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公開日 2017/11/16 10:00

AVアンプにも負けない? 驚きの高音質、ソニー渾身の最上位サウンドバー「HT-ST5000」

[PR] ドルビーアトモス/DTS:Xにも対応
大橋伸太郎
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この10年間で新たにカテゴリーを確立したAV製品を挙げるとしたら何があるだろうか? 考えてみたら、量販店の店頭に今や確固たる位置を築いたジャンルが一つあった。それがサウンドバーだ。

薄型テレビの音のパートナーは、もはやサウンドバーに集約されたといっていい。設置の容易さ、テレビとの組み合わせの自由度、サラウンドを含む再生音質という点でもっとも合理的な形式だからだ。

そして今回、ソニーの最高峰サウンドバーをじっくり体験してショックを受けた。音質、機能、それらを背後で支える技術の密度…。そして考えた。これは高性能のサラウンドアンプやもっと高価格な完結型パッケージと対等に並び立つ存在、現代のホームシアターを代表する最先端だと…。それが、これから紹介する「HT-ST5000」だ。

HT-ST5000の音質は、高級なサラウンドアンプとスピーカーシステムの組み合わせに肉薄する音質というわけではない。リアルな7.1chシステムとは違う音の佇まいがそこにはあった。テレビと一体となって聴き手に力強く訴え、さざ波のように広がる音場。一言でいうと息遣いのある音なのだ。

SONYサウンドバーのフラッグシップモデル「HT-ST5000」

まず、このワンアンドオンリーなホームシアター・サウンドがいかにして誕生したか、そこから探ってみよう。

製品の技術に踏み込む前に、HT-ST5000のプロフィールをざっと紹介しておこう。本機の機能面でのトピックは、オブジェクトオーディオ再生、つまりドルビーアトモスとDTS:Xに対応していることだ。ドルビービジョンのパススルーにも対応しているので、Ultra HD Blu-rayとの相性も抜群。バーチャル再生ではない、本体左右両端に天井に向けられたドルビーアトモスイネーブルドスピーカー2基を含む、7.1.2ch構成の全9ユニットの実音源で構成された、三次元音場のイマーシブサウンドを楽しめる(ワイヤレスサブウーファーは別筐体)。

別筐体のワイヤレスサブウーファーと合わせて、全9ユニットの7.1.2ch構成

三次元音場のイマーシブサウンドを体験できる

HT-ST5000の全幅は118cmで、大型テレビとの組み合わせを主に想定している。本体はアルミ成形で、ソニーのテレビ“BRAVIA”Z9Dシリーズの前に置いた時にテレビのスタンドが底面に収まるよう凹みが作られているなど、設置性についてもきめ細かく考えられている。

テレビのスタンドが底面に収まるよう凹みがあり、すっきりと設置できる

続いて、HT-ST5000の内部に踏み込んでみよう。フロントセクション(フロント/L/R/センター)を受け持つ全てに同軸2ウェイユニットを採用。しかも、なんとウーファーとトゥイーターをデジタルアンプがダイレクトにバイアンプ駆動している。

つまり本機の実体は9chでなく12ch構成ということになる。別々に駆動することで共通インピーダンス発生による中低域と高域の間の干渉を避けることに加え、トゥイーターとウーファー間で生じる時間軸や位相のズレをタイムアライアメントプロセッサーで補正でき、結果としてフォーカス感の高い音場が生まれる。デジタルアンプ「S-Master HX」がこのために新規設計された。

トゥイーター、サブウーファー以外のすべてのスピーカーは、65mmコーン型の磁性流体スピーカーを採用している。一般のスピーカーユニットはボイスコイルをダンパーで支えてフレームに連結するが、ダンパーを廃して、代わりにボイスコイルの根本に流動性の高い磁性体(一見、油のように見える)を充填し、制動効果を持たせたものがソニーの磁性流体スピーカー。耐入力性が増し、歪みを減らすことができる。

イネーブルドスピーカーは本体上部に配置

次ページ表情豊かな音場表現を生む、独自の“S-Force PROフロントサラウンド”技術

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