公開日 2017/05/23 09:10
<HIGH END>iFI-Audio、AC電源やイヤホン向け新アクセサリー2機種を参考出展。「iGalvanic3.0」などもアピール
iFIらしいユニークな製品群を展示
iFI-Audioは、現地時間の2017年5月18日(木)〜21日(日)に独ミュンヘンで
開催されたMunich HIGH END 2017にて、最新モデルとなる「iGalvanic3.0」と「Pro iESL」、そして今後発売される予定となる製品のプロトタイプ2種を参考展示した。
iFI-Audioは、最先端のUSBオーディオ技術やユニークなアイデアを見事に反映させた製品開発能力で、ホームとポータブルの双方でここ日本では注目を集めてきた。ここ欧州ではポータブルオーディオはそこまで大きな市場規模ではないなどの違いはあるものの、同社のmicro iDSD BLやPro iCAN、Retroなどを中心としてユニークなホームオーディオ製品としてその人気を獲得している。
■iGalvanic3.0
iGalvanic3.0はすでに日本でも発表されたUSBアイソレーターの最新モデル(関連ニュース)。ケーブルの接続時など2つの金属が接触した時に発生する「ガルバニック電流」に着目した製品だ。USBの規格は3.0を採用したこともポイントで、その意味でも世界で初めてUSB 3.0のガルバニックアイソレーションに対応したアイソレーターであるとみていいだろう。
駆動はバスパワーではあるが、PCから着たUSBシグナルをiGalvanic3.0で電源と信号を分離。前述のガルバニック絶縁に加え電源ノイズなどを除去した上でDACへと送り込む仕組みとなっている。内部にはディスクリートで構成されたLow Noise dropout regulatorという回路が盛り込まれており、Stealth Converterという電源アイソレーター回路と合わせて使うことで、安定化された5V/900mAの電源をUSBデバイスへ送り込むことも特徴だ。
スイッチ類は1種類装備しているが、これはGNDを切り換えるためのもの。デフォルトではFull Isolationに設定され、このほかシステムにハムが出た場合に使用するDC to RF soft ground-linkとRFアースを対策するRF soft ground-linkの3つから切り換えることができる。
■Pro iESL
Pro iESLは、すでに日本でも量産型最終プロトが展示され、大きな話題となったエナジャイザーモジュール(関連ニュース)。Pro iCANに続いて登場するiFI-Audioのフラグシップシリーズ「Pro」の第二号機となるモデルだ。
その特徴は、STAXに代表される静電型ヘッドホンに対応することと、背面にはスピーカー入力端子が設けられていること。このスピーカー入力端子へパワーアンプからの出力を接続することで、一般的なパワーアンプからヘッドホンを駆動することができるというユニークな機能を実装している。
Pro iESLはあくまでモジュールとしての扱いとなるため、親機となる一般的なヘッドホンアンプが別途必要。ヘッドホンアンプとの接続は一般的なRCAとXLRによるアナログ接続で行う。iFI-Audioでは4pinバランス・ヘッドホン出力を搭載するヘッドホンアンプとの接続を推奨しており、先に発売されているPro iCANとの組み合わせれば、世の中にあるあらゆるヘッドホンを正確にドライブすることができるとしている。
コンデンサーヘッドホンは、STAX以外にもKINGSOUNDやゼンハイザーのORPHEUSなど昨今徐々に選択肢が増えて来ているが、これらのヘッドホンはこれまでは専用アンプという考え方が強い傾向にあった。Pro iESLはそこに「組み合わせの自由度」という楽しみを加える存在とも言えるだろう。
また、出力端子には4pinバランス・ヘッドホン端子を装備しているが、これは一般的なヘッドホンを鳴らすためのもの。Pro iCANにも搭載されるこの端子をあえて用意したことには、「より理想的なドライブ環境で、鳴らすのが難しいとされるようなヘッドホンも鳴らし切るために用意した」とのことだ。
■アクセサリーラインに登場する2つのプロトタイプ
iFI-Audioは前述の2つの新製品に加えて、今後発売を予定しているアクセサリー製品も2つ発表した。
まずひとつが「AC iPurifier」。これは発売間もなく大ベストセラーを記録したDC iPurifierの技術をAC電源に応用したもので、iFi-Audioとしては初めてのAC電源関連アクセサリーとなる。
内部にはアクティブ・ノイズ・キャンセレーションを始めとしたiFI-Audioの独自技術が搭載される予定で現在開発が進められているとのことだ。なお、外観はプロトタイプのもので、将来的にはアルミボディを採用したデザインとなる予定とのこと。
もうひとつのプロトタイプは、「EarBuddy」というイヤホン向けのアクセサリー。すでに発売され、日本を中心に圧倒的な人気をみせているIEMatchのジュニアモデルに位置する製品だ。現時点ではセンシティビティの切り換えはなく固定とするなど機能を絞り込んで価格を抑えるという方向で開発が進められている。こちらも外観はまだプロトタイプとなり、今後大きなデザイン変更を予定しているとのことだ。
Munich HIGH END 2017の会場には、実にさまざまなオーディオブランドが世界から集まっているが、こうしたユニークなアイデアによる一連の製品はやはりiFI-Audioならではの魅力として際立っていた。こうした他にはない製品も、iFI-Audioが世界で評価される理由となっている。
開催されたMunich HIGH END 2017にて、最新モデルとなる「iGalvanic3.0」と「Pro iESL」、そして今後発売される予定となる製品のプロトタイプ2種を参考展示した。
iFI-Audioは、最先端のUSBオーディオ技術やユニークなアイデアを見事に反映させた製品開発能力で、ホームとポータブルの双方でここ日本では注目を集めてきた。ここ欧州ではポータブルオーディオはそこまで大きな市場規模ではないなどの違いはあるものの、同社のmicro iDSD BLやPro iCAN、Retroなどを中心としてユニークなホームオーディオ製品としてその人気を獲得している。
■iGalvanic3.0
iGalvanic3.0はすでに日本でも発表されたUSBアイソレーターの最新モデル(関連ニュース)。ケーブルの接続時など2つの金属が接触した時に発生する「ガルバニック電流」に着目した製品だ。USBの規格は3.0を採用したこともポイントで、その意味でも世界で初めてUSB 3.0のガルバニックアイソレーションに対応したアイソレーターであるとみていいだろう。
駆動はバスパワーではあるが、PCから着たUSBシグナルをiGalvanic3.0で電源と信号を分離。前述のガルバニック絶縁に加え電源ノイズなどを除去した上でDACへと送り込む仕組みとなっている。内部にはディスクリートで構成されたLow Noise dropout regulatorという回路が盛り込まれており、Stealth Converterという電源アイソレーター回路と合わせて使うことで、安定化された5V/900mAの電源をUSBデバイスへ送り込むことも特徴だ。
スイッチ類は1種類装備しているが、これはGNDを切り換えるためのもの。デフォルトではFull Isolationに設定され、このほかシステムにハムが出た場合に使用するDC to RF soft ground-linkとRFアースを対策するRF soft ground-linkの3つから切り換えることができる。
■Pro iESL
Pro iESLは、すでに日本でも量産型最終プロトが展示され、大きな話題となったエナジャイザーモジュール(関連ニュース)。Pro iCANに続いて登場するiFI-Audioのフラグシップシリーズ「Pro」の第二号機となるモデルだ。
その特徴は、STAXに代表される静電型ヘッドホンに対応することと、背面にはスピーカー入力端子が設けられていること。このスピーカー入力端子へパワーアンプからの出力を接続することで、一般的なパワーアンプからヘッドホンを駆動することができるというユニークな機能を実装している。
Pro iESLはあくまでモジュールとしての扱いとなるため、親機となる一般的なヘッドホンアンプが別途必要。ヘッドホンアンプとの接続は一般的なRCAとXLRによるアナログ接続で行う。iFI-Audioでは4pinバランス・ヘッドホン出力を搭載するヘッドホンアンプとの接続を推奨しており、先に発売されているPro iCANとの組み合わせれば、世の中にあるあらゆるヘッドホンを正確にドライブすることができるとしている。
コンデンサーヘッドホンは、STAX以外にもKINGSOUNDやゼンハイザーのORPHEUSなど昨今徐々に選択肢が増えて来ているが、これらのヘッドホンはこれまでは専用アンプという考え方が強い傾向にあった。Pro iESLはそこに「組み合わせの自由度」という楽しみを加える存在とも言えるだろう。
また、出力端子には4pinバランス・ヘッドホン端子を装備しているが、これは一般的なヘッドホンを鳴らすためのもの。Pro iCANにも搭載されるこの端子をあえて用意したことには、「より理想的なドライブ環境で、鳴らすのが難しいとされるようなヘッドホンも鳴らし切るために用意した」とのことだ。
■アクセサリーラインに登場する2つのプロトタイプ
iFI-Audioは前述の2つの新製品に加えて、今後発売を予定しているアクセサリー製品も2つ発表した。
まずひとつが「AC iPurifier」。これは発売間もなく大ベストセラーを記録したDC iPurifierの技術をAC電源に応用したもので、iFi-Audioとしては初めてのAC電源関連アクセサリーとなる。
内部にはアクティブ・ノイズ・キャンセレーションを始めとしたiFI-Audioの独自技術が搭載される予定で現在開発が進められているとのことだ。なお、外観はプロトタイプのもので、将来的にはアルミボディを採用したデザインとなる予定とのこと。
もうひとつのプロトタイプは、「EarBuddy」というイヤホン向けのアクセサリー。すでに発売され、日本を中心に圧倒的な人気をみせているIEMatchのジュニアモデルに位置する製品だ。現時点ではセンシティビティの切り換えはなく固定とするなど機能を絞り込んで価格を抑えるという方向で開発が進められている。こちらも外観はまだプロトタイプとなり、今後大きなデザイン変更を予定しているとのことだ。
Munich HIGH END 2017の会場には、実にさまざまなオーディオブランドが世界から集まっているが、こうしたユニークなアイデアによる一連の製品はやはりiFI-Audioならではの魅力として際立っていた。こうした他にはない製品も、iFI-Audioが世界で評価される理由となっている。