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公開日 2016/04/15 10:00

始めよう!アナログレコード入門:いい音のためにも大切!クリーニングとメンテナンス

林 正儀
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アナログファンにとって大切なのは、愛用のプレーヤーやアナログディスクをいつまでもベストなコンディションに保つことです。CDよりもずっと繊細な気配りが必要なアナログだからこそ、定期的なクリーニングやメンテナンスが大切というもの。プレーヤーをいつもきれいにしておくことはアナログファンのマナーでもあり、ハイクオリティな再生につながるのですよ!

ではプレーヤーのどの箇所をクリーニング&メンテすればよいのでしょうか。図にまとめてみました。

クリーニング&メンテを行いたい場所の一覧

手軽なところで、まずダストカバーとキャビネットの掃除です。空中に舞うチリやホコリが、いつの間にか積もって白くなっていませんか。タバコのヤニや油分が付着していることもあるでしょう。指で拭けば一目瞭然。このように目に見えるとことからきれいにする習慣が大切!固く絞ったやわらかい布などで拭きとりましょう。

次はターンテーブルシートです。大切なレコードをのせる部分だけに、そこにホコリが付着していればレコード盤そのものもホコリ攻撃にみまわれてしまいます。布やウエットティッシュできれいに拭いておきたいものです。

さあ、ここからが本番ですよ。レコード盤そのものと音溝をトレースする針先(カートリッジ部分)、そしてたくさんの接点を持つトーンアームも大切なお掃除ポイントです。まずはトーンアームから見ていきましょう。

カートリッジからアンプまで、接点はなんと7つも!それぞれきれいにしておくことが、良い音の再生につながる

この図はカートリッジで拾った微細なアナログ信号が、どのような経路でアンプまで導かれるのか。その流れを示しています。

シェルに取りつけられたカートリッジから4本のリードチップ、そしてトーンアームの内部配線へと信号が流れていき、アームの出口で今度は5ピン − RCAのフォノケーブルへと引き渡されるのです。そのあとはご覧のとおりで、上流から下流まで何と「7つの接点」が待ち受ける!その一ヵ所でも汚れや不具合による接触不良などによる不具合があれば、雑音にさらされたり、最悪、音が出ないなど、正しいアナログ再生ができないわけです。これだけでもCDプレーヤーの手軽さとは段違いであることがわかるでしょう。

必要以上に神経質になる必要はありませんが、できれば定期的にこれらの箇所の掃除ををしてあげましょう。中でも日々のメンテナンスとして大切なのが、アームの先端にあるカートリッジです。

カートリッジのクリーニングというと針先用のスタイラスクリーナーがまず思い浮かぶでしょう。でもその前にまず接点磨きから……。

布や綿棒、クリーナーを使って汚れをクリーニングしよう

シェルごとアームから抜いて、接合部を見ましょう。4本のピンが汚れてはいませんか? これは図のようにきれいな布を敷き、軽く擦るようにしてクリーニングします。頑固な油汚れの場合は「接点クリーナー」の併用がオススメです。これは液自体に洗浄効果や接点復活の効果があり、アンプなどの接点用のものがそのまま使えますよ。トーンアーム側の接合部も綿棒できれいに掃除しましょう。


次ページ針先(スタイラス)のクリーニング

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