【特別企画】一斉試聴で実力をチェック
“お値段以上”の音質に驚いた! Polk Audioの注目スピーカー3種、“推しポイント”はココ!
よりインテリアとも融合する「Signature Elite」
続いてミドルクラスのSignature Eliteシリーズを試す。ラインナップは合計8モデルで、ブックシェルフ、フロアスタンディング、センタースピーカーが用意される。
トゥイーターはテリレンと呼ばれるポリエステル系の合成高分子素材で、40kHzまでの周波数に対応する。ウーファーはポリプロピレンにマイカ(雲母)を加えた振動板となり、バスレフポートには独自設計の「Power Port」も採用している。
試聴ではフロア型の「ES60」を試した。外形は297W×1,130H×402Dmmだが、質量は23.6kgと、Monitor XTから10kg以上もアップ。ユニットは25mmのトゥイーターと、16.5cmのミッド/ウーファー3基だ。
特にウーファーをカスケード接続で駆動することで、中低域のリニアリティを上げる設計アプローチが施されているのが特徴。またPower Portは底面に設置されている。
ES60を試聴して特に感心したのは、クラシックだった。タイム・フォア・スリーでは一聴して弦楽器の質感表現とオーケストラの情報量が大きく向上し、色彩が豊かで明るい音調。エド・シーランでは、シンセサイザーの高域の伸びやベースなど低域楽器のレンジも広がって聞こえる。
また宇多田ヒカルはボーカルのリアリティが向上している。樹脂製のサブバッフルによるウェーブガイドで、音が回り込んで伝わっていく回析現象を減らしていることもあり、サウンドステージと音像の描き分けも明瞭になる。
そして本スピーカーもMonitor XTシリーズと同様に、迫力ある低域が1つのポイントだ。ドラムやベースは量感がしっかりとありながらも適度にダンピングされており、低域がしっかりすると音楽のグルーブが上がって聞こえるから嬉しい。
Signature Eliteシリーズについては、カラーも3色(ブラウン/ホワイト/ブラック)が用意されているので、よりインテリアとの融合を考えている方とのマッチングが良いだろう。それにしてもコスパが高い。