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PR 公開日 2022/11/03 08:00

B&Wを鳴らす圧倒的パワー。デノン「AVR-X580BT」は“音質全振り”の男前エントリーAVアンプだ

8K、HDR10+など最新の映像フォーマットにも対応
野村ケンジ
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最新のAVアンプは、多彩な機能を持ち合わせるインテリジェントな製品となってきている。8K Ultra HDやIMAX Enhanced、Dolby Atmos、DTS Virtual:X、などの最新映像/音声規格に対応し、なかには360Reality Audioなどの空間オーディオを楽しむことができる製品も登場してきている。

また、ミュージックサーバーやインターネットラジオなどのネットワークオーディオ機能や、Amazon Alexaなどの音声コントロール機能なども搭載され、それ自体がひとつの包括的なAV機器として活躍できるようになってきている。

しかしながら、全ての環境でAVアンプにそこまでの多機能性が必須か? といわれると、決してそうではなかったりする。テレビやディスクプレーヤーにもネットワーク機能や音声コントロール機能を搭載する製品が増えてきているし、プロジェクターでもAndroid TVなどを採用する多機能モデルが増えてきており、AVアンプと機能がダブってしまうことがある。AVアンプはAVアンプらしく、多彩な入力端子をもつマルチチャンネルアンプとしての実力に注力してくれるほうが望ましい場合もある。

そんな、AVアンプ本来の実力に注力して作り上げられた製品となっているのが、デノン「AVR-X580BT」。価格帯としてはエントリークラスに位置する、5.2ch対応のAVサラウンドレシーバーだ。

AVR-X580BT:¥58,300(税込)

エントリーだからこそ“あえて”音にこだわった「AVR-X580BT」

8K Ultra HDやHDR10+、eARCなど最新の映像に対応しつつも、音声面では、大がかりなシステムとなりがちなDolby Atmosなど3Dサラウンド系にはあえて手を出さず、Dolby TrueHDやDTS-HDなど一般的なサラウンドフォーマットまでの対応に留められている。また、ワイヤレス機能はBluetoothのみで、Wi-Fiは非搭載。このあたりも随分と割り切った、“男前”ともいえる仕様に仕立てられている。

どうしてAVR-X580BTは、このような割り切った製品となったのか。それは、価格が大きなポイントとなっているのは確かだ。本機が位置する5万円クラスは、AVアンプでは一般的にエントリーと呼ばれる価格帯。よって、限られた予算でいかに良質なサラウンド環境構築に寄与できるか、ということが重要なポイントとなっている。

この価格帯の最新モデルもイマドキの情勢に影響を受け、様々な機能性を持つ合わせる製品が増えてきている。しかしながら、Wi-Fiなど付加価値的な機能に予算が回されることで、本来は最も重要なはずのアンプ機能への予算投下が削られてしまという、本末転倒な事態が生じてしまうこともある。そういった状況を鑑み、AVR-X580BTでは、あえて“AVアンプ本来のクオリティアップ”を最優先した製品作りが行われている。

たとえばパワーアンプ部は、Hi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承して作り上げられたという、全5ch同一構成のディスクリート回路を採用。信号ラインや電源供給ラインの低インピーダンス化、パーツ配置の最適化など細やかな配慮の行き渡った設計により、ノイズの影響を最小化。また、パワーアンプ出力段のICは温度変化をリアルタイムにモニターすることでリミッター回路を排除、音色変化のない、かつダイナミックなサウンドを実現しているという。

さらに電源回路にも注力されており、大型EIコアトランスと本機用にカスタムされたブロックコンデンサーを搭載することで、音のピュアさが追求されている。

イマーシブやネットワーク非対応な分、内部構造はシンプル。そこを逆手に取り、高音質技術をたっぷり詰め込んだという

サウンドチューニングに関してはデノンのサウンドマスター、山内氏がDACやオペアンプ、共同開発した入出力セレクターやボリュームなど、パーツ選び(実質的には開発!?)も含めて開発初期の段階から関わっているとのこと。こと音質に関しては、大いに期待が持てる内容となっているのは確かだ。

このように、音質については随所にこだわりか垣間見られるAVR-X580BTだが、機能面でもいくつかの工夫が盛り込まれている。たとえば唯一のワイヤレス機能となるBluetoothは、コーデックがSBCに加えてAACにも対応。iPhoneからも最良のサウンドを楽しむことができる。ちなみに、現行のデノン製AVアンプのBluetooth機能は基本的にSBCのみとなっているため、エントリー機ながら、唯一AACにも対応するという逆転現象が起きていたりもする。

Bluetooth接続のアプリが活用できるため、操作面での不便はない。また、付属マイクによる測定によって簡単手軽にベストなサラウンドセッティングが構築できる「オートスピーカーセットアップ」もしっかり搭載されている。さらに、画質とレイテンシーのどちらを優先するか切り替えられるHDMI2.1の新機能、ALLMやVRR、QFTにも対応。ゲームやVRコンテンツもストレスなく楽しむことができる。

2台のサブウーファーを接続可能で、小型のものを2台置くこともできるなど、システムレイアウトの面でも融通が利くようになっているし、低音のクオリティアップを押し進めることも可能だ。

音声は5.2chまでだが、映像は8KやHDR 10+などの最新規格に対応。今後テレビが進化していく中でも長く使い続けられそうだ

ということで、実際のサウンドを確認してみよう。今回は、デノンの試聴室にセットアップされたシステムで体験させてもらった。

次ページB&Wをしっかり鳴らす地力の強さ。ステレオも5.1chも大迫力

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