公開日 2021/04/01 06:45
Wi-Fiがイマイチな場所でもコードレス電話機の音がいい理由
【連載】ガジェットTIPS
昔に比べて利用頻度は減りましたが、やはり固定電話は一家に一台。総務省の調査によれば(2018年度)、保有率はスマートフォンの8割に対し6割と昔ほどではないものの、固定電話を設置し続けている家が多いことがわかります。
ところで、屋内での通話はもっぱら固定電話という人に理由を訊ねてみると、音声品質がいいからという声が少なくありません。いまや固定電話もワイヤレスの時代、声を電波で飛ばすのは携帯電話/スマートフォンも同じなのになぜ...考えてみれば不思議ですよね。
固定電話の声が聞き取りやすい理由はいくつかありますが、そのひとつには2011年に策定されたデジタルコードレス電話機の標準規格「DECT準拠方式」(日本ではJ-DECT)が挙げられます。この10年で買い替えたコードレス電話機の通話品質は優秀という話ですが、それには裏付けがあります。
J-DECT対応のコードレス電話機は、それ以前の2.4GHzデジタルコードレス電話機と異なり、専用の1.9GHz帯で通信します。多くの無線機器が共用するISMバンド(国際的に確保された無線周波数帯)は他の多くの通信機器にも利用されているため、場所によっては “混雑” していますが、1.9GHz帯ならば干渉が少なく安定しています。J-DECTでは速度も向上したため、通話品質が改善されたのです。
そして2.4GHzといえば、いまどきの家庭ではWi-FiやBluetooth、電子レンジの電波が飛び交う “ワイヤレス激戦地”。そこを避けて専用の帯域で通信するので品質的に有利、というわけです。Wi-Fiがイマイチな場所でもコードレス電話機の音がいい理由、納得ですね。
ところで、屋内での通話はもっぱら固定電話という人に理由を訊ねてみると、音声品質がいいからという声が少なくありません。いまや固定電話もワイヤレスの時代、声を電波で飛ばすのは携帯電話/スマートフォンも同じなのになぜ...考えてみれば不思議ですよね。
固定電話の声が聞き取りやすい理由はいくつかありますが、そのひとつには2011年に策定されたデジタルコードレス電話機の標準規格「DECT準拠方式」(日本ではJ-DECT)が挙げられます。この10年で買い替えたコードレス電話機の通話品質は優秀という話ですが、それには裏付けがあります。
J-DECT対応のコードレス電話機は、それ以前の2.4GHzデジタルコードレス電話機と異なり、専用の1.9GHz帯で通信します。多くの無線機器が共用するISMバンド(国際的に確保された無線周波数帯)は他の多くの通信機器にも利用されているため、場所によっては “混雑” していますが、1.9GHz帯ならば干渉が少なく安定しています。J-DECTでは速度も向上したため、通話品質が改善されたのです。
そして2.4GHzといえば、いまどきの家庭ではWi-FiやBluetooth、電子レンジの電波が飛び交う “ワイヤレス激戦地”。そこを避けて専用の帯域で通信するので品質的に有利、というわけです。Wi-Fiがイマイチな場所でもコードレス電話機の音がいい理由、納得ですね。