• ブランド
    特設サイト
公開日 2003/09/03 08:32

ケーブルブランド探訪記(AUDIOQUEST編その9「Panther」)

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Panther(パンサー)¥90,000(1mペア)
●第9回目はその名の通り黒い衣装をまとったインターコネクトケーブル「Panther」(パンサー)をご紹介する。同モデルはDBS搭載の同社ラインナップの中では中核にあたり、人気モデル「Python」(パイソン)の後継として、価格を殆ど据え置きにしつつも大幅なグレードアップを果たしたインターコネクトとなっている。
導体はPSC+(パーフェクト・カッパー・プラス)のトリプルバランス構造、絶縁体にはテフロン・エア・チューブを採用している。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●DBS技術について
オーディオクエスト社が開発した新技術DBSとはダイエレクトリック・バイアス・システム(誘電体バイアス・システム)の略称であり、同社が特許出願中の全く新しいケーブルテクノロジーである。同技術の最大のポイントについて開発者であり、同ブランドの総帥ビル・ロウ氏はこう語る。以下は同氏のコメントである。

●ビル・ロウ氏によるDBSに関する解説
絶縁体がケーブルのパフォーマンスに及ぼす影響については一応誰もが知っています。真空以外のどんな絶縁体も完全ではなく、「誘電体」といえます。絶縁体はすべて電界中にあれば誘電体となります。理想的で完全な絶縁体と誘電体の違いは、歪みと損失です。
「誘電体の使用」によって生じる最も大きな問題は、誘電体が安定するのに十分な電圧を十分な時間加えていない場合に起こります。電子機器やケーブルは、最大のパフォーマンスを出せるようになるまでは2週間は連続して電源を投入しておかなければならないのですが、この理由を説明するために「ブレークイン」という間違った用語がよく用いられています。 「ブレークイン」とは、正確にはモーターやスピーカー・サスペンションなどの機械的現象に用いる用語です。ケーブルやコンデンサーは「ブレークイン」しません。そうではなく、その「誘電体の形態」において誘電体物質が帯電状態に適応するのに時間がかかるということなのです。
たまにしか音楽を聴かない「頭の固い」エンジニアから、暗闇の中で聴きまくる熱狂的音楽愛好家まで、AudioQuestの特許出願中のダイエレクトリック・バイアス・システム (DBS) は、ケーブルを端末処理してから連続して、ケーブルのすべての誘電体を比較的高いDC電圧の場に置きます。非常にシンプルなこの設計では、陽極用のワイヤーをケーブルの中心に入れてあり、このワイヤーはDBS電池パックのプラス (+) 側に接続されています。このワイヤーは信号経路と独立しているので、信号と相互干渉し合うことはありません。
インターコネクト(アナログまたはデジタル)ケーブルやスピーカーケーブルでは、既存のシールドや導体の外部スパイラル部分をDBS電池パックのマイナス (-) に接続して、DBS陰極として使用します。ケーブルの種類によっては外部導電層のないものもあるので、その場合にはDBSシステムのグラウンド層として使用するためにシールドのような導体を追加します。外部導体があるケーブルでは、これらの導体がDBS陰極、および通常の機能としてのシールドまたはマイナス導体として同時に機能するので、コストの節減にもなります。電池は誘電体にDC電圧を加えているだけです。したがって、信号フローとの相互干渉は全くなく、また、信号経路にDC阻止用のコンデンサーなど余分な接続を行う必要はありません。電池(1つまたは複数)自体は電流が流れないので、保存ケースに置いてある電池と同じぐらい長持ちします。もっとも、DBSパックにはボタンとLEDがあるので、電池の状態を確認することもできます。
通常使用される電圧よりもかなり高い電圧で誘電体のバイアスを維持することにより、大きな利点が得られます。最大音量で使用のオーディオ用ケーブルやピンクノイズが常に流れているケーブルでも、完全に安定した誘電体を形成することはできません。新品の製品と使用中の製品、あるいは購入してから2週間使わなかった製品と購入直後から使った製品の、2週間後のパフォーマンスの大きな違いを体験したことがおありでしょうか?・・・想像してください。これと同じようにパフォーマンスは2倍にも3倍にも向上するのです。
この現象を説明する新しい言葉はありません。これは従来のパフォーマンス向上を超えるものです。AudioQuestの DBSケーブルを使用する機会があれば、その時の皆さんの反応は、私が最初の試作品を自分のシステムで試したときと同じものになるでしょう。「すごい!」・・・極めて効果的

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ブランドAUDIOQUEST
  • 型番Panther(パンサー)
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格¥90,000(1mペア)
【SPEC】
●DBS:12V DBS搭載
●導体:3×21AWG PSC+(パーフェクト・サーフェス・カッパー・プラス)
●ジオメトリー:トリプルバランス
●ターミネーション:RCA/XLR可能(無半田、スポット溶接による)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX