【第172回】We are X ! Love Titan ! チタンイヤホン/ヘッドホンをX JAPAN「ART OF LIFE」30分一発レビュー！

●05分58秒｜第一ギターソロ
　ここはHIDEさんのパートのはずだが、他のイヤホンやヘッドホンで聴くとPATAさんのレスポールのような音色にも聴こえる箇所。だが、このTITANで聴くとそれはあまり感じられない。やはりこの曲のギターの荒さ暴れの成分は整えられる傾向にあるようだ。

●06分41秒｜第一メイン-2nd
　同じパートの2周目ということで、1周目との表現の違いをいかに描き出すかがポイント。苛立ちなのか、少し荒々しい歌い方になるボーカルのその機微をこのイヤホンはしっかり届けてくれる。ギターの刻みには動きが加えられるが、全体のクリアさもあってその動きも明瞭。

●07分32秒｜第二スパート-2nd
●07分43秒｜ギター主題-2nd＋英詩
　ここでもツーバスのフラムや連打の迫力が際立つ。

●08分15秒｜立ち止まり
　ハープシコードのアルペジオ。こういったキラキラした音色を、派手な感じではなく美しくキラキラさせてくれることはポイント。前述の「高域のこのあたりに絶妙なアクセント」をここでも発揮。

●08分44秒｜第二サビ-1st
　音の荒さや暴れという部分での迫力は稼いでおらず、またローエンドもそれほど深くまで出しているわけでもないと思うのだが、このサビの厚みを十分に表現。ひとつひとつの音の迫力や厚みではなくて、細かな音まで描き込み、それを重ねた時の繊細な迫力や厚みといった印象。控えめに入れてある管楽の程よい温かみも好感触。

●09分38秒｜第一間奏-A
●09分57秒｜第一間奏-B
●10分16秒｜第一間奏-C
●10分53秒｜第一間奏-D（ギター主題-3rd）
　ツーバスのアタックとボディのバランスがよく、フレーズとしても低音域の空気感としてもしっかり機能させてくれる。そして地味に活躍するベースも見落とさせない明瞭さ。

●11分05秒｜第一間奏-E（第一スパート-2nd）
●11分16秒｜第一間奏-F（ギター主題-4th）
●11分38秒｜第一間奏-G
●11分48秒｜第一間奏-H
　第一間奏-Eにドラムスのタム回しとベースがユニゾンする場面があるが、そこでのドラムスとベースのバランスが見事。各帯域のバランスだけではなく、同じ帯域の別の楽器の描き分けのバランスも決まっている。

●12分40秒｜第一サビ-2nd
　第一サビをハーフテンポ的にゆったりと。音数が減ることでこのイヤホンの透明感を改めてさらに確認できる。

●13分14秒｜テーマの再提示＋英詩
　第一サビのメロディを、チェロだろうか、ヴァイオリン属楽器の独奏で再提示。甘く、しかしぼやけず明瞭な音色が印象的。

●14分08秒｜第二サビ-2nd
　めまぐるしく展開する間奏、しかしその後にはこのサビに立ち戻ってしまう、そんなイメージのブロック。アレンジも大きくは変わっていないが、心なしか一回目よりも演奏あるいはミックス等の重心が下がっているような……そんな微細なところまで気になるイヤホン、ということか。

●15分06秒｜第二間奏-A
●15分42秒｜第二間奏-B
　インプロヴァイズのピアノに、さらにインプロヴァイズのピアノをもう一つ重ねて録音したという間奏パート。ピアノ線、弦の金属的な響きを不快なものにはせず豊かに出してくれる。