公開日 2019/07/12 06:00
【第232回】高橋敦の中野“ポタ研”滞在記。ダイソーとフォスターがサンプラザで出会った
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
ポータブル系オーディオイベントの注目ポイントを“独自に”“勝手に”選出し、ランキング形式で紹介していく恒例企画!今回は2019年7月6日に開催された、いわゆる「令和最初のポタ研」からの超個人的ランキングをお届けさせていただく。今回はやはり「イヤホン・ヘッドホン自作コンテスト」に向けての動きが熱かった!
【第5位】4.4mmバランス駆動対応DAP充実の夏!
これまで4.4mmバランス駆動端子を搭載するDAPは、Sony「NW-ZX300」など少ない例外を除いては、価格帯はハイエンド、サイズは大型に寄っていた印象がある。
しかしここにきて、価格やサイズの面での無理も少なそうな新モデルが続々登場している。
まずはHiBy Music「HiBy R5」!
価格は税込で5万円を切る予定。サイズの数値は紹介されていなかったが、実物を手にしてみてのサイズ感は「ZX300」と同じくらい手の中への収まりがよかった。筐体側面がRの大きなラウンド形状であることもその持ち心地の理由だろう。
また当然ながら充電&転送端子はUSB-Cを採用。先行して発売されている「HiBy R6 Pro」と同世代のモデルであるなら急速充電機能も期待できる。その他、シーラスロジック「CS43198」チップをデュアル搭載、PCM 384kHz/32bit & DSD 11.2MHzまでネイティブ再生、十分な処理速度も備えるSoC「SnapDragon 425」を採用と、スペック的なところにも穴は見当たらない。期待の一台だ。
もう一台はLotoo「PAW 6000」!
こちらは税抜16万5000円を予定。40万円を超える同社ハイエンド「PAW Gold TOUCH」から大幅なコストダウンを実現とのことだが、一般論的には十分ハイエンドな価格帯と言える。だがそれに見合うだけの価値を期待できそうだ。
というのも、PAW Goldが「ヘッドホンまでもカバーするアンプ駆動力」を持たされたモデルであるのに対して、こちらPAW 6000は「主にイヤホン駆動に焦点を当てたアンプ駆動力」に仕上げてあるという。
例えば、ハイパワーアンプとの組み合わせだとバックグラウンドノイズが目立ったり音量調整が難しくなったりしてしまう高感度イヤーモニターとの組み合わせでは、こちらPAW 6000の方が使いやすいということも十分にあり得るようなのだ。サイズだけでなくアンプの調整もより「ポータブル」に寄せてあるモデルと言える。
サイズ感は、数値としては縦112×幅65×厚18mmで重さ228g。こちらも側面はラウンド形状となっており、持ち心地もやはり良い具合。またこちらも充電&転送端子はUSB-C。連続再生も15時間程度を確保できる見込みとのことで、使い勝手も全体的に期待できそう。
その他、DACチップは「AK4493EQ」で対応フォーマットはDSD 256MHzにPCM 768KHz、オペアンプは「OPA1622」を採用。ソフトウェアはPAW Gold TOUCHとほぼ共通。今後のファームウェアアップデートもGOLDに遅れないペースで実施し、おおよそ同等の操作性や機能を保つ予定とのことだ。こちらも期待!
ところで、先日紹介させていただいたDITA「OSLO Cable」(「【第231回】64800円、でもコスパ抜群!?リケーブルDITA「OSLO cable」は便利な“だけ”じゃない」)だが、期待通り、こういった取材で4.4mm DAPに遭遇した際に大活躍!
【第4位】FitEarハイブリッド第一期最終回!? FitEar DC!
FitEarブースの主役は、須山氏ツイート曰く、「FitEar Airから始まったハイブリッド機もこのFitEar DCで一旦打ち止めです(結構やり切った、笑)」なこちらのカスタムイヤモニ「FitEar DC」。デモ機の試聴展示&テスト販売受付という形でのお披露目だ。
その詳細は、須山氏のツイートによると、「フォスター製9mmダイナミックドライバーを直列にダブルで配置したTITANやAir2と同様のフルレンジに加え、今回は静電型ツイーターを組み合わせています」という。
実際に聴いてみても、「BAフルレンジ+静電型トゥイーターな“FitEar EST”のBAフルレンジがダイナミックに置き換えられた感じ」ではなく、『ダイナミックフルレンジ+BAトゥイーターな“FitEar TITAN/Air2”のBAトゥイーターが静電型に置き換えられた感じ』と表現した方がしっくりくるかなという感触だった。
FitEarハイブリッドはフルレンジドライバーが主体であり、トゥイーターの役割は高域〜超高域の補足。なのでDCの音もフルレンジ側が共通するTITAN/Air2の方に近い印象になるのだろう。だが、じゃあこのDCの音がヒットするのはTITAN/Air2の音が好きなユーザーの側だけか?というと、いやESTの音が好きな人もこれ気になるだろ!と思う。
ESTと同じく高域側に精緻でいて自然な手触り感がありつつ、ESTとは異なりガツンと来るスピードやパワーもあるのだ。でもESTを全てにおいて上回るわけではなく、例えば滑らかさならESTが上なような……これはまた悩ましいモデルが追加されてしまったぞ……
【第5位】4.4mmバランス駆動対応DAP充実の夏!
これまで4.4mmバランス駆動端子を搭載するDAPは、Sony「NW-ZX300」など少ない例外を除いては、価格帯はハイエンド、サイズは大型に寄っていた印象がある。
しかしここにきて、価格やサイズの面での無理も少なそうな新モデルが続々登場している。
まずはHiBy Music「HiBy R5」!
価格は税込で5万円を切る予定。サイズの数値は紹介されていなかったが、実物を手にしてみてのサイズ感は「ZX300」と同じくらい手の中への収まりがよかった。筐体側面がRの大きなラウンド形状であることもその持ち心地の理由だろう。
また当然ながら充電&転送端子はUSB-Cを採用。先行して発売されている「HiBy R6 Pro」と同世代のモデルであるなら急速充電機能も期待できる。その他、シーラスロジック「CS43198」チップをデュアル搭載、PCM 384kHz/32bit & DSD 11.2MHzまでネイティブ再生、十分な処理速度も備えるSoC「SnapDragon 425」を採用と、スペック的なところにも穴は見当たらない。期待の一台だ。
もう一台はLotoo「PAW 6000」!
こちらは税抜16万5000円を予定。40万円を超える同社ハイエンド「PAW Gold TOUCH」から大幅なコストダウンを実現とのことだが、一般論的には十分ハイエンドな価格帯と言える。だがそれに見合うだけの価値を期待できそうだ。
というのも、PAW Goldが「ヘッドホンまでもカバーするアンプ駆動力」を持たされたモデルであるのに対して、こちらPAW 6000は「主にイヤホン駆動に焦点を当てたアンプ駆動力」に仕上げてあるという。
例えば、ハイパワーアンプとの組み合わせだとバックグラウンドノイズが目立ったり音量調整が難しくなったりしてしまう高感度イヤーモニターとの組み合わせでは、こちらPAW 6000の方が使いやすいということも十分にあり得るようなのだ。サイズだけでなくアンプの調整もより「ポータブル」に寄せてあるモデルと言える。
サイズ感は、数値としては縦112×幅65×厚18mmで重さ228g。こちらも側面はラウンド形状となっており、持ち心地もやはり良い具合。またこちらも充電&転送端子はUSB-C。連続再生も15時間程度を確保できる見込みとのことで、使い勝手も全体的に期待できそう。
その他、DACチップは「AK4493EQ」で対応フォーマットはDSD 256MHzにPCM 768KHz、オペアンプは「OPA1622」を採用。ソフトウェアはPAW Gold TOUCHとほぼ共通。今後のファームウェアアップデートもGOLDに遅れないペースで実施し、おおよそ同等の操作性や機能を保つ予定とのことだ。こちらも期待!
ところで、先日紹介させていただいたDITA「OSLO Cable」(「【第231回】64800円、でもコスパ抜群!?リケーブルDITA「OSLO cable」は便利な“だけ”じゃない」)だが、期待通り、こういった取材で4.4mm DAPに遭遇した際に大活躍!
【第4位】FitEarハイブリッド第一期最終回!? FitEar DC!
FitEarブースの主役は、須山氏ツイート曰く、「FitEar Airから始まったハイブリッド機もこのFitEar DCで一旦打ち止めです(結構やり切った、笑)」なこちらのカスタムイヤモニ「FitEar DC」。デモ機の試聴展示&テスト販売受付という形でのお披露目だ。
その詳細は、須山氏のツイートによると、「フォスター製9mmダイナミックドライバーを直列にダブルで配置したTITANやAir2と同様のフルレンジに加え、今回は静電型ツイーターを組み合わせています」という。
実際に聴いてみても、「BAフルレンジ+静電型トゥイーターな“FitEar EST”のBAフルレンジがダイナミックに置き換えられた感じ」ではなく、『ダイナミックフルレンジ+BAトゥイーターな“FitEar TITAN/Air2”のBAトゥイーターが静電型に置き換えられた感じ』と表現した方がしっくりくるかなという感触だった。
FitEarハイブリッドはフルレンジドライバーが主体であり、トゥイーターの役割は高域〜超高域の補足。なのでDCの音もフルレンジ側が共通するTITAN/Air2の方に近い印象になるのだろう。だが、じゃあこのDCの音がヒットするのはTITAN/Air2の音が好きなユーザーの側だけか?というと、いやESTの音が好きな人もこれ気になるだろ!と思う。
ESTと同じく高域側に精緻でいて自然な手触り感がありつつ、ESTとは異なりガツンと来るスピードやパワーもあるのだ。でもESTを全てにおいて上回るわけではなく、例えば滑らかさならESTが上なような……これはまた悩ましいモデルが追加されてしまったぞ……
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