公開日 2011/11/01 19:41
【試聴感想有】オクタヴィアレコード、192kHz/32bit&DRMフリーのWAV音源を販売スタート
USBメモリに収録されて登場
オクタヴィア・レコードは、192kHz/32bitのハイレゾ音源を、USBメモリに収めて11月1日より販売スタートした。タイトル名は「EXTON LABOLATORY MASTER SOUND SERIES VOl.1」(品番:OVXL-00600)で、価格は35,000円(税込)。データはWAVファイルで、DRMフリーとなっている。
同社の音源から32bit音源用に楽曲を厳選・編集したコンピレーション。DSDマスターを、Pyramixでマルチビット化して192kHz/32bit音源にしている。
それぞれの曲につき192kHz/32bitと96kHz/24bitの音源を収めており、音の違いを楽しめる内容となっている。
【収録曲】
■R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30 冒頭部分
エド・デ・ワールト(指揮) オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
■J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 冒頭部分
アレシュ・バールタ(オルガン)
■ベートーヴェン : 交響曲 第5番 ハ短調「運命」第1楽章
アントン・ナヌート(指揮) 紀尾井シンフォニエッタ東京
■バッハ:コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」
ラデク・バボラーク(ホルン) アレシュ・バールタ(オルガン)
■J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971 第1楽章
セルゲイ・エデルマン(ピアノ)
■ショパン:3つのマズルカ 作品50-3
江崎昌子(ピアノ)
■192kHz/32bit音源を聴くために必要なもの
192kHz/32bit音源を聴ける機器の主なものは、現状マッキントッシュのプリアンプ「C50」「C48」と、パイオニアの「N-50」、そしてオンキヨーの「DAC-1000」だ。
たとえばパイオニアの「N-50」の場合は、MacはOSが標準対応しているためドライバー不要。Windowsの場合は、配布されているドライバーをインストールすることが必要となる。ただしOSや再生ソフトなど試聴環境によっては再生できない場合もあるそうで、現在検証を行っているところとのことだ。
今回はマッキントッシュのプリアンプ「C50」を使って192kHz/32bit音源の試聴をおこなった。OSはMacで、再生ソフトはAudioGateを使用。MacにC50を接続すると自動で認識される。
「ツァラトゥストラはかく語りき」は、コントラバスと大太鼓のトレモロ、パイプオルガンとコントラファゴットのロングトーンから始まる。通常のCDではこの低音のトレモロや、コントラファゴット/パイプオルガンが発する空気の震えを聴き取ることはなかなか難しいが、192kHz/32bit音源は各楽器の音のさざめきが細部まで見えるよう。底知れぬ何かに満ちた冒頭、惑星の運行を思わせるトランペットのSoli、鮮やかな夜明けを告げるTutti…など描き出される空間の広がりや空気感が桁違いに生々しくて、曲の持つ壮大なイメージをより味わい尽くせると感じた。
次いで96kHz/24bit音源を聴いてみると、箱庭的な音だな、という印象を受けた。オーケストラのスケールが一気に小さくなり、楽器の音が書き割りの板に張り付いたようなイメージだ。もちろん96kHz/24bit音源も大変すばらしい録音で、以前聴いたときは「すごい!生々しい!」と感動した覚えがあったのだが…。192kHz/32bit音源のクオリティは、96kHz音源すら比べものにならないほど圧倒的。アナログテレビでVHSを見た後に、4Kテレビで4K映像を見た時と同じくらいの差が実感できた。
続いて、バボラクの吹くバッハ。96kHz/24bit音源を聴くと、高音も良く伸び、柔らかく明るいバボラクの音色を楽しめる。しかし、やや音の輪郭が甘いような感じも受けた。次いで192kHz/32bit版を聴いてみると、空気感や音の柔らかさ、ヌケの良さは保ちつつ輪郭がぐっと引き締まって、より生き生きとしてくるるのには驚いた。
読者のみなさまにも、192kHz/32bitの描き出すクオリティをぜひ実際に体験してみていただきたい。
同社の音源から32bit音源用に楽曲を厳選・編集したコンピレーション。DSDマスターを、Pyramixでマルチビット化して192kHz/32bit音源にしている。
それぞれの曲につき192kHz/32bitと96kHz/24bitの音源を収めており、音の違いを楽しめる内容となっている。
【収録曲】
■R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30 冒頭部分
エド・デ・ワールト(指揮) オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
■J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 冒頭部分
アレシュ・バールタ(オルガン)
■ベートーヴェン : 交響曲 第5番 ハ短調「運命」第1楽章
アントン・ナヌート(指揮) 紀尾井シンフォニエッタ東京
■バッハ:コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」
ラデク・バボラーク(ホルン) アレシュ・バールタ(オルガン)
■J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971 第1楽章
セルゲイ・エデルマン(ピアノ)
■ショパン:3つのマズルカ 作品50-3
江崎昌子(ピアノ)
■192kHz/32bit音源を聴くために必要なもの
192kHz/32bit音源を聴ける機器の主なものは、現状マッキントッシュのプリアンプ「C50」「C48」と、パイオニアの「N-50」、そしてオンキヨーの「DAC-1000」だ。
たとえばパイオニアの「N-50」の場合は、MacはOSが標準対応しているためドライバー不要。Windowsの場合は、配布されているドライバーをインストールすることが必要となる。ただしOSや再生ソフトなど試聴環境によっては再生できない場合もあるそうで、現在検証を行っているところとのことだ。
今回はマッキントッシュのプリアンプ「C50」を使って192kHz/32bit音源の試聴をおこなった。OSはMacで、再生ソフトはAudioGateを使用。MacにC50を接続すると自動で認識される。
「ツァラトゥストラはかく語りき」は、コントラバスと大太鼓のトレモロ、パイプオルガンとコントラファゴットのロングトーンから始まる。通常のCDではこの低音のトレモロや、コントラファゴット/パイプオルガンが発する空気の震えを聴き取ることはなかなか難しいが、192kHz/32bit音源は各楽器の音のさざめきが細部まで見えるよう。底知れぬ何かに満ちた冒頭、惑星の運行を思わせるトランペットのSoli、鮮やかな夜明けを告げるTutti…など描き出される空間の広がりや空気感が桁違いに生々しくて、曲の持つ壮大なイメージをより味わい尽くせると感じた。
次いで96kHz/24bit音源を聴いてみると、箱庭的な音だな、という印象を受けた。オーケストラのスケールが一気に小さくなり、楽器の音が書き割りの板に張り付いたようなイメージだ。もちろん96kHz/24bit音源も大変すばらしい録音で、以前聴いたときは「すごい!生々しい!」と感動した覚えがあったのだが…。192kHz/32bit音源のクオリティは、96kHz音源すら比べものにならないほど圧倒的。アナログテレビでVHSを見た後に、4Kテレビで4K映像を見た時と同じくらいの差が実感できた。
続いて、バボラクの吹くバッハ。96kHz/24bit音源を聴くと、高音も良く伸び、柔らかく明るいバボラクの音色を楽しめる。しかし、やや音の輪郭が甘いような感じも受けた。次いで192kHz/32bit版を聴いてみると、空気感や音の柔らかさ、ヌケの良さは保ちつつ輪郭がぐっと引き締まって、より生き生きとしてくるるのには驚いた。
読者のみなさまにも、192kHz/32bitの描き出すクオリティをぜひ実際に体験してみていただきたい。