A7チップで高速化。指紋認証機能も搭載
【レビュー】カメラ&処理性能強化、「iPhone 5s」実力検証
■明らかに「別物」のホームボタン
カラー以外での外装の変更点はカメラ周りとホームボタン周りだ。前者は特にフラッシュの機能強化、後者は指紋認証センサーの機能が追加されたので、それを受けての変更だ。
正面側にあるホームボタンは目にする機会が多い。今回はステンレススチール製のリングで縁取りされており、存在感を少し強めている。さらに、ホームボタンの真ん中にある「□」のアイコンが省略されており、明らかにiPhone 5sが「別物」であることがわかる。
もちろん、ホームボタン周囲のリングは単なる装飾ではない。指紋センサーにおいて指を感知してセンサーを起動、そして周囲からのノイズを遮断してセンサー精度を上げる役割がある。技術的な必然性があってのデザイン処理だ。
なお、ホームボタンに指を置いて指紋認証する際はボタンを押す必要は無いが、操作する際にはこれまでと同様、ボタンを物理的に下に押せる仕様となっている。これまでと同じ感覚で操作できるため、違和感はまったくない。
リングとホームボタンの間には隙間がほとんど見えず、ゴミや垢などが中に侵入しづらそうに見える。iPhone 5ではだいぶ改善されたようだが、iPhone 4sまでは、ボタンの端からゴミが入り、接触不良を起こす不具合がよく報告されていた。このあたりの対策はiPhone 5sでもしっかり行われていることだろう。