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公開日 2023/07/14 11:01

LINN、元Appleジョナサン・アイブが関わったアナログプレーヤー「LP12-50」。全世界250台限定/5万ユーロ

LINN UKサイトでの予約販売のみ
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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LINNは、ブランド創立50周年を記念して、元Appleのデザイン最高責任者であるジョナサン・アイブ氏によって設立されたクリエイティブ集団「LoveFrom」とコラボレーションしたアナログプレーヤー「LP12-50」を発表した。価格は50,000ユーロで、全世界250台限定生産。LINNのUKウェブサイトからの予約販売のみで、申込数が生産数に到達次第終了となる。

「Sondek LP12-50」(ナチュラル仕上げ)

長年LINNのファンであり、LP12の愛用者であったジョナサン氏からの声かけと、スペシャルなLP12を企画中であったLINNとのタイミングが一致したことから、今回のコラボ製品が生まれたという。

LINN ギラード・ティーフェンブルン氏(左)とジョニー・アイブ氏(右)

本体仕上げはナチュラルもしくはホワイトから選択可能、コントロールユニットRADIKALはブラックもしくはシルバーから選択できる。本体は共振を無効化する高密度素材Bedrok製で、ハウジングのアイソレーションを実現。アームボードは特製KEEL、トーンアームはEKOS SE、カートリッジはEKSTATIKという組み合わせとなっている。

ホワイト仕上げのモデル

個別番号と製造者名を記載したアルミニウムプレートが製品背面に配置されるほか、電源/回転切り替えボタンやヒンジも削り出しソリッドアルミニウム製に変更。ステンレスのトッププレートやアームボードも本機のためにデザインされたものとなっている。

LINNのギラード・ティーフェンブルン氏によるコメントは以下の通り。

父アイバーが誕生させたSondek LP12ターンテーブルは、Hi-Fi業界に革命をもたらしました。精密エンジニアリングを採用して、レコード盤の溝からより多くの音楽を抽出し、アンプやスピーカーが何であるかに関わらず、あらゆるHi-Fiシステムのサウンドを向上させてきました。

オリジナルのLP12は完成した1973年時点で最高の製品でしたが、アイバーはテクノロジーが時代とともに向上することを理解していたため、モジュール形式でアップグレード可能な、将来性の高い方法でターンテーブルを設計しました。

その結果として、50年経った今でもSondek LP12はレコード再生におけるパフォーマンスのベンチマークであり、世界中で長く愛用される同製品に対して、明確なパフォーマンスの向上を可能とする50種以上のアップグレードアイテムが存在するのです。

昨年のある時期、私はサー・ジョニー・アイブから連絡を受けました。彼は、私たちLINNの設計デザイン、精神、音楽の完璧さへの絶え間ない追求についてなど、LINNに対する彼自身の変わらぬ賞賛を伝えてくれました。私は彼の賞賛に応えて、デザインの美しさ、比類のないパフォーマンス、ユーザーエクスペリエンス、細部へのこだわりといった共通の価値観について話し合うことができてうれしく思いました。来るべき50周年記念の年に、何か特別なものを一緒に生み出す絶好の機会となりました。

LINNのエンジニアとデザイナーは、サー・ジョニーのスタジオLoveFromの友人たちの協力を得て、創立50周年を記念したアイバーのターンテーブルの特別品を作成。これをSondek LP12-50と名付けました。

この製品は私たちがこれまでに達成した最高のレコード再生パフォーマンスを生み出すだけでなく、見て、操作することに大きな喜びを与えるものでもあります。Sondek LP12-50は、製品のキーとなるビジュアルおよびインターフェイスに採用された、サー・ジョニーと彼のチームによるものであることがすぐに認識できる象徴的なデザインと並行して、当社の最新の技術革新を特徴としています。

私たちは世界最高の音楽システムを生産する者として、今後50年を見据えてLoveFromとの協力で達成できたことを嬉しく思います。

またジョナサン・アイブ氏からのコメントは以下の通り。

LINNに対する私の尊敬と称賛は、20代前半に、亡き友人リチャード・ロジャースが設計したグラスゴーのリン工場を訪れたときに始まりました。

私は常に音楽を愛しており、Appleでデザインを指揮していた間、数多くの異なる音楽プレーヤーやヘッドフォン、特に数世代にわたるiPodをデザインする素晴らしい機会と特権に恵まれてきました。私は機械式 ホイールのiPodに特別な愛着を持っています。手作業で磨かれ、レーザーでエッチングされたステンレススティールの背面、白いヘッドフォンが付属しているモデルです。私はLINNに、音楽への忠実さと美しく作られた製品に対する感動的な執着を見ました。

私は何十年もSondek LP12のファンであり、製品をアップデートおよびアップグレードできる機能に常に魅了されていました。長く所有した後、購入したときよりも実際に優れた製品として楽しむことができるというアイデアが大好きです。

LoveFromの貢献は、敬意を持って穏やかなもので、小さな改良や改善となっていることを願っています。最も顕著な進化は電源スイッチとヒンジのデザインです。製品そのものの革新を理解し尊重することからスタートし、新しい素材を用いて新しい形をデザインしました。すでにLINNは、まったく新しいマニュファクチュアリング・アプローチで、新型Plinthを開発するための大掛かりな設計検討を完了していました。

これは人生を肯定する、そして楽しいプロジェクトでした。LoveFromは、妥協せずに素晴らしいものを作るという執念を共有するLINNの優秀で親切なチームと協力する素晴らしい機会に恵まれました。私たちは、アイコンの50周年を祝うことに微力ながら貢献できたことを嬉しく思います。

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