公開日 2023/07/12 12:53
「N-05XD」「K-05XD」との連携を想定
エソテリック、“05シリーズ”のマスタークロックジェネレーター「G-05」
編集部:松永達矢
エソテリックは、マスタークロックジェネレーター「G-05」を8月に発売する。価格はシルバーが495,000円、ブラックが517,000円(ともに税込)。
同社のDAC「N-05XD」やSACDプレーヤー「K-05XD」をはじめとした“05シリーズ”との連携を想定したモデル。
デジタルプレーヤーからさらに一歩進んだ音楽表現力の可能性を追求して開発された、完全自社開発OCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)クロック・モジュール「Master Sound Discrete Clock」を搭載する。採用するクリスタル発振子の選定をはじめ、高精度を実現する温度制御回路、その制御プログラムまでを自社開発のディスクリート回路で完結させている。細部にまで徹底してこだわり、従来は汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路を独自のディスクリート回路とすることで、よりエンジニアの理想に近い音色のカスタマイズを可能とし、音楽表現の質的な向上を図っているとアピールする。
クリスタル発振子は、振動することでクロック信号を生成するため、マテリアルの物理特性と音質には深い相関関係にあると同社は説明する。サイズの大きいクリスタルは振動自体が大きく、回路上の抵抗が大きくても発振余裕度が高く、振動が安定することに着目し、理想的な電気物理特性を備えた大型カスタムクリスタル発振子「ESOTERIC SXT-03」を搭載した。
原料となる水晶についても、ゆっくり長い時間を掛けて成長させ、温度特性に優れたSCカット(Stress Compensated Cut)を採用。製造プロセスも細部に至るまで吟味し、中心周波数変動が厳密に規格内のものを厳選した。
温度の影響で周波数精度が変わるクリスタルのパフォーマンスを最大限に引き出すために、独自の温度制御システム「Master Sound TC」を組み込んでいる。ひとつひとつのクリスタルが、常に適温で安定した性能を発揮できるよう、個体別のカスタムプログラムでオーブンの温度を制御することで、音楽性に優れた、極めてナチュラルでピュアなクロックを出力するという。
さらに、一般的なモジュールのヒーターは、オーブン内の温度の下降/上昇に連動して、オン/オフを繰り返す制御がされているのに対し、Master Sound Discrete Clockにおいては、128ステップの多段階制御ヒーターによりきめ細かな温度制御を行うとともに、ヒーターのオン/オフ時の電流変動による発振回路への悪影響を排除したとのこと。
電源系統は音楽性を追求し、発振回路、ヒーター・制御回路、バッファーアンプの3系統に独立させ、各回路ブロックに最適な電圧を直接供給して高音質化を図った。
バッファーアンプには、同社プリアンプ「Grandioso C1X」で定評の「ESOTERIC-HCLD」バッファー回路を搭載。強力な電流伝送能力と180MHzのワイドレンジな特性を活かし、ピュアな10MHzサイン波をパワフルに伝送。サイン波クロック出力端子(BNC)を4系統装備する。
シャーシ設計は、フロント、サイドパネルに重量級の肉厚アルミニウムを採用し、外部からの振動を抑制する。内部のMaster Sound Discrete Clockモジュールはネジを使わずに自重でシャーシ内に接地させ、3点支持のスチール削り出しインシュレーターもシャーシの自重でボトムプレート側を下から保持するだけの特殊なフリーマウント方式を採用した。
クロック・モジュールやインシュレーターの固定用ネジを無くし、振動に敏感なコンポーネントへのネジ止めによる応力集中を避けることで自然な振動減衰効果を獲得、優れた音質を得ることができると謳う。トップパネルはネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンド再生に寄与するという。
外形寸法は380W×128H×350Dmm、質量は10.0kg。付属品として電源コード、フェルトを同梱する。
同社のDAC「N-05XD」やSACDプレーヤー「K-05XD」をはじめとした“05シリーズ”との連携を想定したモデル。
デジタルプレーヤーからさらに一歩進んだ音楽表現力の可能性を追求して開発された、完全自社開発OCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)クロック・モジュール「Master Sound Discrete Clock」を搭載する。採用するクリスタル発振子の選定をはじめ、高精度を実現する温度制御回路、その制御プログラムまでを自社開発のディスクリート回路で完結させている。細部にまで徹底してこだわり、従来は汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路を独自のディスクリート回路とすることで、よりエンジニアの理想に近い音色のカスタマイズを可能とし、音楽表現の質的な向上を図っているとアピールする。
クリスタル発振子は、振動することでクロック信号を生成するため、マテリアルの物理特性と音質には深い相関関係にあると同社は説明する。サイズの大きいクリスタルは振動自体が大きく、回路上の抵抗が大きくても発振余裕度が高く、振動が安定することに着目し、理想的な電気物理特性を備えた大型カスタムクリスタル発振子「ESOTERIC SXT-03」を搭載した。
原料となる水晶についても、ゆっくり長い時間を掛けて成長させ、温度特性に優れたSCカット(Stress Compensated Cut)を採用。製造プロセスも細部に至るまで吟味し、中心周波数変動が厳密に規格内のものを厳選した。
温度の影響で周波数精度が変わるクリスタルのパフォーマンスを最大限に引き出すために、独自の温度制御システム「Master Sound TC」を組み込んでいる。ひとつひとつのクリスタルが、常に適温で安定した性能を発揮できるよう、個体別のカスタムプログラムでオーブンの温度を制御することで、音楽性に優れた、極めてナチュラルでピュアなクロックを出力するという。
さらに、一般的なモジュールのヒーターは、オーブン内の温度の下降/上昇に連動して、オン/オフを繰り返す制御がされているのに対し、Master Sound Discrete Clockにおいては、128ステップの多段階制御ヒーターによりきめ細かな温度制御を行うとともに、ヒーターのオン/オフ時の電流変動による発振回路への悪影響を排除したとのこと。
電源系統は音楽性を追求し、発振回路、ヒーター・制御回路、バッファーアンプの3系統に独立させ、各回路ブロックに最適な電圧を直接供給して高音質化を図った。
バッファーアンプには、同社プリアンプ「Grandioso C1X」で定評の「ESOTERIC-HCLD」バッファー回路を搭載。強力な電流伝送能力と180MHzのワイドレンジな特性を活かし、ピュアな10MHzサイン波をパワフルに伝送。サイン波クロック出力端子(BNC)を4系統装備する。
シャーシ設計は、フロント、サイドパネルに重量級の肉厚アルミニウムを採用し、外部からの振動を抑制する。内部のMaster Sound Discrete Clockモジュールはネジを使わずに自重でシャーシ内に接地させ、3点支持のスチール削り出しインシュレーターもシャーシの自重でボトムプレート側を下から保持するだけの特殊なフリーマウント方式を採用した。
クロック・モジュールやインシュレーターの固定用ネジを無くし、振動に敏感なコンポーネントへのネジ止めによる応力集中を避けることで自然な振動減衰効果を獲得、優れた音質を得ることができると謳う。トップパネルはネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンド再生に寄与するという。
外形寸法は380W×128H×350Dmm、質量は10.0kg。付属品として電源コード、フェルトを同梱する。
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