公開日 2016/03/03 10:00
女優&家電スタイリスト・元SDN48の奈津子が初体験!アナログレコードの深〜い魅力
山之内 正氏が基本や再生方法などを指南
ここ数年、アナログレコードのブームが来ている。IFPI(国際レコード連盟)の調べによると、2014年の全世界のアナログレコード市場規模は約3億4680万ドルで、前年比で何と54.7%増となっている。さらに日本レコード協会によれば、2015年のアナログレコードの生産実績は前年比65%増の66万枚、金額も73%も増加し約11億7,500万円にものぼったとのことだ。
さらに、テクニクスのように一度は生産を終了してしまったものの改めてアナログプレーヤーをリリースするメーカーも登場。米ION Audioのアンプ・スピーカー内蔵レコードプレーヤー「Archiveシリーズ」は手頃な価格でヒットを飛ばしているし、Amadanaとユニバーサル・ミュージックが組んだ「Amadana Music」もアンプ・スピーカー内蔵レコードプレーヤー「SIBRECO」を発売して注目を集めている。
CDと比べればまだまだ小さい市場ではあるが、その伸びは目覚ましいものがある。今年こそ、アナログレコードが再度大ブームになる可能性は大いにある、というわけだ。
では、CDや音楽配信などで育った“デジタルネイティブ世代”には、このアナログレコードはどのように映るのだろうか。アナログレコードの“作法”、CDなどのデジタル楽曲との音質の違いなどは、どのように感じられるのだろうか。
そこで今回は、オーディオ評論家の山之内 正氏を“先生”としてお招きし、デジタルネイティブ世代である女優・タレントの奈津子さんに、アナログレコードの魅力について触れてもらうことにした。
アナログレコードを聴いたことはあるけど、触るのははじめて!
最初に「アナログレコードに触れたことは?」とたずねる山之内先生に対し、「中学生のときに初めて聴きました! CDが当たり前で育ったので、こんなに大きくて場所も取るし早く傷んじゃうとも聞きましたし、何がいいのかな?と正直思ってました」と答える奈津子さん。実家にはレコードプレーヤーがあり、レコードを聴ける環境はあるとのこと。
奈津子「お正月に実家に帰ったとき、山口百恵さんのCD盤とレコード盤を聴き比べさせてもらいました。レコードの方が音の粒が細かいというか、奥行きがあるように感じました」
まず山之内先生から、レコードの記録方法や音が鳴る仕組みを解説してもらった。
山之内「レコードを作るときと再生するときは、実は同じ仕組みなんです。音の波をマイクから電気信号に変えて、それを大きな音は大きな揺れ、小さな音は小さな揺れという物理的な動きに変換します。その動きを『ラッカー盤』という柔らかい盤の上でカッターヘッドと呼ばれる針先に伝えると、何もないきれいな盤面に音の溝を刻み込んでいきます。それが『原盤』になるのです」
原盤ができあがると、それを基に型を採り、樹脂を型の中に流し込んでプレスすることでレコードができあがる。
山之内「音の溝は左右45度に傾いていて、頂点が90度の直角二等辺三角形みたいになっています。そこに針が落ちると、左右の面に刻まれた波を針が読み取り、それぞれ左チャンネルと右チャンネルの電気信号に変えるのです」
まずは触ってみましょうと、レコード盤を取り出す山之内先生。
山之内「アナログレコードには溝が刻まれていて、その溝が最後までずっと続いています。溝の幅は広がったり狭くなったりしているのですが、溝の間隔が広いところは大きな音、狭いところは小さな音が出ます。つまり『音の形』がそのまま目に見えるんですよ。また、途中にすき間がありますよね? これが曲と曲の間の部分です。これを数えると、盤面に何曲収録されているのかが目で見て分かるんですよ」
奈津子「確かにCDじゃ、目で見て何曲入っているか分からないですよね」
山之内「持ち方も大事なんですよ」
奈津子「盤面を触ったらダメなんですか?」
山之内「ジャケットから取り出すときに盤面をつまみたくなりますが、本当はよくないんです」
奈津子「手垢が付いちゃうからでしょうか?」
山之内「それもあります。それに指紋が付くと、そこにカビが生えたり、爪でこすると傷が付いてしまうので、なるべく盤面には触らないようにしましょう」
奈津子「分かりました!」
さらに、テクニクスのように一度は生産を終了してしまったものの改めてアナログプレーヤーをリリースするメーカーも登場。米ION Audioのアンプ・スピーカー内蔵レコードプレーヤー「Archiveシリーズ」は手頃な価格でヒットを飛ばしているし、Amadanaとユニバーサル・ミュージックが組んだ「Amadana Music」もアンプ・スピーカー内蔵レコードプレーヤー「SIBRECO」を発売して注目を集めている。
CDと比べればまだまだ小さい市場ではあるが、その伸びは目覚ましいものがある。今年こそ、アナログレコードが再度大ブームになる可能性は大いにある、というわけだ。
では、CDや音楽配信などで育った“デジタルネイティブ世代”には、このアナログレコードはどのように映るのだろうか。アナログレコードの“作法”、CDなどのデジタル楽曲との音質の違いなどは、どのように感じられるのだろうか。
そこで今回は、オーディオ評論家の山之内 正氏を“先生”としてお招きし、デジタルネイティブ世代である女優・タレントの奈津子さんに、アナログレコードの魅力について触れてもらうことにした。
アナログレコードを聴いたことはあるけど、触るのははじめて!
最初に「アナログレコードに触れたことは?」とたずねる山之内先生に対し、「中学生のときに初めて聴きました! CDが当たり前で育ったので、こんなに大きくて場所も取るし早く傷んじゃうとも聞きましたし、何がいいのかな?と正直思ってました」と答える奈津子さん。実家にはレコードプレーヤーがあり、レコードを聴ける環境はあるとのこと。
奈津子「お正月に実家に帰ったとき、山口百恵さんのCD盤とレコード盤を聴き比べさせてもらいました。レコードの方が音の粒が細かいというか、奥行きがあるように感じました」
まず山之内先生から、レコードの記録方法や音が鳴る仕組みを解説してもらった。
山之内「レコードを作るときと再生するときは、実は同じ仕組みなんです。音の波をマイクから電気信号に変えて、それを大きな音は大きな揺れ、小さな音は小さな揺れという物理的な動きに変換します。その動きを『ラッカー盤』という柔らかい盤の上でカッターヘッドと呼ばれる針先に伝えると、何もないきれいな盤面に音の溝を刻み込んでいきます。それが『原盤』になるのです」
原盤ができあがると、それを基に型を採り、樹脂を型の中に流し込んでプレスすることでレコードができあがる。
山之内「音の溝は左右45度に傾いていて、頂点が90度の直角二等辺三角形みたいになっています。そこに針が落ちると、左右の面に刻まれた波を針が読み取り、それぞれ左チャンネルと右チャンネルの電気信号に変えるのです」
まずは触ってみましょうと、レコード盤を取り出す山之内先生。
山之内「アナログレコードには溝が刻まれていて、その溝が最後までずっと続いています。溝の幅は広がったり狭くなったりしているのですが、溝の間隔が広いところは大きな音、狭いところは小さな音が出ます。つまり『音の形』がそのまま目に見えるんですよ。また、途中にすき間がありますよね? これが曲と曲の間の部分です。これを数えると、盤面に何曲収録されているのかが目で見て分かるんですよ」
奈津子「確かにCDじゃ、目で見て何曲入っているか分からないですよね」
山之内「持ち方も大事なんですよ」
奈津子「盤面を触ったらダメなんですか?」
山之内「ジャケットから取り出すときに盤面をつまみたくなりますが、本当はよくないんです」
奈津子「手垢が付いちゃうからでしょうか?」
山之内「それもあります。それに指紋が付くと、そこにカビが生えたり、爪でこすると傷が付いてしまうので、なるべく盤面には触らないようにしましょう」
奈津子「分かりました!」