公開日 2017/06/15 10:00
<山本敦のAV進化論 第135回>
HTCの新たな“音楽スマホ”、ハイレゾ/NC対応「HTC U11」の再生能力をチェックする
山本 敦
HTCが5月に発表したフラグシップスマホ「HTC U11」が、日本ではソフトバンクとauから6月下旬に発売されることになった。ハイレゾ対応の“音楽スマホ”として評判の高かった「HTC 10」の正統な後継機である本機の実力を、音楽再生機能を中心にチェックした。
■ハイレゾ再生やノイキャン機能にも対応する付属イヤホン
HTC U11は、イヤホン再生をUSB出力に一本化したスマホだ。ハイレゾ対応の「HTC USonicイヤホン」を同梱したことで、手軽にハイレゾ再生が楽しめるところも新しい。
HTC 10にも搭載されていた、イヤホンリスニングの状態をユーザーに合わせて自動でカスタマイズしてくれる機能は、今回「HTC Uソニック・ハイレゾ」として搭載された。付属するUSonicイヤホンと組み合わせた時にだけ使える。
イヤホンを耳に装着してから、機能をオンにすると可聴帯域外のソナー音を耳の中に飛ばして、外耳道から鼓膜までのかたちを一瞬で解析して、ユーザーごとに異なる最適なイヤホンリスニングのプロファイルをわずか数秒で作成してくれる。
このHTC Uソニック・ハイレゾにはアクティブ・ノイズキャンセリング機能が統合されている。イヤホン側に搭載するマイクで外部の環境ノイズを拾ってノイズだけを高い精度で打ち消す。スマホに付属するイヤホンで手軽にいい音が体験できるよう、お膳立てされているのが嬉しい。HTC 10の特徴であった音楽機能がさらに研ぎ澄まされている。
さらにHTC U11には、スマホ本体の下側両サイドを握って操作する「エッジ・センス」という新しい特徴的なユーザーインターフェースが採用されている。両サイドにある感圧式センサーが本体を握る操作を検知して、「短く握る」操作と「長く握る」操作を判別。それぞれに異なるアクションが割り当てられる。このエッジ・センスを応用して、音楽再生にも便利に使えそうか試してみたい。
■USB接続ながらオーディオ信号はアナログ伝送を選択
HTC U11のパッケージに同梱されているUSonicイヤホンは本体のUSB端子に接続して使う。使い方はアップルのiPhone 7シリーズに同梱されるLightning接続の「EarPods」と同じように見えるが、HTC U11とUSonicイヤホンを組み合わせた場合は、スマホ側でD・A変換処理を行った後、オーディオ信号はアナログでイヤホンに伝送しているところが大きく異なっている。
以前HTC U11の発表会直後にHTCのエンジニアに取材し、スマホとイヤホンがデジタル接続であるとお伝えしてしまったが(関連記事)、その後の追加取材によりアナログ接続であることが判明した。お詫びして訂正させていただきたい。
今回のハンドリングによる追加取材では、HTC U11がUSB端子からのデジタルオーディオ出力にも対応するスマホであることもわかった。本体のパッケージには通常の3.5mmアナログ端子のヘッドホンやイヤホンも使えるように、USB Type-Cから3.5mmアナログ端子への変換アダプターも同梱されている。こちらを使ってイヤホンを装着するとすぐにUSBアクセサリーとして認識され、スマホからアダプターの電子回路にバッテリーを給電することを知らせる通知が画面に表示される。
どうせなら付属のイヤホンもデジタル接続にした方がシンプルであるように思うが、HTCでは今回、スマホ本体のパワフルなプロセッサーを活かした方が同梱するイヤホンの作り込みには有効であると判断したようだ。
なお、USonicイヤホンはHTC U11専用のアクセサリーとなり、Xperia XZにつないで設定から「USB機器の検出」を走らせてみても認識されず、音楽を再生するとスピーカーから鳴ってしまった。一方、USB変換アダプターを接続すると問題なく検出され、つないだイヤホンで音楽も聴けた。
■ハイレゾ再生やノイキャン機能にも対応する付属イヤホン
HTC U11は、イヤホン再生をUSB出力に一本化したスマホだ。ハイレゾ対応の「HTC USonicイヤホン」を同梱したことで、手軽にハイレゾ再生が楽しめるところも新しい。
HTC 10にも搭載されていた、イヤホンリスニングの状態をユーザーに合わせて自動でカスタマイズしてくれる機能は、今回「HTC Uソニック・ハイレゾ」として搭載された。付属するUSonicイヤホンと組み合わせた時にだけ使える。
イヤホンを耳に装着してから、機能をオンにすると可聴帯域外のソナー音を耳の中に飛ばして、外耳道から鼓膜までのかたちを一瞬で解析して、ユーザーごとに異なる最適なイヤホンリスニングのプロファイルをわずか数秒で作成してくれる。
このHTC Uソニック・ハイレゾにはアクティブ・ノイズキャンセリング機能が統合されている。イヤホン側に搭載するマイクで外部の環境ノイズを拾ってノイズだけを高い精度で打ち消す。スマホに付属するイヤホンで手軽にいい音が体験できるよう、お膳立てされているのが嬉しい。HTC 10の特徴であった音楽機能がさらに研ぎ澄まされている。
さらにHTC U11には、スマホ本体の下側両サイドを握って操作する「エッジ・センス」という新しい特徴的なユーザーインターフェースが採用されている。両サイドにある感圧式センサーが本体を握る操作を検知して、「短く握る」操作と「長く握る」操作を判別。それぞれに異なるアクションが割り当てられる。このエッジ・センスを応用して、音楽再生にも便利に使えそうか試してみたい。
■USB接続ながらオーディオ信号はアナログ伝送を選択
HTC U11のパッケージに同梱されているUSonicイヤホンは本体のUSB端子に接続して使う。使い方はアップルのiPhone 7シリーズに同梱されるLightning接続の「EarPods」と同じように見えるが、HTC U11とUSonicイヤホンを組み合わせた場合は、スマホ側でD・A変換処理を行った後、オーディオ信号はアナログでイヤホンに伝送しているところが大きく異なっている。
以前HTC U11の発表会直後にHTCのエンジニアに取材し、スマホとイヤホンがデジタル接続であるとお伝えしてしまったが(関連記事)、その後の追加取材によりアナログ接続であることが判明した。お詫びして訂正させていただきたい。
今回のハンドリングによる追加取材では、HTC U11がUSB端子からのデジタルオーディオ出力にも対応するスマホであることもわかった。本体のパッケージには通常の3.5mmアナログ端子のヘッドホンやイヤホンも使えるように、USB Type-Cから3.5mmアナログ端子への変換アダプターも同梱されている。こちらを使ってイヤホンを装着するとすぐにUSBアクセサリーとして認識され、スマホからアダプターの電子回路にバッテリーを給電することを知らせる通知が画面に表示される。
どうせなら付属のイヤホンもデジタル接続にした方がシンプルであるように思うが、HTCでは今回、スマホ本体のパワフルなプロセッサーを活かした方が同梱するイヤホンの作り込みには有効であると判断したようだ。
なお、USonicイヤホンはHTC U11専用のアクセサリーとなり、Xperia XZにつないで設定から「USB機器の検出」を走らせてみても認識されず、音楽を再生するとスピーカーから鳴ってしまった。一方、USB変換アダプターを接続すると問題なく検出され、つないだイヤホンで音楽も聴けた。