公開日 2019/02/27 06:00
【特別企画】ESS製DAC搭載の注目機
1万円台DAPに“キラーモデル”登場! HIDIZS「AP80」の完成度はビギナーもマニアも唸らせる
海上 忍
HIDIZSのハイレゾ対応DAP「AP80」を海上忍氏がレビュー。実売で1.6万円を切る価格ながらESS製DACを搭載するなど音質にも注力し、コンパクトさと操作性も両立させたというAP80の実力を検証していく。
■HIDIZSの“キラーモデル”が国内正式登場
ポータブルオーディオファンにとっての必携アイテムといえば、やはりヘッドホン/イヤホンと「DAP」(デジタルオーディオプレーヤー)。再生スタイルでいえば、スマートフォンにUSB-DAC/ヘッドホンアンプという重量級の組み合わせもあるし、スマートウォッチにBluetoothイヤホンという超軽量級もあるが、ほどほどの大きさで大量の楽曲を持ち運びでき長時間再生が可能、という音楽再生専用のDAPが基本であることは間違いない。
それだけに各社がしのぎを削る分野だが、なかでも近年において意気軒昂なのは中国のメーカー。特に広東省・深センを中心とした巨大な電子機器集積地は、最新の技術を用いて迅速に製品化することに地の利があるからだろう。ハードウェアのみならず組み込みソフト開発を得意とする企業も多く、DAPの開発にはまさに打ってつけだ。
HIDIZS(ハイディズ)が本拠を置く東莞(トウカン)は深圳に隣接しており、やはり多数の先端企業が本拠を置く。ポータブルオーディオに強みを持つオーディオメーカーである同社は、2009年に創業。数年にわたり世界のHi-Fiオーディオを研究し、2014年に初のポータブルプレーヤー「AP100」をCESで発表、2017年にはより小型の「AP60」、AP100後継となる「AP200」を相次ぎ投入し、DAPカテゴリでの存在感を高めてきた。
ここに取りあげる「AP80」(関連ニュース)は、そのAP60の小型路線をさらに突き詰めた製品。AP60と比較すると、重量は50gから70gへと増えたものの、容積は幅42×高さ75×厚さ14mmから幅49×高さ58×厚さ13mmへと減少している。アルミ合金製ボディはアルマイト処理され質感高く、ガラスコートされた背面の雰囲気もいい。ボディカラーはブラック/グレー/レッド/バイオレット/ブルーの5色、ステンレススチール製の特別モデル「AP80SS」も用意される。
操作性はタッチパネル式ディスプレイを採用したことにより、AP60から一変。AP60のディスプレイはタッチ操作に非対応(画面の下半分がタッチ式ボタンになっていた。後継のAP-60 IIは物理ボタンに変更)だったが、AP80ではディスプレイ全体がタッチ操作に対応したことで直感的なUIを実現している。側面には3つの物理ボタンとALPS社製ボリュームホイールを配置、スピーディーな操作にも配慮した。
バッテリー容量は800mAhで、最大15時間の連続再生と35日以上のスタンバイを可能とする。楽曲保存用のストレージは内蔵しないが、最大1TBのmicroSDカードがサポートされるため、容量で不満を感じることはまずないだろう。
肝心の音に関する設計も刷新された。DAPにおいて音質の要となるDAC部には、ESS Technologyの32bit SoC「ES9218P」を採用。クアッドDACと2.0Vrmsのヘッドホンアンプを統合したモバイル端末向けチップという位置付けで、ノイズ成分のコントロールに長けたHyperStream IIテクノロジーにも対応。優れたS/NとTHD+Nを特徴としている。PCMは最大384kHz/32bit、DSD(PCM変換)は2.8MHzおよび5.6MHzと、ハイレゾ再生も抜かりない。
Bluetoothオーディオでは、コーデックとしてSBC/AACにくわえ、aptXとLDACもサポート。スマートフォンアプリ「HiBy Music」からBluetooth経由でAP80をリモートコントロールできる機能「HiBy Link」にも対応する。標準装備のアプリ「ラジオ」を利用すればFM放送を受信できるなど、いろいろなシーンで楽しめそうだ。
■HIDIZSの“キラーモデル”が国内正式登場
ポータブルオーディオファンにとっての必携アイテムといえば、やはりヘッドホン/イヤホンと「DAP」(デジタルオーディオプレーヤー)。再生スタイルでいえば、スマートフォンにUSB-DAC/ヘッドホンアンプという重量級の組み合わせもあるし、スマートウォッチにBluetoothイヤホンという超軽量級もあるが、ほどほどの大きさで大量の楽曲を持ち運びでき長時間再生が可能、という音楽再生専用のDAPが基本であることは間違いない。
それだけに各社がしのぎを削る分野だが、なかでも近年において意気軒昂なのは中国のメーカー。特に広東省・深センを中心とした巨大な電子機器集積地は、最新の技術を用いて迅速に製品化することに地の利があるからだろう。ハードウェアのみならず組み込みソフト開発を得意とする企業も多く、DAPの開発にはまさに打ってつけだ。
HIDIZS(ハイディズ)が本拠を置く東莞(トウカン)は深圳に隣接しており、やはり多数の先端企業が本拠を置く。ポータブルオーディオに強みを持つオーディオメーカーである同社は、2009年に創業。数年にわたり世界のHi-Fiオーディオを研究し、2014年に初のポータブルプレーヤー「AP100」をCESで発表、2017年にはより小型の「AP60」、AP100後継となる「AP200」を相次ぎ投入し、DAPカテゴリでの存在感を高めてきた。
ここに取りあげる「AP80」(関連ニュース)は、そのAP60の小型路線をさらに突き詰めた製品。AP60と比較すると、重量は50gから70gへと増えたものの、容積は幅42×高さ75×厚さ14mmから幅49×高さ58×厚さ13mmへと減少している。アルミ合金製ボディはアルマイト処理され質感高く、ガラスコートされた背面の雰囲気もいい。ボディカラーはブラック/グレー/レッド/バイオレット/ブルーの5色、ステンレススチール製の特別モデル「AP80SS」も用意される。
操作性はタッチパネル式ディスプレイを採用したことにより、AP60から一変。AP60のディスプレイはタッチ操作に非対応(画面の下半分がタッチ式ボタンになっていた。後継のAP-60 IIは物理ボタンに変更)だったが、AP80ではディスプレイ全体がタッチ操作に対応したことで直感的なUIを実現している。側面には3つの物理ボタンとALPS社製ボリュームホイールを配置、スピーディーな操作にも配慮した。
バッテリー容量は800mAhで、最大15時間の連続再生と35日以上のスタンバイを可能とする。楽曲保存用のストレージは内蔵しないが、最大1TBのmicroSDカードがサポートされるため、容量で不満を感じることはまずないだろう。
肝心の音に関する設計も刷新された。DAPにおいて音質の要となるDAC部には、ESS Technologyの32bit SoC「ES9218P」を採用。クアッドDACと2.0Vrmsのヘッドホンアンプを統合したモバイル端末向けチップという位置付けで、ノイズ成分のコントロールに長けたHyperStream IIテクノロジーにも対応。優れたS/NとTHD+Nを特徴としている。PCMは最大384kHz/32bit、DSD(PCM変換)は2.8MHzおよび5.6MHzと、ハイレゾ再生も抜かりない。
Bluetoothオーディオでは、コーデックとしてSBC/AACにくわえ、aptXとLDACもサポート。スマートフォンアプリ「HiBy Music」からBluetooth経由でAP80をリモートコントロールできる機能「HiBy Link」にも対応する。標準装備のアプリ「ラジオ」を利用すればFM放送を受信できるなど、いろいろなシーンで楽しめそうだ。
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