• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/10/15 06:30

新骨伝導ドライバーにやみつき、Unique Melody「MEST MKII」は一度聴いたら忘れられないイヤホンだ

【PR】“新感覚サウンド“がパワーアップ!
草野晃輔
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
常識を疑うところから革新的なアイデアは生まれるという。イヤホンにおける常識は、ダイナミック型やバランスド・アーマチュア(BA)型といった、空気を振動させて音を伝える“空気伝導”のドライバーで音を表現すること。もちろん、ドライバー自体の性能や数、内部構造などを変えることで、その可能性は無限にあり、これ以上の表現はないと考えるのは自然だ。

この常識を疑い、新たな音の可能性に挑んだオーディオブランドが、Unique Melodyだ。

Unique Melodyは数年にわたる試行錯誤を経て、2020年5月に空気伝導と骨を振動させる“骨伝導”の音を組み合わせた、新発想のIEM「MEST」を発売した。頭内に広がる新感覚サウンドを生み出し、見事に表現力のブレークスルーを果たしたのである。

あれから1年余り、MESTをベースに新たなサウンドを目指した第2世代モデル「MEST MKII」がリリースされた。ユニバーサルモデルとカスタムを展開するが、今回はユニバーサルモデルに見る深化のポイントと魅力を紹介したい。

ユニバーサルモデル「MEST MKII」¥OPEN(実売想定価格・税込198,000円前後)/カスタムIEM仕様「MEST MKII Custom」¥OPEN(実売想定価格・税込234,700円前後)

骨伝導ドライバーがフルレンジ対応に進化!振動伝導率が向上し、表現力もアップ

本機の紹介に入る前に、音の伝達の仕組みについておさらいしたい。原理を知っておくことで、本製品のサウンドを正しく理解できるからだ。

先ほども触れたように、音の伝達には大きく「空気伝導」と「骨伝導」がある。違いは “鼓膜を使っているか否か”。

前者は、我々が日常的に聞いている街の騒音や会話のほか、スピーカーやイヤホンが発する音楽など普段聞いている音のほとんどで、音が空気を振動(振幅)して伝わる。この音の振動は、外耳(いわゆる耳の穴)から入って鼓膜を振動させ、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官から聴覚神経を経由して脳に伝わる。

もう一方の骨伝導は、鼓膜を使わず骨の振動によって音を脳に伝える。その代表例が自分の声の聞こえ方で、声帯の振動が骨を伝わって直接蝸牛に届き、聴覚神経に送られる。ここに、空気伝導の音が合わさったものが、普段認識している自分の声だ。録音した自分の声を聞いて、違和感を覚えるのは、空気振動の音だけで構成されており、骨伝導の音がないためである。

仕組みを理解いただけたところで、話をMEST MKIIに戻そう。本機は、4ウェイ8ドライバーを搭載する。このうち、空気伝導を担当するのが低域用のダイナミック型1基、中域と高域用のBA型2基ずつ、超高域用の静電型を2基。ここに、フルレンジの骨伝導ドライバーが1基加わる。

多層電圧セラミックスの接地面積を増やすことで骨電導ドライバーの両面振動を実現させている

本機の骨伝導ドライバーは、多層電圧セラミックスという薄い膜を振動させる。第1世代では多層電圧セラミックスをフェイスプレートに固定し、片面のみを振動させてシェルに伝えていた。第2世代では、多層電圧セラミックスの被膜を増やすことで両面振動を実現。さらに、フェイスプレートとサポートプレートで挟み込むことで接地面積を拡大させ、振動がしっかりとシェルに伝わるようになった。

その結果として、中高域中心だった音のカバー範囲がフルレンジに拡大した。その恩恵は大きく、再生周波数帯は第1世代の20Hz - 55kHzから、20Hz - 70kHzとなり、高域側が向上を果たしている。なお、その他スペックは感度が112dB(1kHz)、インピーダンスは12.3Ωとなる。

金粉がアクセントとなっているシェルの材質は、カーボンファイバー製。カーボンには骨伝導ドライバーの振動を伝えやすくする特性があるという。カーボンファイバーを重ねて作るため、製造に時間がかかるそうだが、この繊維の重なりが光を乱反射し、見る角度ごとに表情を変える。金粉の輝きも相まって、日本の伝統工芸である螺鈿細工を施した漆器のような、潤いと深みのある輝きを放っている。

シェルに設けられたベントが金属製となったのも、本機に加えられた変更の一つ。ベントは、ダイナミック型ドライバーのポテンシャルを引き出すため、シェル内の空気の量をコントロールするのに利用する。第1世代ではこのベントを手作業で作っていたが、左右のばらつきを抑えるのに熟練の技を必要としていた。これを金属製にすることで、ばらつきを最小限にできるようになったそうだ。

金粉がアクセントとなっているシェルの材質は、カーボンファイバー製。ベントが金属製となったのも、本機に加えられた変更の一つだ

付属品は、同社のロゴがデザインされたDignis社製レザーケース、カスタム2pin−ステレオミニ端子のOCC導体リケーブル(約122cm)、イヤーチップが付属する。

Unique MelodyのコーポレートカラーでデザインされたDignis製オリジナルレザーケースなど、付属品を多数用意する

カスタム2pin−ステレオミニ端子のOCC導体リケーブルが標準で付属する


次ページ骨伝導ドライバー特有の頭内に拡がるサウンド、進化のポイントは?

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
5 楽天大感謝祭、明日12/19 20時からスタート。最大半額クーポン事前配布中
6 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
7 AUREXのBluetooth対応CDラジオ、楽天で20%ポイント還元中!
8 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
9 丁寧な画質と快適な設置性!ボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
10 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
12/19 12:00 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX