A7チップで高速化。指紋認証機能も搭載
【レビュー】カメラ&処理性能強化、「iPhone 5s」実力検証
■「True Toneフラッシュ」の絶大な効果
次に「True Toneフラッシュ」の効果を確かめるべく、フラッシュをオンにして撮影してみた。まず人形を撮影すると、5のシングルフラッシュでは、色味が青白くなってしまい、本来の色からシフトし、彩度も落ちてしまう。一方で5sのTrue Toneフラッシュでは、一見スマートフォンのフラッシュを使ったとは思えないほど自然な画像が撮影できる。
人物を撮影する際には、もっとはっきりとTrue Toneフラッシュの威力がわかる。iPhone 5のフラッシュでは壁と肌色が同じような色合いになってしまっており、顔も本来の肌色がまったく表現できていないが、iPhone 5sでは人物により強く光が当たり、鮮明に写るにもかかわらず、白飛びや色のシフトとは無縁で、とても自然な写真が撮影できる。
静止画撮影では、新たに連写機能「バーストモード」も搭載された。これは秒間10コマの連写を行うiPhone 5sだけの機能で、A7チップの高速処理性能を活かして実現した。使用にあたって特に設定等は必要無く、シャッターボタンを押し続けると、「カシャカシャカシャカシャ…」と小気味よいシャッター音が連続で鳴る。と同時に、シャッターボタンに連続撮影している静止画の枚数がリアルタイムに数字で表示され、バーストモードで撮影していることが視覚的にも分かるようになっている。
バーストモードで撮影した画像は、フォルダのようにひとまとめで表示される。サムネイルには、iPhone 5s側で行ったリアルタイム解析によって選ばれたベストショットが使われる。バーストモードの写真を選択すると連写した画像をすべて閲覧することができ、その中からよく使う画像を選んでおくことで、「写真」アプリからアクセスしやすいように設定できる。