HOME > レビュー > 【レビュー】カメラ&処理性能強化、「iPhone 5s」実力検証

A7チップで高速化。指紋認証機能も搭載

【レビュー】カメラ&処理性能強化、「iPhone 5s」実力検証

公開日 2013/09/20 17:40 高橋 敦 & 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

カメラ性能が大幅に向上したiPhone 5s

AV情報サイトである当サイトとしては、iPhone 5sの最大の注目ポイントはやはり、カメラ周りの性能と機能の大幅向上だ。センサー性能、フラッシュ性能、CPU処理速度の全てが向上。基礎体力的な画質アップと同時に、新たな撮影機能、撮影補助機能が実現されている。

背面カメラ「iSightカメラ」について見ていこう。まず画質を大きく左右するセンサーは、画素数をiPhone 5から据え置きの800万画素にした上でセンサーを15%大判化。1素子の面積を大きくしたことで感度を向上させ、画素数というスペック競争に加わることなく、実質的な画質向上を狙っている。さらにレンズもf2.4からf2.2へと明るくなっており、より暗所に強い撮影が行える。

解像感、立体感、コントラスト、色乗りが大きく向上

またフラッシュは色合いの異なる2基LEDフラッシュによる「True Toneフラッシュ」となった。通常のLEDフラッシュは青白い光を放つため、フラッシュ撮影した写真にもその色味が乗ってしまいがち。そこで5sではホワイトLEDとアンバーLEDのデュアルフラッシュを搭載。映像をソフトウェア解析してそのバランスを自動的に調整し、被写体に最も適したフラッシュの強さと色温度を実現する。

左がiPhone 5、右がiPhone 5s。LEDが2つ搭載されていることがわかる

実際に屋外と暗所で撮影してみた。まず操作面では、A7チップの恩恵で、AFの合焦速度がスピードが上がったことがはっきり体感できる。アップルではAF速度について「最大2倍」と表現しているが、被写体によっては、確かにiPhone 5に比べ半分程度の時間で合焦が行えていた。iPhone 5ではピント合わせに迷っているあいだにシャッターチャンスを逃すことがあったが、iPhone 5sではこれが大幅に短縮され、ストレスなく撮影が行える。

次ページで実際の撮影画像を紹介していこう。

次ページ同じ画素数と思えないほどの解像感を実現

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE