PR 公開日 2023/05/17 06:30
Astell&Kernの進化が止まらない!大飛躍したサウンド、DAP「A&norma SR35」&イヤホン「AK ZERO2」レビュー
従来の美点を継承しつつ音質向上を実現
Astell&Kernから、同社ポータブルプレーヤーにおけるスタンダードラインの最新世代「A&norma SR35」、そして完全オリジナルIEMの第2弾「AK ZERO2」が登場した。
A&norma SR35は人気シリーズの最新世代であり、ユーザーからの期待は相当に高いはず。その期待に応える、あるいは超える仕上がりは実現されているのか?AK ZERO2においては、Astell&Kernがこの分野に投入する第2弾ということで、Astell&Kernのイヤーモニター開発の真価と方向性が、より強く示される製品になっているはずだ。早速チェックしていこう。
「A&norma SR35」は、2018年「A&norma SR15」から続く、同社製DAP“スタンダードライン”の最新世代。小型軽量、手に持ったときに自然とまっすぐな角度になるスラント配置ディスプレイなど、これぞ本来の“ポータブル”機との印象もあるシリーズの最新機だ。また、最新フラグシップモデル「A&ultima SP3000」の成果が最速で反映されるスタンダードラインという、タイミングに恵まれたモデルであることもポイント。
まず大きく進化しているのがDAC周り。歴代SRシリーズはシーラスロジック「CS43198」をL/Rに1基ずつ使用するデュアルDAC構成を継続してきた。しかしSR35は、何と、そのCS43198をL/Rに2基ずつ使用する “クアッドDAC構成” を採用。扱い慣れたDACチップを使いつつ、搭載数を倍にすることで性能を一気に引き上げてきたわけだ。
ただし、それだけでは一つ問題がある。ポータブル機として大切な再生時間だ。そこで合わせて用意されたのが、「デュアル/クアッドDACスイッチングモード」。従来通りのデュアルDAC動作も選択可能とし、その場合の連続再生時間は、先代機「SR25 MKII」と同等の約20時間を確保している。外出時はデュアル、自宅ではクアッドなど、積極的に使い分けたい。
アンプ周りにはフラグシップラインのA&ultima系に由来する新世代アンプ技術を採用し、高出力時のノイズを低減。S/Nとクロストークはそれぞれ130dBと-145dBを実現し、上位モデルに匹敵、または超えるスペックを備えている。
そしてSRシリーズでは初めて、2段階のゲイン切替も実現。ハイゲイン時にはバランス出力最大6Vrmsで、ポータブルの枠の中にあるイヤホンやヘッドホンの駆動に不足はない。
他にも、SP3000で初採用した最新UI/UX、ダイヤル周辺の筐体カットの調整、Wi-Fiは5GHzにも対応など、様々な面に新しさや向上がある。
A&norma SR35は人気シリーズの最新世代であり、ユーザーからの期待は相当に高いはず。その期待に応える、あるいは超える仕上がりは実現されているのか?AK ZERO2においては、Astell&Kernがこの分野に投入する第2弾ということで、Astell&Kernのイヤーモニター開発の真価と方向性が、より強く示される製品になっているはずだ。早速チェックしていこう。
■A&norma SR35
「A&norma SR35」は、2018年「A&norma SR15」から続く、同社製DAP“スタンダードライン”の最新世代。小型軽量、手に持ったときに自然とまっすぐな角度になるスラント配置ディスプレイなど、これぞ本来の“ポータブル”機との印象もあるシリーズの最新機だ。また、最新フラグシップモデル「A&ultima SP3000」の成果が最速で反映されるスタンダードラインという、タイミングに恵まれたモデルであることもポイント。
まず大きく進化しているのがDAC周り。歴代SRシリーズはシーラスロジック「CS43198」をL/Rに1基ずつ使用するデュアルDAC構成を継続してきた。しかしSR35は、何と、そのCS43198をL/Rに2基ずつ使用する “クアッドDAC構成” を採用。扱い慣れたDACチップを使いつつ、搭載数を倍にすることで性能を一気に引き上げてきたわけだ。
ただし、それだけでは一つ問題がある。ポータブル機として大切な再生時間だ。そこで合わせて用意されたのが、「デュアル/クアッドDACスイッチングモード」。従来通りのデュアルDAC動作も選択可能とし、その場合の連続再生時間は、先代機「SR25 MKII」と同等の約20時間を確保している。外出時はデュアル、自宅ではクアッドなど、積極的に使い分けたい。
アンプ周りにはフラグシップラインのA&ultima系に由来する新世代アンプ技術を採用し、高出力時のノイズを低減。S/Nとクロストークはそれぞれ130dBと-145dBを実現し、上位モデルに匹敵、または超えるスペックを備えている。
そしてSRシリーズでは初めて、2段階のゲイン切替も実現。ハイゲイン時にはバランス出力最大6Vrmsで、ポータブルの枠の中にあるイヤホンやヘッドホンの駆動に不足はない。
他にも、SP3000で初採用した最新UI/UX、ダイヤル周辺の筐体カットの調整、Wi-Fiは5GHzにも対応など、様々な面に新しさや向上がある。
次ページまずはA&norma SR35の実力チェック!これまでにないサウンドの大飛躍を実感