公開日 2023/04/20 20:02
トップウイング、伊VOLUMIOのネットワークオーディオ製品を取り扱い開始。今春から順次発売
“箱から出してすぐ音楽が再生できる” 製品を展開
トップウイングサイバーサウンドグループは、新たにイタリアのネットワークオーディオブランド VOLUMIOの国内取り扱いを発表。DAC非搭載ネットワークストリーマー「RIVO」、DAC内蔵のネットワークプレーヤー「PRIMO」、アンプ一体型のネットワークプレーヤー「INTEGRO」の3製品を、この春より順次国内投入する。各製品の発売予定日と価格は次の通り。
・DAC非搭載ネットワークストリーマー「RIVO」
4月25日発売予定:165,000円(税込)
・DAC内蔵ネットワークプレーヤー「PRIMO」
6月下旬発売予定:132,000円(税込)
・アンプ内蔵ネットワークプレーヤー「INTEGRO」
8月下旬発売予定:203,500円(税込)
取り扱い開始にあたり、VOLUMIOのCEOであるMichelangelo Guarise氏を交えた新製品発表会が開催された。登壇したミケランジェロ氏は「本日、この発表会に来ることができてとても光栄に思っています。イタリアと日本の大きな共通点は音楽に対する愛情です。素晴らしいパートナーと日本で仕事をすることができてとても嬉しく思っています」と日本市場にかける期待を語った。
日本でVOLUMIOといえば、Raspberry Pi(ラズパイ)用の音楽再生ソフトウェアが知られている。オンラインからダウンロードでき、実際にラズパイにインストールして楽しんでいる方もいるだろう。ただし、今回トップウイングが輸入を担当するのは、VOLUMIOのハードウェア製品のみとなり、ソフトウェアのサポートは対象外となる。
ミケランジェロ氏によると、VOLUMIOとは、VOLUME(ボリューム)と、MIO(イタリア語で「私のもの」、英語でいう“mine”)を組み合わせた言葉。「若い頃にアナログプレーヤーで聴いた音楽から得た感動を、どうにかしてデジタルでも得たいと考えました」とブランド設立の背景を語る。
「10年ほど前にラズベリーパイが出てきたときに、私が考えていたことが実現できる、これはすごい、と思ってVOLUMIOのソフトウェアをオンラインで公開しました。すると世界中から非常に大きな反響をいただいたのです。素晴らしいものを作ってくれた、という賞賛の言葉から、こういったところを修正して欲しい、こうすればもっと良くなるんじゃないか、といった要望もたくさんいただきました。それがすべての始まりでした」
ミケランジェロ氏は、次の3つの理念を大切にして製品開発を行っているという。「ひとつは、ファイル再生、ラジオ、CD、ストリーミングといったさまざまなメディアに対応できること。2つ目は操作が簡単で、コンピューターで複雑な操作を要求するようなものではないこと。そして3つ目、これが一番大切ですが、サウンドクオリティがきちんとしていること、音楽のエモーションを毀損しないものであることです」
今回取り扱い開始となる「RIVO」「PRIMO」「INTEGRO」の3製品は、いずれも最新のVOLUMIO OSを搭載している。「VOLUMIO OSは、まさに音楽のために作られたソフトウェアです。私たちは、オーディオの初心者であれ、熟練したユーザーであれ、同じように音楽を楽しんでいただけるような製品開発を行っています」と語り、ソフトとハードを連携した“使いやすい”ネットワークプレーヤーの開発を重視していると力を込める。
元々ソフトウェア開発で強みを持っていたVOLUMIOが、ハードウェア開発にも乗り出した理由はどこにあるのだろうか?「ソフトウェアだけでは、なかなか理想とする音楽体験をお届けすることはできません。ラズベリーパイを皆が使えるわけではないからです。私達の最終的な目標は、多くの人にVOLUMIOを使っていただき、音楽を楽しんでいただくことです。そのためには、箱から出して5分以内に音楽を再生できる、そういうものでなければならないと考えました。私達の持つソフトウェア技術とハードウェア技術を組み合わせることで、そういった製品をお届けすることができれば幸いです」
ちなみに、今回国内で展開される「RIVO」「PRIMO」「INTEGRO」についても、プロダクトに合わせてそれぞれソフトウェアの最適化を行っているという。そういった細かいチューニングが可能なのも、ソフトウェア開発の確かな技術力を持つVOLUMIOだからこそと言えるかも知れない。
またVOLUMIOの今後の展開として、家の中だけではなく、車の中やその他さまざまな場所でも素晴らしい音楽体験ができるようにすること、またAIを活用したレコメンデーションなど新機能の検討も進めているそうだ。
ミケランジェロ氏によるブランド紹介に続いて、トップウイングの広報担当の齋藤氏より、この度取り扱いを開始する3製品それぞれについて解説がなされた。
「RIVO」は、最大PCM 768kHz/32bitとDSD 256まで対応するネットワークトランスポート。デジタルオーディオ出力にはガルバニック・アイソレーションと電源フィルターを、USBデジタル出力には専用クロックと安定化電源を装備するなど、「可能な限りクリーンなデジタル信号をDAコンバーターに送り出す」という設計思想で開発されている。
OpenHome再生やTIDAL/Qobuz/Spotifyなどのストリーミングサービスとの連携に対応する他、16GBの内蔵ストレージも搭載。micro SDカードのスロットも備える。またRoon Readyとしても活用できる。
「PRIMO」は、ESS社のES9038Q2Mを搭載することでDAコンバーター機能も兼ね備えたネットワークプレーヤー。そして「INTEGRO」はDクラスアンプの搭載によりスピーカー出力に対応したモデル。スピーカーと接続するだけでオーディオシステムを完成させられる。
なお、3機種とも背面にHDMI端子が搭載されているが、これはあくまでディスプレイなどを接続して設定確認を行うための端子。音声信号のやり取りは不可能とのことだ。
VOLUMIOの操作アプリも、iOSならびにAndroidで提供されている。言語は英語だけではなく日本語にも対応し、またさまざまなプラグインを追加することで、さらなる機能拡張も可能だという。
・DAC非搭載ネットワークストリーマー「RIVO」
4月25日発売予定:165,000円(税込)
・DAC内蔵ネットワークプレーヤー「PRIMO」
6月下旬発売予定:132,000円(税込)
・アンプ内蔵ネットワークプレーヤー「INTEGRO」
8月下旬発売予定:203,500円(税込)
取り扱い開始にあたり、VOLUMIOのCEOであるMichelangelo Guarise氏を交えた新製品発表会が開催された。登壇したミケランジェロ氏は「本日、この発表会に来ることができてとても光栄に思っています。イタリアと日本の大きな共通点は音楽に対する愛情です。素晴らしいパートナーと日本で仕事をすることができてとても嬉しく思っています」と日本市場にかける期待を語った。
日本でVOLUMIOといえば、Raspberry Pi(ラズパイ)用の音楽再生ソフトウェアが知られている。オンラインからダウンロードでき、実際にラズパイにインストールして楽しんでいる方もいるだろう。ただし、今回トップウイングが輸入を担当するのは、VOLUMIOのハードウェア製品のみとなり、ソフトウェアのサポートは対象外となる。
ミケランジェロ氏によると、VOLUMIOとは、VOLUME(ボリューム)と、MIO(イタリア語で「私のもの」、英語でいう“mine”)を組み合わせた言葉。「若い頃にアナログプレーヤーで聴いた音楽から得た感動を、どうにかしてデジタルでも得たいと考えました」とブランド設立の背景を語る。
「10年ほど前にラズベリーパイが出てきたときに、私が考えていたことが実現できる、これはすごい、と思ってVOLUMIOのソフトウェアをオンラインで公開しました。すると世界中から非常に大きな反響をいただいたのです。素晴らしいものを作ってくれた、という賞賛の言葉から、こういったところを修正して欲しい、こうすればもっと良くなるんじゃないか、といった要望もたくさんいただきました。それがすべての始まりでした」
ミケランジェロ氏は、次の3つの理念を大切にして製品開発を行っているという。「ひとつは、ファイル再生、ラジオ、CD、ストリーミングといったさまざまなメディアに対応できること。2つ目は操作が簡単で、コンピューターで複雑な操作を要求するようなものではないこと。そして3つ目、これが一番大切ですが、サウンドクオリティがきちんとしていること、音楽のエモーションを毀損しないものであることです」
今回取り扱い開始となる「RIVO」「PRIMO」「INTEGRO」の3製品は、いずれも最新のVOLUMIO OSを搭載している。「VOLUMIO OSは、まさに音楽のために作られたソフトウェアです。私たちは、オーディオの初心者であれ、熟練したユーザーであれ、同じように音楽を楽しんでいただけるような製品開発を行っています」と語り、ソフトとハードを連携した“使いやすい”ネットワークプレーヤーの開発を重視していると力を込める。
元々ソフトウェア開発で強みを持っていたVOLUMIOが、ハードウェア開発にも乗り出した理由はどこにあるのだろうか?「ソフトウェアだけでは、なかなか理想とする音楽体験をお届けすることはできません。ラズベリーパイを皆が使えるわけではないからです。私達の最終的な目標は、多くの人にVOLUMIOを使っていただき、音楽を楽しんでいただくことです。そのためには、箱から出して5分以内に音楽を再生できる、そういうものでなければならないと考えました。私達の持つソフトウェア技術とハードウェア技術を組み合わせることで、そういった製品をお届けすることができれば幸いです」
ちなみに、今回国内で展開される「RIVO」「PRIMO」「INTEGRO」についても、プロダクトに合わせてそれぞれソフトウェアの最適化を行っているという。そういった細かいチューニングが可能なのも、ソフトウェア開発の確かな技術力を持つVOLUMIOだからこそと言えるかも知れない。
またVOLUMIOの今後の展開として、家の中だけではなく、車の中やその他さまざまな場所でも素晴らしい音楽体験ができるようにすること、またAIを活用したレコメンデーションなど新機能の検討も進めているそうだ。
ミケランジェロ氏によるブランド紹介に続いて、トップウイングの広報担当の齋藤氏より、この度取り扱いを開始する3製品それぞれについて解説がなされた。
「RIVO」は、最大PCM 768kHz/32bitとDSD 256まで対応するネットワークトランスポート。デジタルオーディオ出力にはガルバニック・アイソレーションと電源フィルターを、USBデジタル出力には専用クロックと安定化電源を装備するなど、「可能な限りクリーンなデジタル信号をDAコンバーターに送り出す」という設計思想で開発されている。
OpenHome再生やTIDAL/Qobuz/Spotifyなどのストリーミングサービスとの連携に対応する他、16GBの内蔵ストレージも搭載。micro SDカードのスロットも備える。またRoon Readyとしても活用できる。
「PRIMO」は、ESS社のES9038Q2Mを搭載することでDAコンバーター機能も兼ね備えたネットワークプレーヤー。そして「INTEGRO」はDクラスアンプの搭載によりスピーカー出力に対応したモデル。スピーカーと接続するだけでオーディオシステムを完成させられる。
なお、3機種とも背面にHDMI端子が搭載されているが、これはあくまでディスプレイなどを接続して設定確認を行うための端子。音声信号のやり取りは不可能とのことだ。
VOLUMIOの操作アプリも、iOSならびにAndroidで提供されている。言語は英語だけではなく日本語にも対応し、またさまざまなプラグインを追加することで、さらなる機能拡張も可能だという。