチェックしてみたい。
シングルBAもうひとつの注目モデルは、qdc「1LE Limited Edition」だ。
同社一周年記念モデルで国内入荷分は50台未満とのこと。まあ見ての通り、開運グッズかよ!とツッコミたくなるようなゴールド仕上げだ。
そんなわけで、ルックスの癖は強いが音は素直。聴き込めばそれぞれの個性が見えてくるだろうが、イベント試聴レベルでは「HEM1」と音の方向性は近いと感じる。
なお、豆粒型の超小型筐体の素材は銅で、適度な重みから装着が安定。国内導入モデルとしては同社初の「ケーブル耳掛け“ではない”」と思うが、そこも普段使い用としての気軽さに繋がるだろう。とはいえこの豪盛な仕上げの記念モデル、税抜で41,500円とのことだが、普通の色と付属品なレギュラーバージョンも期待したい。
さて「シングルBAでBAらしい細やかさと十分に太い中低域を兼ね備える」というと、「…え、それKlipsch『X10』が2008年にすでに通過してた場所じゃね?」ということが脳裏をよぎる。そういえば、同モデルがその元祖かもしれない。10年近く前に、高い完成度でそれを実現してしまっていたあのモデルの恐ろしさを改めて実感する。
あの時点ではクリプシュだけが持っていたその魔法。しかし今、その魔法は解析され、魅力的なシングルBAが続々と登場しつつある。要注目ジャンルだ。
【第4位】閾値を超えた超小型筐体モデルの装着感!
シングルBA&超小型筐体といえば、去年発表のfinal「F」シリーズも思い浮かぶ。今回はBAではなくあれほど超スリムではないものの、その要素を受け継ぐスリム筐体機「E-3000」「E-2000」が参考出展されていた。
こちらは5,000円を切る価格設定を目指しているとのこと。背面から大胆に空気を抜く構造を採用しており、小口径ダイナミックドライバーから豊かな低音と広がりを引き出している。耳の中でのイヤーピースの角度を調整する機構も新たに搭載とのこと。
現時点では、E-3000の方がよりバランス型で音調にもしっとり感があり、同社らしい音という印象。ただ製品化に向けては全体にもう少し低音を抑える方向で調整を進める予定とのことなので、製品版のE-2000が屋外でのリスニングにちょうど良い低音プッシュモデルになってくれたりするかもしれない。