公開日 2016/08/09 10:46
エソテリック、旗艦シリーズ“Grandioso”のマスタークロックジェネレーター「G1」
超高精度ルビジウム発振器や新技術を投入
エソテリックは、同社のフラグシップシリーズ“Grandioso”のマスタークロックジェネレーター「Grandioso G1」を8月31日より発売する。価格は1,600,000円(税抜)。
GrandiosoシリーズはこれまでにSACDトランスポート「P1」、D/Aコンバーター「D1」、プリアンプ「C1」、モノラル・パワーアンプ「M1」、ステレオ・パワーアンプ「S1」をラインナップ。今回、ここにマスタークロックジェネレーターが加わった。
G1は、±0.05ppb(=±0.00005ppm)という周波数精度を誇る高精度ルビジウム発振器を採用。ワイドレンジ・クロックバッファーアンプ、アダプティブ・ゼログラウンド回路などの新技術を投入したことも特徴だ。以下にその詳細を紹介する。
マスタークロックジェネレーターは、対応するクロック入力端子を備えたトランスポート、D/Aコンバーター、SACDプレーヤー、ネットワークオーディオプレーヤーに対して、外部からクロックを供給。これらのデジタルコンポーネントが内部で生成するクロックよりも高純度なクロック信号を供給することで、音質を向上させる役割を果たす。
冒頭で紹介した通り、G1はクロックを生成する発振器に超高精度の米国製ルビジウム発振器を搭載。音質と安定度を最優先に検討した結果、ESOTERIC専用の品質管理を施したカスタム仕様としており、±0.05ppb(=±0.00005ppm)という周波数精度を実現している。
クロック出力については、さらなるワイドレンジ化を実現した新設計のワイドレンジ・クロックバッファーアンプを、4つの出力系統ごとに独立して搭載。このバッファーアンプは、デジタル波形の生成に最適な、高周波特性に優れた高速トランジスターを使ったディスクリート回路を備えている。
クロック出力の基準電位となるグラウンドを常に0Vに保つ「アダブティブ・ゼログラウンド」モードを新たに装備。グラウンド電圧の変動によるノイズ(ランダムジッター)防止により高い効果を発揮するという。10MHz正弦波クロックを出力する4系統の端子全てが、本モードに対応。背面のトグルスイッチで、出力端子ごとにアダプティブモード/ノーマルモードの切り替えが可能となり、バッファーアンプの駆動方式の違いによる音質の違いを選んで楽しめる。なお、本機は10MHz出力専用で、対応機器以外との接続はできない。
Grandiosoシリーズらしく、電源部も徹底的に強化。ワイドレンジ・クロックバッファーアンプの性能を最大限引き出す新規設計の電源回路を搭載した。4系統のバッファーアンプに対して、電源回路を4つに独立させて、チャンネル間のセパレーションも徹底する。また、アンプ部/電源部をブロック化することで接続経路も最短化している。
電源トランスは、メインの大型トロイダルトランスに加えて、デジタル制御部専用のEIコアトランスを搭載した2トランス構成。平滑回路にはコンデンサーを複数組み合わせ、ショットキー・バリア・ダイオードを使うことで高速デジタル処理にも俊敏に対応するという。
「External 10MHz/1pps IN」入力も搭載。GPS受信機などを外部入力端子に接続し、10MHzまたは1ppsの基準信号を外部から入力することも可能。衛星から受信したより中心周波数精度の高いクロックに内蔵ルビジウムユニットを同期させ、オーディオ機器側に対しては外部GPS受信機内蔵の水晶発振器よりも安定性の高いルビジウム発振によるクロックを供給することができる。同社は「高精度GPSシステムのメリットを最大限に活かせる」と説明している。
内部配線には、G1専用に音質を検討したカスタム同軸ケーブルを用いた、ハードワイヤリング接続を採用。コネクターには高周波伝送のために開発されたMIL規格準拠の金メッキSMAコネクター、確実なコンタクトを実現する真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用する。
電源ボタンをオフにするとシステムを完全にシャットダウンするモードに加え、電源オフ時に内蔵ルビジウムユニットの通電のみ継続する「プリヒートモード」を搭載。同社は後者の使用を推奨しており、背面のトグルスイッチで選択できる。「プリヒートモード」により常時ルビジウムを暖機することで、電源投入から本来の性能を発揮するまでの待ち時間を短縮できる。
高精度なゆえに外部振動の影響を受けやすいルビジウムユニットへの影響を考慮して、振動対策を徹底したシャーシコンストラクションを採用。各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、2枚の鋼板を使ったデュアルレイヤー構造としている。その上で電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別レイヤーに固定して立体配置することで、各コンポーネントの相互干渉を防ぐ。また、高剛性の重量級肉厚アルミパネル・エンクロージャー、ESOTERIC独自のピンポイントフットなどにより、微小振動も極小化しているとのこと。
クロック出力はBNC端子を採用。出力レベルは正弦波:0.5±0.1Vrms/50Ωとなる。クロック安定時間は、電源オンから約10分を要する。消費電力は74W(ウォームアップ時)/23W(安定時)、外形寸法は445W×132H×448Dmm、質量は23.0kgとなる。
GrandiosoシリーズはこれまでにSACDトランスポート「P1」、D/Aコンバーター「D1」、プリアンプ「C1」、モノラル・パワーアンプ「M1」、ステレオ・パワーアンプ「S1」をラインナップ。今回、ここにマスタークロックジェネレーターが加わった。
G1は、±0.05ppb(=±0.00005ppm)という周波数精度を誇る高精度ルビジウム発振器を採用。ワイドレンジ・クロックバッファーアンプ、アダプティブ・ゼログラウンド回路などの新技術を投入したことも特徴だ。以下にその詳細を紹介する。
マスタークロックジェネレーターは、対応するクロック入力端子を備えたトランスポート、D/Aコンバーター、SACDプレーヤー、ネットワークオーディオプレーヤーに対して、外部からクロックを供給。これらのデジタルコンポーネントが内部で生成するクロックよりも高純度なクロック信号を供給することで、音質を向上させる役割を果たす。
冒頭で紹介した通り、G1はクロックを生成する発振器に超高精度の米国製ルビジウム発振器を搭載。音質と安定度を最優先に検討した結果、ESOTERIC専用の品質管理を施したカスタム仕様としており、±0.05ppb(=±0.00005ppm)という周波数精度を実現している。
クロック出力については、さらなるワイドレンジ化を実現した新設計のワイドレンジ・クロックバッファーアンプを、4つの出力系統ごとに独立して搭載。このバッファーアンプは、デジタル波形の生成に最適な、高周波特性に優れた高速トランジスターを使ったディスクリート回路を備えている。
クロック出力の基準電位となるグラウンドを常に0Vに保つ「アダブティブ・ゼログラウンド」モードを新たに装備。グラウンド電圧の変動によるノイズ(ランダムジッター)防止により高い効果を発揮するという。10MHz正弦波クロックを出力する4系統の端子全てが、本モードに対応。背面のトグルスイッチで、出力端子ごとにアダプティブモード/ノーマルモードの切り替えが可能となり、バッファーアンプの駆動方式の違いによる音質の違いを選んで楽しめる。なお、本機は10MHz出力専用で、対応機器以外との接続はできない。
Grandiosoシリーズらしく、電源部も徹底的に強化。ワイドレンジ・クロックバッファーアンプの性能を最大限引き出す新規設計の電源回路を搭載した。4系統のバッファーアンプに対して、電源回路を4つに独立させて、チャンネル間のセパレーションも徹底する。また、アンプ部/電源部をブロック化することで接続経路も最短化している。
電源トランスは、メインの大型トロイダルトランスに加えて、デジタル制御部専用のEIコアトランスを搭載した2トランス構成。平滑回路にはコンデンサーを複数組み合わせ、ショットキー・バリア・ダイオードを使うことで高速デジタル処理にも俊敏に対応するという。
「External 10MHz/1pps IN」入力も搭載。GPS受信機などを外部入力端子に接続し、10MHzまたは1ppsの基準信号を外部から入力することも可能。衛星から受信したより中心周波数精度の高いクロックに内蔵ルビジウムユニットを同期させ、オーディオ機器側に対しては外部GPS受信機内蔵の水晶発振器よりも安定性の高いルビジウム発振によるクロックを供給することができる。同社は「高精度GPSシステムのメリットを最大限に活かせる」と説明している。
内部配線には、G1専用に音質を検討したカスタム同軸ケーブルを用いた、ハードワイヤリング接続を採用。コネクターには高周波伝送のために開発されたMIL規格準拠の金メッキSMAコネクター、確実なコンタクトを実現する真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用する。
電源ボタンをオフにするとシステムを完全にシャットダウンするモードに加え、電源オフ時に内蔵ルビジウムユニットの通電のみ継続する「プリヒートモード」を搭載。同社は後者の使用を推奨しており、背面のトグルスイッチで選択できる。「プリヒートモード」により常時ルビジウムを暖機することで、電源投入から本来の性能を発揮するまでの待ち時間を短縮できる。
高精度なゆえに外部振動の影響を受けやすいルビジウムユニットへの影響を考慮して、振動対策を徹底したシャーシコンストラクションを採用。各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、2枚の鋼板を使ったデュアルレイヤー構造としている。その上で電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別レイヤーに固定して立体配置することで、各コンポーネントの相互干渉を防ぐ。また、高剛性の重量級肉厚アルミパネル・エンクロージャー、ESOTERIC独自のピンポイントフットなどにより、微小振動も極小化しているとのこと。
クロック出力はBNC端子を採用。出力レベルは正弦波:0.5±0.1Vrms/50Ωとなる。クロック安定時間は、電源オンから約10分を要する。消費電力は74W(ウォームアップ時)/23W(安定時)、外形寸法は445W×132H×448Dmm、質量は23.0kgとなる。
関連リンク
トピック
- ジャンルその他
- ブランドESOTERIC
- 型番Grandioso G1
- 発売日2016年8月31日
- 価格¥1,600,000(税抜)
【SPEC】●接続端子:BNC ●出力レベル:正弦波 0.5±0.1Vrms/50Ω ●消費電力:74W(ウォームアップ時)/23W(安定時) ●外形寸法:445W×132H×448Dmm ●質量:23kg