公開日 2024/06/05 07:00
サブスクからCD、テレビ、YouTubeまで全対応
デノン「RCD-N12」は“生活に馴染むオーディオ”だ。使って気づいた、リアルに嬉しい3大ポイント
杉浦みな子
「テレビ周りの音環境をどう構築するか」−−近年のオーディオビジュアル界隈で、定期的に取り上げられて盛り上がるトピックである。そして2023年秋、どんどん有力な選択肢が増え続けているこのカテゴリーに登場したのが、デノン「RCD-N12」だ。ネットワーク再生に対応するオールインワンタイプのCDレシーバーだが、ARC対応のHDMI端子を搭載していて、テレビとHDMI接続できるのが最大の特徴である。
今回、このRCD-N12を筆者宅のテレビと接続してじっくり使わせてもらう機会を得たので、レポートしたい。なお、本機はPHILE WEBも含めすでに様々な媒体でレビューされており、音質のクオリティについては語り尽くされている。なので本記事では、筆者が自宅で使用して生活スタイルにフィットした点や、使い勝手を中心に語っていこう。
テレビ周りのオーディオ機器といえば、まずは薄型でテレビの前に設置しやすい「サウンドバー」が候補に挙がる。しかし近年、「HDMI搭載2chアクティブスピーカー」という有力なニューカマーが現れ、一気に心が揺れた人も多いのではないか。
しかしそうなると、どうせ2chのスピーカーを設置するなら「HDMI対応アンプ+2chスピーカー」にした方が、アンプとスピーカーの組み合わせを選ぶ楽しみもあるし、より自分好みのシステムが作れるので良いのでは? という考えが湧き上がり、さらに心が揺れることになる。
今回取り上げるRCD-N12は、まさに最後の「HDMI対応アンプ+2chスピーカー」のスタイルが叶う製品だ。「アンプとスピーカー」という組み合わせ自体はオーソドックスだが、近年はアンプ側がHDMI ARC対応になるという進化を遂げていることで、テレビと組み合わせた場合の使い勝手はまさに“最先端”。そんなHDMI搭載のアンプ役として、かなり使えるのがRCD-N12なのである。
まず製品のアウトラインを簡単におさらいしておこう。RCD-N12は、CD再生やネットワーク再生のほか、BluetoothやUSBメモリー、FM/AMラジオなどの各種再生に加えて、上述の通りARC対応のHDMI端子を搭載し、テレビと接続することもできるオールインワンタイプのCDレシーバー。
MMカートリッジ対応のフォノイコも内蔵していてレコードプレーヤーも接続できるし、「Amazon Music HD」や「Spotify」といった各種音楽配信サービスの聴取も可能と、多様化する今どきのオーディオビジュアルシーンに全方位的に対応してくれる。
ちなみに本機の設計には、数々のハイエンドHi-Fiオーディオ機器をはじめとしたデノン製品のチューニングに携わってきた同社のサウンドマスター・山内慎一氏が参加。つまり、デノンのHi-Fi製品としての思想を継承しているのだ。
山内氏は筆者の手が届かないようなHi-Fiオーディオも大いに手掛けてきたわけだが、そんな山内氏がチューニングしたオーディオ機器を、テレビと接続してカジュアルに使えるというのも嬉しい。
本体サイズは280W×108H×305Dmm、質量は3.4kgで、一般的なテレビラックにすっぽり収まりやすくて良い。そしてオーソドックスな艶消しブラックと、柔らかな印象のホワイトの2色から選べるのもありがたい。側面に継ぎ目のないミニマムなデザインはシンプルで洗練されており、無垢材を使ったサステナブルな自然素材の家具など、トレンドのインテリアにも馴染む。
なお、筆者宅ではテレビと接続することを想定していたので、テレビのベゼルやBDレコーダーの色と合わせてブラックをチョイスした。黒いものを置くとインテリアの雰囲気が重くなりそうだが、ブラックのAV機器でまとめてみると、むしろテレビ周りに統一感が出てシンプル&スマートに決まりやすい。
一方で、テレビラックをライトオークなどの白系にしたり、テレビ周りに白系の小物を置いて、そこにRCD-N12のホワイトを組み合わせ、明るく洗練された印象のテレビ環境を作るという工夫もできる。この場合、「PS5」や「Nintendo Switch」のホワイトモデルなど、ボディが白系のゲーム機をテレビ周りに置くのも手だ。
今回、このRCD-N12を筆者宅のテレビと接続してじっくり使わせてもらう機会を得たので、レポートしたい。なお、本機はPHILE WEBも含めすでに様々な媒体でレビューされており、音質のクオリティについては語り尽くされている。なので本記事では、筆者が自宅で使用して生活スタイルにフィットした点や、使い勝手を中心に語っていこう。
■テレビ周りのオーディオ製品、充実しすぎて選べない問題
テレビ周りのオーディオ機器といえば、まずは薄型でテレビの前に設置しやすい「サウンドバー」が候補に挙がる。しかし近年、「HDMI搭載2chアクティブスピーカー」という有力なニューカマーが現れ、一気に心が揺れた人も多いのではないか。
しかしそうなると、どうせ2chのスピーカーを設置するなら「HDMI対応アンプ+2chスピーカー」にした方が、アンプとスピーカーの組み合わせを選ぶ楽しみもあるし、より自分好みのシステムが作れるので良いのでは? という考えが湧き上がり、さらに心が揺れることになる。
今回取り上げるRCD-N12は、まさに最後の「HDMI対応アンプ+2chスピーカー」のスタイルが叶う製品だ。「アンプとスピーカー」という組み合わせ自体はオーソドックスだが、近年はアンプ側がHDMI ARC対応になるという進化を遂げていることで、テレビと組み合わせた場合の使い勝手はまさに“最先端”。そんなHDMI搭載のアンプ役として、かなり使えるのがRCD-N12なのである。
■インテリアに馴染むデザインが嬉しい! 音楽からテレビまでカバーするオールインワン
まず製品のアウトラインを簡単におさらいしておこう。RCD-N12は、CD再生やネットワーク再生のほか、BluetoothやUSBメモリー、FM/AMラジオなどの各種再生に加えて、上述の通りARC対応のHDMI端子を搭載し、テレビと接続することもできるオールインワンタイプのCDレシーバー。
MMカートリッジ対応のフォノイコも内蔵していてレコードプレーヤーも接続できるし、「Amazon Music HD」や「Spotify」といった各種音楽配信サービスの聴取も可能と、多様化する今どきのオーディオビジュアルシーンに全方位的に対応してくれる。
ちなみに本機の設計には、数々のハイエンドHi-Fiオーディオ機器をはじめとしたデノン製品のチューニングに携わってきた同社のサウンドマスター・山内慎一氏が参加。つまり、デノンのHi-Fi製品としての思想を継承しているのだ。
山内氏は筆者の手が届かないようなHi-Fiオーディオも大いに手掛けてきたわけだが、そんな山内氏がチューニングしたオーディオ機器を、テレビと接続してカジュアルに使えるというのも嬉しい。
本体サイズは280W×108H×305Dmm、質量は3.4kgで、一般的なテレビラックにすっぽり収まりやすくて良い。そしてオーソドックスな艶消しブラックと、柔らかな印象のホワイトの2色から選べるのもありがたい。側面に継ぎ目のないミニマムなデザインはシンプルで洗練されており、無垢材を使ったサステナブルな自然素材の家具など、トレンドのインテリアにも馴染む。
なお、筆者宅ではテレビと接続することを想定していたので、テレビのベゼルやBDレコーダーの色と合わせてブラックをチョイスした。黒いものを置くとインテリアの雰囲気が重くなりそうだが、ブラックのAV機器でまとめてみると、むしろテレビ周りに統一感が出てシンプル&スマートに決まりやすい。
一方で、テレビラックをライトオークなどの白系にしたり、テレビ周りに白系の小物を置いて、そこにRCD-N12のホワイトを組み合わせ、明るく洗練された印象のテレビ環境を作るという工夫もできる。この場合、「PS5」や「Nintendo Switch」のホワイトモデルなど、ボディが白系のゲーム機をテレビ周りに置くのも手だ。
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