公開日 2018/02/27 08:00
単体機も顔負け、 OPPO「UDP-205」USB-DAC機能。禁断の “同ブランド対決” の軍配は?
【特別企画】超多機能プレーヤーのDAC性能をチェック
OPPO Digitalのユニバーサルプレーヤー「UDP-205」は、UHD BDからハイレゾ音源に至るまで多彩なソースの再生に対応。その再生能力が高く評価されてきた。今回はそのなかでも、USB-DACの能力にフォーカスしてレポートを行う。単体機をも凌駕するという、そのクオリティを、土方久明氏がチェックする。
■単体機をも凌駕 ー UDP-205のUSB-DAC機能を検証する
OPPO Digitalのユニバーサルプレーヤー「UDP-205」の評価については、読者のみなさんはもうご存じのことだろうが、多様なフォーマットが再生できるユニバーサル機だからこそ、その評価軸は多方面にわたっている。
まずは何と言っても、Ultra HD Blu-rayプレーヤーとしての評価。最高の画質/音質でUHD BDやBDを見たいなら、UDP-205は第一の選択肢になる。現にBDプレーヤーのカテゴリーで圧倒的な売れ筋であることは、こちらの記事でも紹介されている。すでにファイルウェブでもこの分野における多くのレビューが掲載されてきたので、説明は不要だろう。
もうひとつの主な評価軸となっているのが、ユニバーサル“ディスク”プレーヤーとしての側面だ。SACD、CD、DVD-Audio、ハイレゾデータを収録したデータディスクに至るまで、12センチ光ディスクへの対応を網羅した上で、いずれも高音質に再生する。現行製品では数少ない、アナログマルチチャンネル出力に対応したSACDプレーヤーとしても重宝されている。従来モデルでもこの方面の評価は高かったが、ESSの旗艦DAC「ES9038PRO」の採用や筐体の大幅強化で音質を高め、そのポジションはさらに強固なものとなった。
今回、筆者はさらにもうひとつの軸で、UDP-205をレビューしたいと考えている。それはUSB-DACとしての性能だ。
UDP-205はUSB-DAC機能、ネットワークオーディオ機能、USBストレージ再生機能など最新のデジタルファイル再生のための多彩な機能を搭載していて、最新フォーマットも網羅する。中でもUSB-DAC機能については、音質と機能の両面で、同クラスの単体機を凌駕する能力を備えている。
機能が豊富なだけに仕方ないのだが、このUSB-DACについては、UHD BDプレーヤー/ディスクプレーヤーとしての役割に比べると、まだそのポテンシャルにスポットライトが当たりきっていないと感じるのだ。今回は、このUSB-DACへ徹底的にフォーカスして音質をレポートしたい。
■22.6MHz DSDなど最高峰スペックに対応。筐体や電源など物量の面にも注目
まずはUDP-205のUSB-DACとしてのスペックや特徴を確認しておこう。USB-DACの再生フォーマットは、現在考えられる最高峰スペックであるPCM 768kHz/32bitやDSD 22.6MHz(DSD 512)のネイティブ再生に対応する。Macとの接続でも、DoP方式による11.2MHz DSDの再生が可能だ。
充実したオーディオ回路の構成も見逃せない。音の要となるDACチップには、ESS Technology社のフラグシップ「ES9038PRO」を採用。しかも、ステレオ再生用とマルチチャンネル再生用にそれぞれ1基ずつ、合計2基を搭載している。USB-DAC再生には、ステレオ用のES9038PROが用いられる。
ステレオ音声出力回路には、DACチップだけでなくバッファー段やドライブ段も専用のものを搭載。アナログ出力は、XLR/RCAともに2ch専用端子を個別に備えている。
ES9038PROはESS Technologyの最高級チップであり、ハイエンドクラスのオーディオ機器に採用されるDACチップだ。同じOPPO Digitalの単体USB-DAC「Sonica DAC」が約10万円という価格ながら異例のES9038PRO採用を実現したことでも話題になった。
そうなると、Sonica DACとの音質のちがいも気になるところ。だからこそ今回は、あえてこの2台の音質比較も行ったのだが、USB-DACとしてだけ見ても、Sonica DACとUDP-205では大きく異なる点がある。それは筐体の剛性や電源部の規模であり、投入された物量だ。
■単体機をも凌駕 ー UDP-205のUSB-DAC機能を検証する
OPPO Digitalのユニバーサルプレーヤー「UDP-205」の評価については、読者のみなさんはもうご存じのことだろうが、多様なフォーマットが再生できるユニバーサル機だからこそ、その評価軸は多方面にわたっている。
まずは何と言っても、Ultra HD Blu-rayプレーヤーとしての評価。最高の画質/音質でUHD BDやBDを見たいなら、UDP-205は第一の選択肢になる。現にBDプレーヤーのカテゴリーで圧倒的な売れ筋であることは、こちらの記事でも紹介されている。すでにファイルウェブでもこの分野における多くのレビューが掲載されてきたので、説明は不要だろう。
もうひとつの主な評価軸となっているのが、ユニバーサル“ディスク”プレーヤーとしての側面だ。SACD、CD、DVD-Audio、ハイレゾデータを収録したデータディスクに至るまで、12センチ光ディスクへの対応を網羅した上で、いずれも高音質に再生する。現行製品では数少ない、アナログマルチチャンネル出力に対応したSACDプレーヤーとしても重宝されている。従来モデルでもこの方面の評価は高かったが、ESSの旗艦DAC「ES9038PRO」の採用や筐体の大幅強化で音質を高め、そのポジションはさらに強固なものとなった。
今回、筆者はさらにもうひとつの軸で、UDP-205をレビューしたいと考えている。それはUSB-DACとしての性能だ。
UDP-205はUSB-DAC機能、ネットワークオーディオ機能、USBストレージ再生機能など最新のデジタルファイル再生のための多彩な機能を搭載していて、最新フォーマットも網羅する。中でもUSB-DAC機能については、音質と機能の両面で、同クラスの単体機を凌駕する能力を備えている。
機能が豊富なだけに仕方ないのだが、このUSB-DACについては、UHD BDプレーヤー/ディスクプレーヤーとしての役割に比べると、まだそのポテンシャルにスポットライトが当たりきっていないと感じるのだ。今回は、このUSB-DACへ徹底的にフォーカスして音質をレポートしたい。
■22.6MHz DSDなど最高峰スペックに対応。筐体や電源など物量の面にも注目
まずはUDP-205のUSB-DACとしてのスペックや特徴を確認しておこう。USB-DACの再生フォーマットは、現在考えられる最高峰スペックであるPCM 768kHz/32bitやDSD 22.6MHz(DSD 512)のネイティブ再生に対応する。Macとの接続でも、DoP方式による11.2MHz DSDの再生が可能だ。
充実したオーディオ回路の構成も見逃せない。音の要となるDACチップには、ESS Technology社のフラグシップ「ES9038PRO」を採用。しかも、ステレオ再生用とマルチチャンネル再生用にそれぞれ1基ずつ、合計2基を搭載している。USB-DAC再生には、ステレオ用のES9038PROが用いられる。
ステレオ音声出力回路には、DACチップだけでなくバッファー段やドライブ段も専用のものを搭載。アナログ出力は、XLR/RCAともに2ch専用端子を個別に備えている。
ES9038PROはESS Technologyの最高級チップであり、ハイエンドクラスのオーディオ機器に採用されるDACチップだ。同じOPPO Digitalの単体USB-DAC「Sonica DAC」が約10万円という価格ながら異例のES9038PRO採用を実現したことでも話題になった。
そうなると、Sonica DACとの音質のちがいも気になるところ。だからこそ今回は、あえてこの2台の音質比較も行ったのだが、USB-DACとしてだけ見ても、Sonica DACとUDP-205では大きく異なる点がある。それは筐体の剛性や電源部の規模であり、投入された物量だ。