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ポタアンをスマートに使いこなす

“リモート操作アプリ” やApple Watchでポタアンがもっと便利に? OPPO「HA-2」で検証

公開日 2015/11/18 11:20 山本 敦
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組み合わせるポタアンのサイズや機能にもこだわりたい

今回のテストではポタアンとしてOPPO「HA-2」を選んだことが、より軽快で高音質なポータブルリスニング環境を追求するうえで高い効果を発揮した。

OPPO初のハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」はスマートフォンのように軽くて薄い本体。外装はレザーカバー仕上げだ

「HA-2」はOPPOにとって初のハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプで、スマホと変わらないほど薄くて軽いサイズ感だ。iPhoneなどのiOS機器と直接Lightningケーブルで接続し、「HF Player」などのハイレゾプレーヤーアプリから最大384kHz/32bitのPCM、11.2MHz DSDまでのハイレゾ音源が再生できる。

底面にはUSB-A端子、microUSB端子を搭載

ケーブルで接続するiOS機器の充電も行える

DAC部にはESS Technology社製の高級チップ「ES9018K2M」を採用。薄型でコンパクトなのに、Lightning接続したiPhoneに給電までできる3,000mAhの大型モバイルバッテリーとしても活躍する。iPhone対応ポタアンの決定版と呼べる製品だ。

付属のLightningケーブルでスマートに接続できる

「HA-2」につないで聴くと、iPod touchのサウンドはより低域の底力が上がり、ボーカルやミッドレンジの輪郭がキリっと引き締まる。ボーカルは声のテクスチャーがますます鮮明に浮かび上がり、楽器の演奏もディティールのニュアンスまで楽しめるようになる。オーケストラやロックのライブアルバムなどを聴いてみても、音場のスケール感は段違いに広がって高域の伸びやかさや、奥行き方向への透明感に深みが増してくる。

HA-2に接続したiPod touchをiPhoneからリモート操作してみると、レスポンスがとても機敏だ。iPod touchを直接操作しているのとほとんど変わらないぐらいだ。プレーヤー画面には再生している楽曲のカバーアートも表示されるし、インターフェースのデザインもシンプルで無駄がない。

今回の検証の接続例を示した図。もちろん、ペアリングした2台のiOS端末はiPhone・iPod touch・iPadでそれぞれ置き換えられる

導入の手軽さ、操作性ともに、ここまでは文句の付けようがない「Tango Remote」アプリだが、1つ残念な点がある。それはペアリングされたiOS機器どうしでコントロールできるのが、アップル純正の音楽管理アプリである「ミュージック」に限られること。iPod touchの場合は、オフライン再生用にキャッシュしたApple Musicのライブラリも聴けるし、Wi-FiでネットワークにつなげればiTunes Matchのライブラリにもアクセスできる。これだけでも大いに便利なのだが、やはり“いい音”に徹底してこだわるならハイレゾも楽しみたい。

しかし「Tango Remote」は今のところ「HF Player」などサードパーティー製のハイレゾ対応プレーヤーアプリのリモートコントロールには対応していない。アプリの開発元であるBlue Atlas Technology社に次の課題として取り組んでもらいたいところだが、iOSのプラットフォームで展開する限り、純正「ミュージック」アプリ以外への対応をすぐに実現することは難しいかもしれない。アプリのAndroid対応も視野に、ハイレゾプレーヤーアプリとの連携にチャレンジしてもらいたいところだ。

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