公開日 2021/07/22 07:00
手持ちのUSB-DACでSpotifyを聴き放題に!新たなオーディオNAS活用法
サブスクもローカルも1台で完結
“おうちエンタメ” が広がるなかで、音楽ストリーミングサービス(サブスク)の楽しみ方も多様化している。ここでは、ファームウェアアップデートで新たに「Spotify connect」に対応したアイ・オー・データ機器の「soundgenic」を活用して、Spotifyの楽しみ方を考えてみよう。
Spotify connectは、対応オーディオ機器やスマートスピーカー、ゲーム機といった様々なデバイスに対して、スマホやタブレットなどのSpotifyアプリから操作を行うことができる機能だ。
そんなSpotify connectの仲間に、新たにオーディオNAS(オーディオサーバー)「soundgenic」も加わった。オーディオNASといえば、ネットワークプレーヤーと一緒に利用し、ハイレゾを含む音楽データをストリームするアイテム、と捉えている人が多いだろう。だが、実はsoundgenicはより“オーディオ的”に踏み込んだアイテムであり、任意のUSB-DACと接続し、PCオーディオ的な再生機器としての利用もできる。さらにSpotify connectに対応したことで、手持ちのUSB-DACでSpotifyが聴き放題! という新しい楽しみ方もできるのだ。
接続手順は2つだけ。soundgenicとルーター(またはハブ)と有線のLANケーブルで接続することと、soundgenicとUSB-DACをUSBケーブルで接続するのみ。ちなみにsoundgenicの背面端子には「USB3.0/2.0」と「USB2.0」の2つがあるが、オーディオ機器とつなぐには「USB3.0/2.0」が推奨となる。ここではsoundgenicにより音質にこだわった「HGモデル」(実売6万円程度)と、USB-DACに、ティアックのアンプ一体型USB-DAC「AI-301DA-SP」(実売3万6000円程度)を使用している。
スマートフォンのSpotifyアプリから、歯車マークの「設定」→「デバイス」から「デバイスメニュー」をタップすると、Spotify connectで再生可能なデバイス一覧が表示される。ここでは「RA-A2396E[TEAC AI-301DA]」が該当する(なお、USB-DACとsoundgenicがつながっていない、またUSB-DACに電源が入っていないとここに出てこないので注意!)。
たったこれだけで、Spotifyで配信される5,000万曲以上がいつでも聴き放題に! ちょうどこのテストを行っていたのが梅雨の狭間の晴天日和だったこともあり、プレイリストから「夏の名曲JPOP」をセレクト。松任谷由実の「真夏の夜の夢」から松田聖子の「青い珊瑚礁」など “夏といえば” な超有名曲はもちろん、自分からはなかなかセレクトしないTUBEの「あー夏休み」も、こうやって不意打ちのように流れてくるとめちゃくちゃテンションが上がる。大黒摩季の「夏が来る」を聴きながら、そういえばアトランタ五輪のNHKテーマソングになっていた「熱くなれ」も久しぶりに聴きたいな、と思えば、すぐにアプリ上から見つけて再生できる。
ちなみに、たとえば小型のBluetoothスピーカーなどを使い、スマートフォンからBluetoothで飛ばしてSpotifyを楽しんでいる方もいるだろう。それとSpotify connectの違いは、“ストリーミング音源を受け取っているのはSpotify connect側のデバイス(=ここではsoundgenic)”ということにある。この場合、スマホはあくまで楽曲選択等の「リモコン」の役割をしているだけで、スマホで他の操作をしたり電話がかかってきたりしても、楽曲再生が中止されない(試しにスマホの電源を落としても、プレイリストはそのまま継続して再生された)。スマホ側の余計な操作で楽曲再生が中断されないというのは大きなメリットになる。
ただし、このようにさまざまな年代・アーティストの曲がごちゃまぜになったプレイリストを活用していると、楽曲によってボリューム差がかなりあることにも気付かされる。具体的には米米CLUBの「浪漫飛行」などは、他の曲に比べて “明らかに” ボリュームが低く、スマホあるいはアンプ側で少しボリューム調整が必要になる。これはいわゆる配信サービス側の「ラウドネスノーマライゼーション」と呼ばれるラウドネス値の基準値に合わせて調整されているものだが、体感的にはまだまだ改善の余地があるように感じられた。
ストリーミングサービスは「自分の好きな楽曲をいつでも聴ける」という魅力だけではなく、プレイリストを上手に活用することで、「お久しぶりの曲」にも「今まで知らなかった好みのアーティストとの出会いの場」も提供してくれる。しばらく“巣ごもり”も続きそうないま、ストリーミングサービスの上手な活用で、おうち時間の充実を図ってほしい。
Spotify connectは、対応オーディオ機器やスマートスピーカー、ゲーム機といった様々なデバイスに対して、スマホやタブレットなどのSpotifyアプリから操作を行うことができる機能だ。
そんなSpotify connectの仲間に、新たにオーディオNAS(オーディオサーバー)「soundgenic」も加わった。オーディオNASといえば、ネットワークプレーヤーと一緒に利用し、ハイレゾを含む音楽データをストリームするアイテム、と捉えている人が多いだろう。だが、実はsoundgenicはより“オーディオ的”に踏み込んだアイテムであり、任意のUSB-DACと接続し、PCオーディオ的な再生機器としての利用もできる。さらにSpotify connectに対応したことで、手持ちのUSB-DACでSpotifyが聴き放題! という新しい楽しみ方もできるのだ。
接続手順は2つだけ。soundgenicとルーター(またはハブ)と有線のLANケーブルで接続することと、soundgenicとUSB-DACをUSBケーブルで接続するのみ。ちなみにsoundgenicの背面端子には「USB3.0/2.0」と「USB2.0」の2つがあるが、オーディオ機器とつなぐには「USB3.0/2.0」が推奨となる。ここではsoundgenicにより音質にこだわった「HGモデル」(実売6万円程度)と、USB-DACに、ティアックのアンプ一体型USB-DAC「AI-301DA-SP」(実売3万6000円程度)を使用している。
スマートフォンのSpotifyアプリから、歯車マークの「設定」→「デバイス」から「デバイスメニュー」をタップすると、Spotify connectで再生可能なデバイス一覧が表示される。ここでは「RA-A2396E[TEAC AI-301DA]」が該当する(なお、USB-DACとsoundgenicがつながっていない、またUSB-DACに電源が入っていないとここに出てこないので注意!)。
たったこれだけで、Spotifyで配信される5,000万曲以上がいつでも聴き放題に! ちょうどこのテストを行っていたのが梅雨の狭間の晴天日和だったこともあり、プレイリストから「夏の名曲JPOP」をセレクト。松任谷由実の「真夏の夜の夢」から松田聖子の「青い珊瑚礁」など “夏といえば” な超有名曲はもちろん、自分からはなかなかセレクトしないTUBEの「あー夏休み」も、こうやって不意打ちのように流れてくるとめちゃくちゃテンションが上がる。大黒摩季の「夏が来る」を聴きながら、そういえばアトランタ五輪のNHKテーマソングになっていた「熱くなれ」も久しぶりに聴きたいな、と思えば、すぐにアプリ上から見つけて再生できる。
ちなみに、たとえば小型のBluetoothスピーカーなどを使い、スマートフォンからBluetoothで飛ばしてSpotifyを楽しんでいる方もいるだろう。それとSpotify connectの違いは、“ストリーミング音源を受け取っているのはSpotify connect側のデバイス(=ここではsoundgenic)”ということにある。この場合、スマホはあくまで楽曲選択等の「リモコン」の役割をしているだけで、スマホで他の操作をしたり電話がかかってきたりしても、楽曲再生が中止されない(試しにスマホの電源を落としても、プレイリストはそのまま継続して再生された)。スマホ側の余計な操作で楽曲再生が中断されないというのは大きなメリットになる。
ただし、このようにさまざまな年代・アーティストの曲がごちゃまぜになったプレイリストを活用していると、楽曲によってボリューム差がかなりあることにも気付かされる。具体的には米米CLUBの「浪漫飛行」などは、他の曲に比べて “明らかに” ボリュームが低く、スマホあるいはアンプ側で少しボリューム調整が必要になる。これはいわゆる配信サービス側の「ラウドネスノーマライゼーション」と呼ばれるラウドネス値の基準値に合わせて調整されているものだが、体感的にはまだまだ改善の余地があるように感じられた。
ストリーミングサービスは「自分の好きな楽曲をいつでも聴ける」という魅力だけではなく、プレイリストを上手に活用することで、「お久しぶりの曲」にも「今まで知らなかった好みのアーティストとの出会いの場」も提供してくれる。しばらく“巣ごもり”も続きそうないま、ストリーミングサービスの上手な活用で、おうち時間の充実を図ってほしい。