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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第172回】We are X ! Love Titan ! チタンイヤホン/ヘッドホンをX JAPAN「ART OF LIFE」30分一発レビュー!

公開日 2016/12/09 10:00 高橋 敦
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●08分15秒|立ち止まり
ハープシコードのアルペジオは、あまりキラキラとさせずに艶の方を感じさせる音色。冒頭のピアノのブライトさや、バンドサウンドのギターのエッジ感からすると意外ではある。楽器ごと場面ごとの特色の描き分けが巧みということか。

●08分44秒|第二サビ-1st
 バンドサウンドのパワフルさは変わらず。ここで新たに「お!」と思わされたのは、その後ろに配置されている管楽器のウォームながら明るい抜けっぷりの良さ。主張しすぎたりはしないがブラスらしい華やかさだ。

●09分38秒|第一間奏-A
●09分57秒|第一間奏-B
●10分16秒|第一間奏-C
●10分53秒|第一間奏-D(ギター主題-3rd)
●11分05秒|第一間奏-E(第一スパート-2nd)
●11分16秒|第一間奏-F(ギター主題-4th)

 この怒涛のインストゾーンでは改めて、ドラムス、ベース、ギターのバンドサウンドの迫力、図太さに圧倒される。大柄な音をもたつかせることなく、また重ったるくせずハイスピードで叩きつけてきてくれる。ツーバスのバンドではどうしても埋もれがちなベースの動きもしっかり届けてくれ、それがあるからこそドライブ感が高まる。


ヘッドバンド調整不要で勝手に頭に合わせてくれる「新3Dウイングサポート」
●11分38秒|第一間奏-G
 ここのユニゾンキメフレーズは、この曲の中でも個人的にトップクラスの盛り上がりポイント。このヘッドホンはストリングスに無理のない滑らかで適度なアタックがあり、そのキメの決まりっぷりが良い。

●11分48秒|第一間奏-H
 ツーバスのフラム、瞬間的に差し込まれる装飾的なフレーズの重心が低く、腹に響くような感触。大型ヘッドホンならではのそういった響きも楽しめる。

●12分40秒|第一サビ-2nd
●13分14秒|テーマの再提示
●14分08秒|第二サビ-2nd

 明るいメロディの部分のボーカルと、チェロだろうか、弦楽器独奏の音色は少し硬めか?もう少し柔らかく、あるいは甘い方が僕には好ましい。しかし響きの成分を豊かに聴かせてくれる特性のおかげで、全体の馴染み具合は良い感じ。

●15分06秒|第二間奏-A
●15分42秒|第二間奏-B
●16分30秒|第二間奏-C

 インプロヴァイズのピアノを重ねたパート。前述の「響き」「馴染み」がここでも発揮される。FitEar TITANは透明感によって不協和までも綺麗に重ねている印象だったが、こちらは不協和さえもある程度は馴染せることによって、この場面の音楽性を確保し高めてくれる印象。そこから静かになっていくところでのその落差、ダイナミクスの表現も素晴らしい。

前述のウイングサポートとこの「低反発素材立体縫製イヤパッド」で装着感も快適

●20分31秒|第二間奏-D
 ピアノの音色に磨き上げられた金属のような輝きと、やはり金属のような粘りを感じる。鋼鉄の粘りには及ばないまでも、チタンもアルミなどよりかは粘り強い金属なので、そのイメージにも合致。

●21分41秒|第二間奏-E
●23分22秒|終盤イントロ

 厚みのあるストリングスが入ってくると、ここにきて初めて少しだけ、大柄な音像が空間を埋める窮屈さみたいなところを感じる。とはいえ、この場面ではその厚みが荘厳さを生み出してもおり、これはこれで有り。

●24分18秒|第一スパート-3rd
 図太い。それにしてもバンドサウンドが図太い。

次ページ音楽的な抑揚表現が豊かで、チタンドラム的な鳴りっぷりの良さ

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