• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/07/14 06:30

DITA新イヤホン「Perpetua」が過去最高レベルの高音質!大好物な超ハイエンドイヤホンに出会ってしまった

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第266回】
高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

過酷なVGPタッチ&トライに一筋の光明



VGP審査員のお仕事のうち時間的に多くを占めるのは、投票でも審査会でもなく、そこに向けてエントリーメーカー各社から音元出版に貸し出された、膨大な数の新製品や未発表製品をチェックしまくる「タッチ&トライ」だ。1日数時間かけて一つ一つチェックしていく、最も重要な時間ともいえる。

数が数なので、より速くッッ!より迅くッッ!より疾くッッ!そしてより短時間にチェックしていく必要がある。しかしチェックが甘くなってはいけないので、そこは集中力でカバーだ。審査員としてもちろん重要なことだが、一方で長時間集中することによって疲労が蓄積していくのは否めない……

が!大変ながらも、素晴らしい製品、素晴らしい音にいち早く出会えるという、大きな魅力がそこにある。

今回のVGP審査で出会った素晴らしい製品の一つがこちら、DITA Audioの10周年記念モデルでもある、新たなフラグシップイヤホン、「Perpetua」だ。

とんぼ玉を思い起こさせるコロンと美しい曲面と艶

税込42万8,000円と、現実的におすすめするのは難しい価格の製品ではある。しかし買える買えないは別として、こんなすごいイヤホンが存在することは知っておいてほしい。そう思わされる逸品だ。

DITAフラグシップの歴史



まずはDITA Audioについて、そのフラグシップイヤホンの歴史に沿って復習しておこう。

シンガポールのブランドであるDITAの名が日本でも広く知られるようになったのは、「秋のヘッドフォン祭2013」への参加からだろうか。当時のラインナップは「Answer」とそのケーブルアップグレード版「Answer Truth Edition」だった。

Answer Truth Edition

2017年には「Awesome Truth」をリリース。現在では各メーカーが様々な構造で採用している「プラグ部交換機構によるバランス駆動対応」をいち早く提案してくれたモデルだ。

3Awesome Truthのケーブル。4.4mmは当時まだ一般的ではなく標準付属ではなかったが、後に追加オプションで用意された

同じ年には、同社の名声を決定付けたフラグシップ機「Dream」も発表。これは、現在まで同社ハイエンド機の特徴であるチタン製ハウジングを初採用したモデルでもある。

Dream。無骨な機能美を見せるマットな仕上げのチタン筐体

2019年末には「Dream XLS」を発表。質実剛健な雰囲気だったDreamに対して、サファイアガラス製フェイスプレートも装着され優美な雰囲気に。先立って発表されていたOSLO Cableの装備もポイント。

外観の雰囲気も一変、右側がDream XLS。XLSは「エクストラ・ラージ・サウンドステージ」の頭文字とのことで、音場表現をDreamからさらに強化

「OSLO」ケーブルは単品版も発売されており筆者も愛用

そしてここで紹介したモデルは全て、10mm口径ダイナミックドライバーのみによるシングル構成。DITAはダイナミック型ドライバーにこだわり、それに注力するイヤホンブランドのひとつなのだ。

Perpetuaをスパパパパーン!とチェック



そして2022年、Perpetua。まずは写真をスパパパパーン!と並べ、その外観からもわかるポイントを押さえていく。


チタン自体は軽量な金属だが、この筐体はサファイアガラス分も含めて重量級。だが筐体自体やケーブル含めての重心調整などで十分な装着安定感は確保

コロンと曲面的にはなったがDream的なフォルムでもある。サファイアガラスや筐体分割部の装飾はXLSから継承


リケーブル端子は標準的な2pinを基本に埋め込み型にしてある

ケーブル側プラグ。耳掛け部は金属ワイヤーなし。その耳掛け部と埋め込み部の半円形状の合わせ技で左右の挿し間違いも防止


「コイル/オーバーケーブル」。ぶっとさの割には柔軟だし「もう太すぎて絡まらないよ!」で取り回しはむしろ良好かも

ケーブル左右分岐部。この重みのおかげで耳掛け部に適度なテンションがかかり、装着の安定性が高められている印象


スクリューの受け側も金属製になるなど頑強感を増したプラグ交換機構「Awesome Plug2」

付属品はまず、Awesome Plug2の交換プラグが3.5/2.5/4.4の3種類とfinal「TYPE E」イヤーピースが5サイズ。TYPE E採用ということは市販の多くのイヤピとの互換性も高いはず


手応えある厚手のイタリアンレザーケース。他にもいろいろ付属


次ページドライバーサイズの変更は、面積比以上に大きなポイント。超絶レベルアップが期待!

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX