アクシス、米Ayre Acousticの新CDプレーヤーとUSB DACを発売

アクシス（株）は、同社が取り扱う米Ayre Acoustic社のCDプレーヤー「CX-7eMP」とUSB DAC「QB-9」を3月より順次発売する。詳細は下記の通り。

・CDプレーヤー　CX-7eMP　499,800円（税込）　3月発売
・USB DAC　QB-9　399,000円（税込）　4月発売

■前モデルの優れた部分を継承した「CX-7eMP」

「CX-7eMP」は、2002年に発売されたオリジナルモデル「CX-7」、およびそのアップグレードバージョンとして2004年に発売された「CX-7e」の優れた部分をベースとしたCDプレーヤー。デジタルフィルターとドライブメカニズムなどの大胆な刷新を図っている。

新設計のMPデジタルフィルター「Minimum Phase digital filter」を搭載し、インパルス応答でのプリエコーを根絶。現在存在しているほとんどのデジタルフィルターでは、突発的な信号入力に対して、そのパルスの前後にプリエコーとポストリンギングと呼ばれるオリジナル信号にはない余分な波形を発生させてしまうが、こうした問題をクリアにしたという。

MPデジタルフィルターの設計に当たっては、従来のDAC内部のデジタルフィルター回路をパスして、外付けで独立した回路を組んでいる。32ビット精度で信号処理を行ないMPアルゴリズム係数を描き出すデジタル演算処理能力64ビットの超高速高解像度DSPを搭載することなどにより、シングルステージのFIRフィルター構成での16倍オーバーサンプリングを実現した。

そのほか、CD専用TEACトランスポートメカニズムを新搭載。CDのピット情報の読み取り精度とデジタル信号データの高い安定性を獲得。

また、トランスポート部とロジックボードのデータ通信ケーブルに従来のフラットIDEケーブルに替えて新たにラウンドIDEケーブルを採用。データ通信系の不要デジタルノイズのIDEケーブルからの輻射を減少させ、S/Nと音質を向上させている。

ロジックボートとファームウェアも新開発のものを搭載し、従来のロジック系に含まれるデータ量を縮小。これにより、データ通信のノイズレベルを低減させ、音質上のS/N感も改善させている。

■96kHz/24bit対応の「QB-9」

「QB-9」は、24ビットまでの44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHzの各サンプリング周波数に対応するUSB DAC。入力にUSB端子を1系統、出力にはXLRとRCA端子を左右各1系統ずつ備えるほか、同社の複数製品の連携を可能にするAyreLinkコミュニケーション端子も2基搭載している。

ジッターの根絶を目的とした機能「アシンクロナスUSBトランスファー・モード」を搭載。コンピューターの内部クロックを使用せず、分離独立させたDAC内に置く高精度固定クロックにより、一体型CDプレーヤーをも凌ぐ10psという低ジッターを達成している。

そのほか、高速光アイソレーターを搭載することにより、PCからのデジタル音楽信号とクロック信号を分離。それと同時に、DAC部の電源もUSBパワーから完全分離した独立電源を専用配備し、各種信号の純粋なやりとりを実現している。また、「CX-7eMP」に搭載された新設計のMPデジタルフィルター「Minimum Phase digital filter」を本機にも搭載している。

■プリメインアンプ「AX-7e」の値下げも実施

また、同社では「CX-7eMP」の発売を記念し、Ayre“7”シリーズの充実を図るためにプリメインアンプ「AX-7e」の値下げを行うことも発表した。値下げは既に行われており、価格は下記の通り。

・AX-7e　499,800円（税込）　（※改訂前価格：588,000円/税込）

【問い合わせ先】
アクシス（株）
TEL/03-5410-0071