• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/07/27 10:00

エプソン「EH-TW8300W」で見る “超大画面4K/HDR” 。UHD BDの人気3タイトルでチェック

テレビでは得られないシネマ体験
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エプソン「EH-TW8300W」の4K/HDR対応の実力をチェック

高画質映像の代名詞ともなりつつある4K/HDR。Ultra HD Blu-ray(以下、UHD BD)作品も100タイトルを超え、今まさに普及し始めた映像体験だが、その映像を家庭の大画面スクリーンへ映し出すのがホームプロジェクターだ。

エプソンの「EH-TW8300W」は実売400,000円前後という、自宅にハイクオリティーなホームシアターを導入したいAVファンにとって外せない価格帯で、4K相当の高画質とHDR対応という最新鋭のスペックを満たした注目モデル。UHD BDの作品が揃い始めた今こそ、その対応度をチェックしてみたい。

「EH-TW8300W」

EH-TW8300Wの4K/HDR関連のスペックを紹介しよう。プロジェクターとしては0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネルを3枚使った3LCD方式。パネル解像度は1920×1080のフルHDだが、4K信号を入力し、4K相当の高画質で表示するエプソンの「4Kエンハンスメントテクノロジー」により、4K解像度の信号表示に対応する。

本体背面部には映像入力端子としてHDMI2系統、ミニD-Sub15pin1系統を備える

ランプの最大輝度は最大2,500ルーメンで、フル10bitカラープロセッシング(約10億7000万色)の表示に対応と、スペック面もHDRレディ。本体のHDMI端子は2系統、「WirelessHDトランスミッター」は4系統入力に対応。またEH-TW8300Wならではの機能である無線映像伝送技術「ワイヤレスHD」も「4K/HDR」信号へ対応する。なお、ワイヤレスの場合は最大フォーマットが4:2:2(10bit)という仕様となる。

「WirelessHDトランスミッター」を用いれば、プレーヤーと本体をケーブルで接続する必要がなくなる

再生情報を確認すると、ワイヤレス接続でも4K/HDRが再生できていることが分かる

それでは早速最新のUHD BDタイトル、映画『ラ・ラ・ランド』(北米版)から鑑賞していこう。

映画『ラ・ラ・ランド』は、UHD BD版とBD版で圧倒的なクオリティ差

映画『ラ・ラ・ランド』で、UHD BD版(4K/HDR)とBD版(2K/SDR)の比較を行いたい。まずはUHD BD、チャプター2はブルーの壁にブルーの衣装という色彩から始まるが、EH-TW8300Wの映し出す映像は、ブルーの濃淡による画面作りも的確に描き分ける。画面にノイズが常に存在する映像も、高解像度かつストレートに4K相当のクオリティとして引き出す。

さまざまなUHD BDを再生してクオリティをチェック

続くシャワーを浴びたミア(登場人物)の、肌が光る姿のダイナミックな陰影、肌の水滴の光沢感も見事だ。女子3人で、部屋のなか電灯を向けて遊ぶ光の動きは、まさしくHDR向きの、高輝度情報を使った演出の遊びだが、EH-TW8300Wでは余裕の表現で正しく描き分けていた。

ライトで照らされた箇所と、影のグラデーションはHDR対応モデルだからこその表現

続く路上でダンスし、車に乗り込みパーティー会場へと向かうシーン。暗闇のなかで登場人物たちが着る衣装の青、赤、緑、黄という“暗くビビッドな色”も正しく描き出したのは実に素晴らしい。

HDRでは街灯の光源が中心にあることが分かる。SDRの場合、全体が白く塗りつぶされてしまった

チャプター11のライブシーン。全暗の状態にスポットライトが指すというシーンに始まり、ギラギラと輝くネオンとフラッシュというあまりに難しいシーンだが、それを余裕のコントラスト表現でクリア。漆黒の暗部からまばゆい明かりへの丁寧なグラデーションを生み出した。印象的に光るセブ(登場人物)の手元のキーボード、といった光の表現も素晴らしい。

一見レトロ調の映像だが、観れば観るほど難しいシーンが連続し、まさしくHDR時代を見据えて画面が作られた映画『ラ・ラ・ランド』だが、EH-TW8300Wはその解像度とHDRらしい表現を存分に発揮し、作品を楽しませてくれた。

それでは同じ『ラ・ラ・ランド』でも、BD版ではどうなるのだろうか。実際に視聴してみると、これは予想を遥かに超えた差が現れた。
 

次ページ超高画質作品やCGアニメでもチェック

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ECサイトでは11/15 22時より先行販売スタート
2 USB-Cで何ができる?!iPhoneユーザーなら知っておきたい「できること」総ざらい
3 可愛すぎる、でも本格派のCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」で始めるデスクトップCDオーディオのススメ
4 【ミニレビュー】グランプリ受賞の実力、フルテックの電源ケーブル「Origin Power NCF(G)」
5 【速報】「オーディオ銘機賞2025」受賞モデルを一挙公開!「金賞」「特別大賞」ほか「ネットオーディオ大賞」も新設
6 <ヘッドフォン祭>DAP市場震撼? FIIOから超コスパ機「JM21」。ブランド初のフルサイズストリーマー「S15」も
7 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
8 耳を塞がない “軟骨伝導” の音質が大幅アップ!オーディオテクニカ「ATH-CC500BT2」をシーン別にチェック
9 「VAIO」をノジマが子会社化
10 初めてのスクリーンなら シアターハウス「WCBシリーズ」が推し!高コスパで“王道シアター”
11/12 10:19 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX