公開日 2021/03/02 06:00
小型軽量ながらも大口径。トキナー、フジX用「atx-mシリーズ」レビュー
静音AFで動画撮影にも最適!
両レンズともに、高性能と手頃な価格の両立をコンセプトとする「atx-mシリーズ」に相応しく、大口径ながら価格もリーズナブル。APS-C専用レンズとなるが、「atx-m 23mm F1.4 X」は35mm判換算で、ほぼ35mm/F1.4相当、「atx-m 33mm F1.4 X」は、ほぼ50mm/F1.4相当となり、フルサイズ対応定番大口径レンズのAPS-C版といえるだろう。
■写真撮影はもちろん、動画撮影にもおすすめ
両レンズとも、外装は金属を採用した高級感のあるもので、触れた時のヒンヤリした肌触りが好ましい。F1.4の大口径レンズとは思えないほどボディも細身で、フィルター径も52mmに統一されている。質量も「atx-m 23mm F1.4 X」が約276g、「atx-m 33mm F1.4 X」が約285gと、とても軽量で携帯性も高く、気軽に持ち歩ける点も魅力的だ。
操作性も上々で、AFの作動感も十分に軽快。ステッピングモーターを採用しており、純正レンズと比べて遜色ないスピードで動作し、音も静か。これならAFでの動画撮影時でも困らないレベルだ。
また、鏡筒に絞りリングを備えている点も、フジフイルムXシリーズユーザーにとっては、純正レンズと同様の感覚で使うことができ、好感が持てるところ。絞りリングはクリックのない無段階タイプ(F16、Aポジションはクリック有)を採用するが、Aポジションにしておけば、ボディ側からの絞り制御にも対応する。
フォーカスリングも幅が広く、マニュアル時の操作も快適だ。AFの静音動作に加え、絞り操作もクリック音がなく無段階かつスムーズに行えるので、動画撮影にも最適なレンズといえるだろう。