公開日 2023/03/31 06:40
NCFが光HDMIケーブルにも効いた!フルテック「HF-A-NCF」の実力レポート
【特別企画】NCFプラグと光ファイバー採用アクティブタイプをチェック
フルテックはケーブル周辺のアクセサリーや端子類に加え、さまざまなジャンルの豊富なケーブル製品もラインナップする。同社では特殊素材「NCF」の導入による性能アップを幅広いジャンルで推し進めており、その成果が大きく評価されている。ここではNCF仕様の、光HDMIケーブル「HF-A-NCF」の林 正儀氏によるレポートをお届けする。
NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)は、ナノレベルまで細かくした鉱物成分をオーディオグレードの樹脂に調合した特殊素材だ。振動と静電気への対策効果を持ち、すでにフルテックの電源ケーブルやオーディオの音声信号各種ケーブルの端子で採用されているほか、ケーブルインシュレーターでも好評を得てラインアップを次々と増やしているのはご存知の通り。
それらを使った効果としては、ピュアオーディオではノイズ発生を抑えて静寂感を高め、音の濁りを排除するなどである。またNCFが採用された豊富な端子製品群は、自社の完成品ケーブルに留まらず、国内外のハイエンドブランドにも多数起用されてきている。元のソースの魅力をより一層引き出すためのアイテムとして高い信頼を得ているわけだ。
そのフルテックから、光ファイバーとα-導体のハイブリッドで構成されたHDMIケーブル「HF-A-NCF」シリーズが登場した。「HF-A-NCF」は、8K信号(8K/60p/48Gbps)の安定伝送が可能なHDMI 8K V2.1 AOCケーブルだ。ウルトラハイスピードの認証を取得しており、このカテゴリーでNCFを採用したのはフルテックとして初だという。
アルミ合金製カバーのプラグ部にNCFストレインリリーフ(マルチマテリアルハイブリッド構造)を採用し、その内部には特殊光電変換チップを内蔵しており、信号バランスを整えて信号を増幅する仕組み。光伝送技術によってノイズや長距離の引き回しに強く、大容量の信号も安定して送ることができ、最長20mの長距離伝送に対応している。
用いられた4本の光ファイバーは、高速伝送と広帯域幅を獲得する高級グレードのOM3で、一方の導体ケーブル部には、μ-OFC導体にフルテック独自のα-Process処理(超低温処理&特殊電磁界処理)を行ったα-導体が採用されている。またケーブル構造は、静電気と電磁波防止二重アルミ箔シールドやケブラー合成繊維で強化するなど、入念に仕上げられているのが心強い。電源不要のプラグアンドプレイ式となっているのも使いやすい。
自宅で視聴テストを行った。今回使用した「HF-A-NCF」は3.0mのモデルである。私のレファレンスソフトとなっている『8K空撮夜景 SKY WALK』(4K Ultra HDブルーレイ/VUB-5713)の再生では、暗部のノイズがピタッと抑えられ、建物の立体構造をリアルに描き出してくれた。
また、映画『クルエラ』(4K Ultra HDブルーレイ/VWAS7258)では、光の微妙な振る舞いや、色彩描写が絶妙だ。精密かつ、みずみずしい映像であり、吸い込まれるような没入感に浸ることができたことをご報告しよう。
【HF-A-NCF」】●ラインアップ:1.5m(28,600円、税込)、3.0m(36,850円、税込)、5.0m(45,650円、税込)、7.5m(56,650円、税込)、10.0m(64,900円、税込)、15.0m(81,400円、税込)、20.0m(97,900円、税込)●導体:α-導体●絶縁:高密度ポリエチレン(24AWGαμ-OFC導体)、LSZH(光ファイバー)、発泡ポリエチレン+SKIN(その他のαμ-OFC導体の絶縁)●シース:柔軟性UL/CL3 PVC●問い合わせ先:フルテック(株)
(提供:フルテック)
本記事は『ケーブル大全2023〜2024』からの転載を元に構成しています。
振動と静電気の害を低減するNCF素材導入でクオリティを大きく向上
NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)は、ナノレベルまで細かくした鉱物成分をオーディオグレードの樹脂に調合した特殊素材だ。振動と静電気への対策効果を持ち、すでにフルテックの電源ケーブルやオーディオの音声信号各種ケーブルの端子で採用されているほか、ケーブルインシュレーターでも好評を得てラインアップを次々と増やしているのはご存知の通り。
それらを使った効果としては、ピュアオーディオではノイズ発生を抑えて静寂感を高め、音の濁りを排除するなどである。またNCFが採用された豊富な端子製品群は、自社の完成品ケーブルに留まらず、国内外のハイエンドブランドにも多数起用されてきている。元のソースの魅力をより一層引き出すためのアイテムとして高い信頼を得ているわけだ。
そのフルテックから、光ファイバーとα-導体のハイブリッドで構成されたHDMIケーブル「HF-A-NCF」シリーズが登場した。「HF-A-NCF」は、8K信号(8K/60p/48Gbps)の安定伝送が可能なHDMI 8K V2.1 AOCケーブルだ。ウルトラハイスピードの認証を取得しており、このカテゴリーでNCFを採用したのはフルテックとして初だという。
アルミ合金製カバーのプラグ部にNCFストレインリリーフ(マルチマテリアルハイブリッド構造)を採用し、その内部には特殊光電変換チップを内蔵しており、信号バランスを整えて信号を増幅する仕組み。光伝送技術によってノイズや長距離の引き回しに強く、大容量の信号も安定して送ることができ、最長20mの長距離伝送に対応している。
用いられた4本の光ファイバーは、高速伝送と広帯域幅を獲得する高級グレードのOM3で、一方の導体ケーブル部には、μ-OFC導体にフルテック独自のα-Process処理(超低温処理&特殊電磁界処理)を行ったα-導体が採用されている。またケーブル構造は、静電気と電磁波防止二重アルミ箔シールドやケブラー合成繊維で強化するなど、入念に仕上げられているのが心強い。電源不要のプラグアンドプレイ式となっているのも使いやすい。
自宅で視聴テストを行った。今回使用した「HF-A-NCF」は3.0mのモデルである。私のレファレンスソフトとなっている『8K空撮夜景 SKY WALK』(4K Ultra HDブルーレイ/VUB-5713)の再生では、暗部のノイズがピタッと抑えられ、建物の立体構造をリアルに描き出してくれた。
また、映画『クルエラ』(4K Ultra HDブルーレイ/VWAS7258)では、光の微妙な振る舞いや、色彩描写が絶妙だ。精密かつ、みずみずしい映像であり、吸い込まれるような没入感に浸ることができたことをご報告しよう。
【HF-A-NCF」】●ラインアップ:1.5m(28,600円、税込)、3.0m(36,850円、税込)、5.0m(45,650円、税込)、7.5m(56,650円、税込)、10.0m(64,900円、税込)、15.0m(81,400円、税込)、20.0m(97,900円、税込)●導体:α-導体●絶縁:高密度ポリエチレン(24AWGαμ-OFC導体)、LSZH(光ファイバー)、発泡ポリエチレン+SKIN(その他のαμ-OFC導体の絶縁)●シース:柔軟性UL/CL3 PVC●問い合わせ先:フルテック(株)
(提供:フルテック)
本記事は『ケーブル大全2023〜2024』からの転載を元に構成しています。