公開日 2016/04/30 21:11
<ヘッドホン祭>iFI-Audio、「iPhono2」発表。「SPDIF iPurifier」を世界初公開
トップウイングブースの模様をレポート
4月29日・30日に開催された「春のヘッドホン祭 2016」にて、Top Wing Cybersound Groupは、同社が取り扱うiFI-AudioやM2TECHなど、多数のブランドの新製品を出展。また、新製品発表会や技術発表会も開催した。
■iFI-Audioは「micro iPhono2」など発表。「SPDIF iPurifier」を世界初公開
iFI-Audioの新製品発表会には、主任エンジニアのトルステン・レッシュ氏が来日。新製品としてフォノアンプ「micro iPhono2」と、USBアクセサリー「iPurifier2 type A」を発表した。
さらにはサプライズとして、S/PDIF信号の高精度伝送を可能とする新アクセサリー「SPDIF iPurifier」を世界初公開した。
micro iPhono2は、現行製品の「micro iPhono」の後継となるフォノアンプ。機能は従来モデルを引き継ぎつつ、J-FETチップをESS製からバー・ブラウン製に変更。また、カートリッジに合わせたゲインの変更幅を、従来の66dBまでから72dBまでへと強化した。回路設計も大幅に変更。サーボに加えて、従来モデルでは採用していたカップリングコンデンサーも排除することで音質を大幅に高めた。結果、S/Nは従来機の82dBから85dBへ、ダイナミックレンジは90dBから106dへ改善されたという。
「iPurifier2 type A」は、「iPurifier2 type B」に続いて登場したUSBオーディオアクセサリーの第二世代モデル。本機は出力側の端子にUSB-Aを採用。独自のアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)およびREclock/REgenerate/REbalance技術を採用。USB信号の伝送におけるジッターおよびノイズの排除を徹底した。
会場では、USBケーブルを「iPurifier2 type A」を合計4つ間に挟んで数珠つなぎにして、18mの長さを伝送するデモも実施。見事に成功させた。そして、4つの「iPurifier2 type A」を1つでも通常の変換端子に変えると伝送できないこともデモ。その性能をアピールしていた。
サプライズで登場した「SPDIF iPurifier」は、文字通りS/PDIF信号を伝送する際にノイズやジッターを除去するアクセサリー。DSDを含むハイレゾ信号のビットパーフェクト伝送にも対応し、AC3やDoPなどの信号伝送も可能。本機にはiFi-Audioを手がけるAMRブランドの、50万円クラスのDACで使われているクロックと同じものが採用されているとのことだ。トルステン氏は「伝統的な伝送方式ながら、近年はApple TVをはじめIT系機器でもS/PDIFを使う場面が増えている。SPDIF iPurifierは、ノイズやジッターが乗りやすいS/PDIFを、REclockやREgenerateの技術によって高精度伝送できる」と語っていた。
また、ついに発売となる旗艦ヘッドホンアンプ/プリアンプ「Pro iCAN」(想定価格23万円前後)についてもプレゼンテーションを実施。トルステン氏は「一般的な回路構成ではバランス入力も複数のステージを経て音質が劣化してしまうが、本機の回路ではバランス入力を1ステージを経てそのまま出力するため、優れた音質が可能になる」と旗艦モデルへの自信を見せていた。
■M2TECHの主任エンジニア、マルコ・マヌンタ氏がJoplin MkIIの魅力を語る
本日30日には、M2TECHの主任エンジニアであるマルコ・マヌンタ氏が来場。同社のフォノイコライザー/ADC、Joplin MkIIの技術説明を行った。Joplin MkIIは、最大384kHz/32bit対応のA/Dコンバーターと、24機種のイコライザーカーブを備えたフォノイコライザーを搭載。マルコ氏は、アナログレコード再生において、デジタル領域で処理を行うことの優位性、そしてJoplin MkIIの高音質再生を支える回路技術について詳細な説明を行った。
■TOPWINGブースでは注目製品が多数展示
6Fに出展したTOPWINGのブースでは、同社が取り扱うiFI-Audio、M2TECH、KINGSOUND、AROMA、SoundMAGICなどの各ブランドの製品が一斉展示。最新製品から定番モデルまでをじっくりと試聴することができた。
■『季刊analog supported by TOPWING Cybersound Group』ブースも登場
今回のヘッドホン祭は、 TOPWING Cybersound Groupと弊社刊『季刊analog』誌がコラボして実現した『季刊analog supported by TOPWING Cybersound Group』ブースが中野サンプラザ・15階リーフにて実現。「ポータブルでお馴染みのブランドの機器でアナログレコードの音を楽しむ」ことをテーマに、アナログレコードの音をじっくりと楽しめるシステムを多数展示した。
ブースには、iFI-AudioやM2TECHのフォノイコライザーやハイエンドヘッドホンも手がけるGRADOのカートリッジをはじめ、REGAやラックスマンのアナログプレーヤーも登場。GRADOやKINGSOUNDなどのヘッドホンでアナログレコードならではのサウンドを堪能することができた。
■iFI-Audioは「micro iPhono2」など発表。「SPDIF iPurifier」を世界初公開
iFI-Audioの新製品発表会には、主任エンジニアのトルステン・レッシュ氏が来日。新製品としてフォノアンプ「micro iPhono2」と、USBアクセサリー「iPurifier2 type A」を発表した。
さらにはサプライズとして、S/PDIF信号の高精度伝送を可能とする新アクセサリー「SPDIF iPurifier」を世界初公開した。
micro iPhono2は、現行製品の「micro iPhono」の後継となるフォノアンプ。機能は従来モデルを引き継ぎつつ、J-FETチップをESS製からバー・ブラウン製に変更。また、カートリッジに合わせたゲインの変更幅を、従来の66dBまでから72dBまでへと強化した。回路設計も大幅に変更。サーボに加えて、従来モデルでは採用していたカップリングコンデンサーも排除することで音質を大幅に高めた。結果、S/Nは従来機の82dBから85dBへ、ダイナミックレンジは90dBから106dへ改善されたという。
「iPurifier2 type A」は、「iPurifier2 type B」に続いて登場したUSBオーディオアクセサリーの第二世代モデル。本機は出力側の端子にUSB-Aを採用。独自のアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)およびREclock/REgenerate/REbalance技術を採用。USB信号の伝送におけるジッターおよびノイズの排除を徹底した。
会場では、USBケーブルを「iPurifier2 type A」を合計4つ間に挟んで数珠つなぎにして、18mの長さを伝送するデモも実施。見事に成功させた。そして、4つの「iPurifier2 type A」を1つでも通常の変換端子に変えると伝送できないこともデモ。その性能をアピールしていた。
サプライズで登場した「SPDIF iPurifier」は、文字通りS/PDIF信号を伝送する際にノイズやジッターを除去するアクセサリー。DSDを含むハイレゾ信号のビットパーフェクト伝送にも対応し、AC3やDoPなどの信号伝送も可能。本機にはiFi-Audioを手がけるAMRブランドの、50万円クラスのDACで使われているクロックと同じものが採用されているとのことだ。トルステン氏は「伝統的な伝送方式ながら、近年はApple TVをはじめIT系機器でもS/PDIFを使う場面が増えている。SPDIF iPurifierは、ノイズやジッターが乗りやすいS/PDIFを、REclockやREgenerateの技術によって高精度伝送できる」と語っていた。
また、ついに発売となる旗艦ヘッドホンアンプ/プリアンプ「Pro iCAN」(想定価格23万円前後)についてもプレゼンテーションを実施。トルステン氏は「一般的な回路構成ではバランス入力も複数のステージを経て音質が劣化してしまうが、本機の回路ではバランス入力を1ステージを経てそのまま出力するため、優れた音質が可能になる」と旗艦モデルへの自信を見せていた。
■M2TECHの主任エンジニア、マルコ・マヌンタ氏がJoplin MkIIの魅力を語る
本日30日には、M2TECHの主任エンジニアであるマルコ・マヌンタ氏が来場。同社のフォノイコライザー/ADC、Joplin MkIIの技術説明を行った。Joplin MkIIは、最大384kHz/32bit対応のA/Dコンバーターと、24機種のイコライザーカーブを備えたフォノイコライザーを搭載。マルコ氏は、アナログレコード再生において、デジタル領域で処理を行うことの優位性、そしてJoplin MkIIの高音質再生を支える回路技術について詳細な説明を行った。
■TOPWINGブースでは注目製品が多数展示
6Fに出展したTOPWINGのブースでは、同社が取り扱うiFI-Audio、M2TECH、KINGSOUND、AROMA、SoundMAGICなどの各ブランドの製品が一斉展示。最新製品から定番モデルまでをじっくりと試聴することができた。
■『季刊analog supported by TOPWING Cybersound Group』ブースも登場
今回のヘッドホン祭は、 TOPWING Cybersound Groupと弊社刊『季刊analog』誌がコラボして実現した『季刊analog supported by TOPWING Cybersound Group』ブースが中野サンプラザ・15階リーフにて実現。「ポータブルでお馴染みのブランドの機器でアナログレコードの音を楽しむ」ことをテーマに、アナログレコードの音をじっくりと楽しめるシステムを多数展示した。
ブースには、iFI-AudioやM2TECHのフォノイコライザーやハイエンドヘッドホンも手がけるGRADOのカートリッジをはじめ、REGAやラックスマンのアナログプレーヤーも登場。GRADOやKINGSOUNDなどのヘッドホンでアナログレコードならではのサウンドを堪能することができた。