公開日 2019/12/25 06:30
映画も仕事もOK、BenQ“スマートプロジェクター”「Eシリーズ」は新たなニーズに応えるデバイスだ
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プロジェクターといえば映写機、動画・静止画を大スクリーンに美しく映すことが役割。確かにそうだが、用途が変われば「あり方」も変わっていいはず。ディスク再生は必要ないからすべてワイヤレスで、という使い方があってもいいし、ビジネス文書/画像の投写がメインだからメモリ再生でじゅうぶん、という考え方もアリだろう。
しかし、そのようなニーズに応えるプロジェクターはありそうでなかった。プロジェクター側に自律動作するOSを搭載する必要があるからだ。当然、ただOSを積めばいいわけではなく、ムービーを再生処理させたり、スプレッドシートやワープロ文書を表示させたり、スマートフォンやPCとの連携機能が求められる。そのように高機能なOSでなければ、スマートフォン慣れした世代にアピールすることは難しい。
BenQが発表したスマートプロジェクター「Eシリーズ」は、まさにそこを狙った製品といえる。本稿でその詳細をレビューしていきたい。
■Androidベースの独自OS「BenQ Launcher」で利便性を獲得
Eシリーズはパネル解像度と光学系が異なる3製品、フルHD/最大3,500ルーメンの「EH600」(予想実売価格108,000円前後)、WXGA/最大3,600ルーメンの「EW600」(予想実売価格79,800円前後)、WXGA/最大3,300ルーメンで短焦点の「EW800ST」(予想実売価格118,000円前後)をラインナップ。OSは共通で、ユーザインターフェイスの日本語対応も完了している。
OSにはAndroid 6.0ベースの「BenQ Launcher」を搭載、2基のUSBポートとWi-Fi機能(付属のUSBドングルを使用)を備えるから、PCやBDプレーヤーなど再生機なしに単独で映像や写真を投写できる。なおGoogle Play非対応のため、アプリの追加はAPKファイルが必要となる。
オフィスアプリ「WPS Office」がバンドルされ、Excel、Word、PowerPointといったオフィス文書にも対応、表示はもちろん編集も可能だ。ウェブブラウザ「Firefox」やパソコンの画面を表示/遠隔操作できる「TeamViewer」も収録されており、アプリを追加しなくてもかなりのことができる。
スマートフォンの画面を映し出す「ワイヤレス投影」もサポート。いわゆるミラーリング機能で、スマートフォンの画面をそのまま表示できるから、アプリを大人数で見る用途に好適だ。Wi-Fiホットスポット(Wi-Fiダイレクト)機能も搭載しているので、無線LAN環境のない場所で使うこともできる。
「インフォグラフィックモード」への対応もポイントだ。その名のとおり、情報や知識を視覚的に表現するインフォグラフィックを鮮明に表示する機能で、PDFやPowerPointのスライドの視認性を高める効果がある。2019年モデルからビジネスプロジェクターで採用が始まったばかりのため、それほど知名度は高くないが、小さい文字が読みやすくなるなど効きは確かだ。
BenQがこの時期にこのタイプのプロジェクターを出したことには、明確な理由がある。プロジェクターを利用したプレゼンテーションが企業や学校でごく普通に行われるようになり、店舗やイベント会場でも利用されるケースが急増しているからだ。DLPプロジェクターでシェア世界第1位のBenQとしては、明るさというDLPのアドバンテージを生かせる格好の市場といえる。Android OS搭載により単体で映像を再生できるのだから、プロジェクターの新カテゴリ創出という見方もできるだろう。
しかし、そのようなニーズに応えるプロジェクターはありそうでなかった。プロジェクター側に自律動作するOSを搭載する必要があるからだ。当然、ただOSを積めばいいわけではなく、ムービーを再生処理させたり、スプレッドシートやワープロ文書を表示させたり、スマートフォンやPCとの連携機能が求められる。そのように高機能なOSでなければ、スマートフォン慣れした世代にアピールすることは難しい。
BenQが発表したスマートプロジェクター「Eシリーズ」は、まさにそこを狙った製品といえる。本稿でその詳細をレビューしていきたい。
■Androidベースの独自OS「BenQ Launcher」で利便性を獲得
Eシリーズはパネル解像度と光学系が異なる3製品、フルHD/最大3,500ルーメンの「EH600」(予想実売価格108,000円前後)、WXGA/最大3,600ルーメンの「EW600」(予想実売価格79,800円前後)、WXGA/最大3,300ルーメンで短焦点の「EW800ST」(予想実売価格118,000円前後)をラインナップ。OSは共通で、ユーザインターフェイスの日本語対応も完了している。
OSにはAndroid 6.0ベースの「BenQ Launcher」を搭載、2基のUSBポートとWi-Fi機能(付属のUSBドングルを使用)を備えるから、PCやBDプレーヤーなど再生機なしに単独で映像や写真を投写できる。なおGoogle Play非対応のため、アプリの追加はAPKファイルが必要となる。
オフィスアプリ「WPS Office」がバンドルされ、Excel、Word、PowerPointといったオフィス文書にも対応、表示はもちろん編集も可能だ。ウェブブラウザ「Firefox」やパソコンの画面を表示/遠隔操作できる「TeamViewer」も収録されており、アプリを追加しなくてもかなりのことができる。
スマートフォンの画面を映し出す「ワイヤレス投影」もサポート。いわゆるミラーリング機能で、スマートフォンの画面をそのまま表示できるから、アプリを大人数で見る用途に好適だ。Wi-Fiホットスポット(Wi-Fiダイレクト)機能も搭載しているので、無線LAN環境のない場所で使うこともできる。
「インフォグラフィックモード」への対応もポイントだ。その名のとおり、情報や知識を視覚的に表現するインフォグラフィックを鮮明に表示する機能で、PDFやPowerPointのスライドの視認性を高める効果がある。2019年モデルからビジネスプロジェクターで採用が始まったばかりのため、それほど知名度は高くないが、小さい文字が読みやすくなるなど効きは確かだ。
BenQがこの時期にこのタイプのプロジェクターを出したことには、明確な理由がある。プロジェクターを利用したプレゼンテーションが企業や学校でごく普通に行われるようになり、店舗やイベント会場でも利用されるケースが急増しているからだ。DLPプロジェクターでシェア世界第1位のBenQとしては、明るさというDLPのアドバンテージを生かせる格好の市場といえる。Android OS搭載により単体で映像を再生できるのだから、プロジェクターの新カテゴリ創出という見方もできるだろう。