トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > 記事

公開日 2018/11/19 17:36
伝説のアイドルを現代最先端の技術で

Wink結成30年を経て登場した“オリジナル・マスタリング” UHQ-CD、その制作背景に迫る

季刊・オーディオアクセサリー編集部

前のページ 1 2 3 4 5 次のページ

アイドル大国、日本。その時代のトレンドを反映させた楽曲や音作りを満載した音源が多いのもアイドル作品の特徴で、実はオーディオファンの間でも高い人気を誇る作品が多い。作曲家、作詞家はもちろん、アレンジャーにも錚々たる面々を起用していることも、見逃せない魅力のひとつと言えるだろう。

そんなアイドルのなかでも、1980年代後半〜90年代半ばを象徴するのがWinkだ。相田翔子と鈴木早智子の二人からなるWinkは、それまでのアイドルとは異なる控えめなキャラクターで売り出された。人形のような衣装で無表情に歌うその姿。「マリオネット・アイドル」と言われたWinkは、まさに一斉を風靡したアイドルと言っても過言ではない。

Winkの30周年を記念して7月11日から3ヶ月にわたって全15タイトルがオリジナルリマスターUHQ-CDとして発売された

Winkデビューからちょうど30年となる4月27日に発売された8枚のEP

Winkの結成から30年が経った今年、ポリスターの2つの記念企画が大きな話題を集めた。ひとつが、結成の日からちょうど30年にあたる今年4月27日に発売された代表曲6作品+プロモオンリーとなる2作品、合計8タイトルをリリースしたEP盤。そしてもうひとつが、全15アルバムを7月11日から3カ月連続でリリースしたオリジナル・リマスターUHQ-CDである。

今回のオリジナル・リマスターにあたってキーパーソンとなった(株)ポリスターの中澤亮司氏(左)とJVCマスタリングセンターのマスタリング・エンジニア小林良雄氏(右)

実はWinkが活動した1988年〜1996年というのは、音楽産業としてもひとつの過渡期だった。CDが登場し、レコーディングの主流はアナログからデジタルへ。そんなサウンド面でもまさに激動期に誕生した作品たちが、果たして現代というフィルターを通したことでどのように生まれ変わっているのか。今回は、本企画のリリースにあたって中心的役割を担った(株)ポリスター 編成部 プロデューサーの中澤亮司氏と、音質面で大きなカギを握ったJVCマスタリングセンター 代官山スタジオのマスタリングエンジニア、小林良雄氏の両名に、本作リリースに関する背景を聞いた。

オリジナルの良さを伸ばすためにマスタリングが必要

前のページ 1 2 3 4 5 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「大東建託・いい部屋ネットレディス」7/18から4日間の放送・配信予定
2 iPhoneユーザーがブラウザ「Safari」を選ぶメリットとは?プライバシー保護の観点から考える
3 「音良すぎだろ…」。VGPコスパ大賞イヤホン、SOUNDPEATS「Capsule3 Pro+」レビュー【割引クーポン有】
4 4年経っても色褪せない価値がある。改めて識りたい、デノン周年機「A110シリーズ」の魅力
5 “イタリアの至宝”ソナス・ファベールの「Lumina Amator」。美しい仕上げと有機的な音色に惚れる
6 グランツ、フラグシップトーンアーム「MH-12 KATANA」(刀)。税込440万円
7 『君たちはどう生きるか』4K UHD BD版のDolby Vision映像に不備。メタデータ設定に誤り
8 【ミニレビュー】AUDIOQUEST RCAケーブル「Black Beauty RCA」
9 シンプル&コンパクトで圧巻のサウンド!オーディオテクニカの「AT-SP3X」でレコードを楽しみ尽くす
10 ソニー、テレビ/サウンドバー/カメラなど一部製品を値上げ。8月1日出荷分から
7/18 10:50 更新

WEB