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公開日 2020/01/10 06:30
パノラミック画面などソニーの技術が結集

<CES>ソニーのクルマは音もすごい! “車体の壁が消える” 360度サウンドを体験

山本 敦

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米ラスベガスで開幕した「CES 2020」にソニーが“自動車”を展示したことが、やはり日本国内でも相当話題になっているようだ。

ソニーがCES 2020の会場で発表したコンセプトカー

会場に出展されたコンセプトカーは「ソニーが作った自動車」であることは間違いのない事実なのだが、だからと言ってソニーがまったく新しい次世代のIT自動車を開発するために立ち上がった、というわけではない。“ソニーの自動車”が発表された背景を読み解きつつ、展示されたコンセプトカーに試乗し、“ソニーらしさ”が光るAVテクノロジーを体験してきた。

作るのはクルマそのものではなく、「ソニーらしい次世代のモビリティ体験」

今回ソニーがCES会場に出展したコンセプトカーは、まず何より見た目がかっこいい。ソニーのブースをいつ訪れても、車のまわりにはいつも黒山の人だかりができていて、全体の写真を撮ることも難しいぐらいだ。

CESの開幕初日、ブースには大勢の来場者が詰めかけていた

このクールで未来的なクルマのデザインはソニー(株)のデザイン部門で、ブラビアやウォークマンやヘッドホン、スピーカーなど、当サイトの読者にとっても馴染み深いオーディオ・ビジュアル機器のデザインも手がけるSony Designのチームによるものだ。CESのブースに展示されているコンセプトカーの実車両は、現在世界にこの1台しかないそうだ。

車体のデザインはSony Designによるものだ

このコンセプトカーに搭載されているソニーのセンサー技術の内容については既報の通りだが、ソニーが得意とするセンシング技術による安心・安全を実現したうえで、次世代のモビリティで心地よいドライビングとエンターテインメント体験を実現するというコンセプトが、今回のCESで発表された「VISION-S」だ。

VISION-Sは、ソニー単独で実現したものではない。例えばSony Designが図面を引いたコンセプトカーのデザインは、カナダのマグナ・インターナショナルの手によって形になった。また車体に計33個搭載するセンサーの情報を集めて処理するプロセッシング処理技術には、ソニーのパートナーとしてプレスカンファレンスで名前が挙がったクアルコムやNVIDIAの協力もあるだろう。

開発者が語る「VISION-S」に込めたメッセージ

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