公開日 2015/09/11 11:51
“フラットな特性”は“良い音”に繋がるのか? 「アコースティックオーディオフォーラム」潜入レポート
【特別企画】「良い音」と「部屋の影響」との関係性を考える試聴イベント
“オーディオファンや音楽家のため”を謳う防音工事専門会社アコースティックデザインシステムが主催する試聴会「第22回Acoustic Audio Forum」が開催された。「スピーカの伝送周波数特性について考える」をテーマに、オーディオの音質向上を考えた様々な解説やデモが行われた同イベントの模様を徹底レポートする。
■「良い音」と「部屋の影響」との関係性を考える試聴イベント
「Acoustic Audio Forum」は、同社が毎月開催しているオーディオイベントで、部屋の作り方でオーディオ機器の音質、音楽の聴こえ方がどのように変わるのかなど、オーディオ・ホームシアターと部屋との関係性を学び、体験できるというもの。ファイル・ウェブでも最近の様子を毎回レポートしているように、テーマを様々に変えながら月1回のペースで開催されている(次回は9月18日・19日に開催される)。
アンプやスピーカーといったハード類の一般的な試聴会とは異なり、「部屋がオーディオにどのような影響を及ぼしているのか」といった観点からの解説およびデモが行われるのが本イベントの大きな特徴。「部屋もオーディオ装置の一部である」という考えの下、音楽を聴くためのベースとも言える部屋という空間の重要さについて、プロ向けのスタジオも数多く手がける同社ならではの知見がレクチャーされるのだ。
そんなイベントの最新回となった第22回のテーマは「スピーカの伝送周波数特性について考える」。主に低音の定在波がどのように伝送特性に影響を与えているのかを検討しながら、「より良い部屋の形とはどういうものなのか」「スピーカーのセッティング位置とリスニングポイント」を探っていく回となった。
過去数回と同様に今回も金曜日の夜、土曜日の午前中と午後と合計3回のセッションが用意され、両日とも九段下にある同社ショールームでイベントを実施。有名交響楽団の奏者が練習に訪れるなど、音楽を演奏したり聴くための響きにも十分に配慮された部屋で、ハイレゾ音源再生を含めた様々なデモが繰り広げられた。
同社代表の鈴木氏は、冒頭で「普通はオーディオというとソフトと機器なのかもしれないが、ぜひ部屋の影響もあるのだということを認識して欲しい」とあいさつ。「そのための認識の手段として、周波数特性などについても考えてみてはどうかと思い、今回のテーマを設定した」と語った。
■伝送特性の測定データを活用した部屋づくり
今回のテーマである伝送特性について鈴木氏は「機器の電気系での可聴周波数帯ではほぼ変化がなくてフラットだが、スピーカーに信号が到達すると、ユニットの特性の影響を受けてフラットでなくなる。さらに、空間に音が放射された途端、壁の反射や定在波の影響を受け、最終的に我々が音を聴く段階では目も当てられないほど凸凹の激しい特性となってしまう」とコメント。
■「良い音」と「部屋の影響」との関係性を考える試聴イベント
「Acoustic Audio Forum」は、同社が毎月開催しているオーディオイベントで、部屋の作り方でオーディオ機器の音質、音楽の聴こえ方がどのように変わるのかなど、オーディオ・ホームシアターと部屋との関係性を学び、体験できるというもの。ファイル・ウェブでも最近の様子を毎回レポートしているように、テーマを様々に変えながら月1回のペースで開催されている(次回は9月18日・19日に開催される)。
アンプやスピーカーといったハード類の一般的な試聴会とは異なり、「部屋がオーディオにどのような影響を及ぼしているのか」といった観点からの解説およびデモが行われるのが本イベントの大きな特徴。「部屋もオーディオ装置の一部である」という考えの下、音楽を聴くためのベースとも言える部屋という空間の重要さについて、プロ向けのスタジオも数多く手がける同社ならではの知見がレクチャーされるのだ。
そんなイベントの最新回となった第22回のテーマは「スピーカの伝送周波数特性について考える」。主に低音の定在波がどのように伝送特性に影響を与えているのかを検討しながら、「より良い部屋の形とはどういうものなのか」「スピーカーのセッティング位置とリスニングポイント」を探っていく回となった。
過去数回と同様に今回も金曜日の夜、土曜日の午前中と午後と合計3回のセッションが用意され、両日とも九段下にある同社ショールームでイベントを実施。有名交響楽団の奏者が練習に訪れるなど、音楽を演奏したり聴くための響きにも十分に配慮された部屋で、ハイレゾ音源再生を含めた様々なデモが繰り広げられた。
同社代表の鈴木氏は、冒頭で「普通はオーディオというとソフトと機器なのかもしれないが、ぜひ部屋の影響もあるのだということを認識して欲しい」とあいさつ。「そのための認識の手段として、周波数特性などについても考えてみてはどうかと思い、今回のテーマを設定した」と語った。
■伝送特性の測定データを活用した部屋づくり
今回のテーマである伝送特性について鈴木氏は「機器の電気系での可聴周波数帯ではほぼ変化がなくてフラットだが、スピーカーに信号が到達すると、ユニットの特性の影響を受けてフラットでなくなる。さらに、空間に音が放射された途端、壁の反射や定在波の影響を受け、最終的に我々が音を聴く段階では目も当てられないほど凸凹の激しい特性となってしまう」とコメント。