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公開日 2001/10/15 17:29

世界初50GBのDVDサイズ光ディスクの開発(発表会詳報2・質疑応答のすべて)

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技術発表の模様(左)。試作機のメニュー画面にはLayer1/Layer2の選択モードがある(右)
●松下電器産業(株)は、CEATECでも展示した青色レーザーを使った50GBの光ディスク相変記録方式ディスクの技術発表を行い、再デモンストレーションした。(15日/経団連会館にて)

************(記者発表会・質疑応答のすべて)************

Q1:従来は「アモルファス」と「結晶」の違いで記録していたと思うが、今回は透過率が同じになったということで、反射率も同じではないのか。

A1:透過率は同じでも、反射率に差はつけることができます。反射は結晶のほうが大きくて、アモルファスのほうが反射率が低くなる。従来どおりだと、アモルファスのほうが反射率があがる。これまでは吸収を確保して、透過のバランスをとるのが難しかった。


Q2:DVD-Rブルーにおいて、ソニー方式との関係を教えてください。

A2:業界としてフォーマットが2分するというのは好ましくないと思っています。商品レベルの競争は別の次元ですので、フォーマットをひとつにするよう、努力していきます。


Q3:ソニー方式との違いは1層か2層かということなのですか?

A3:2層式ディスク構造以外はそれほど違いはありません。そういう意味でもフォーマットは合わせやすいといえます。


Q4:商品化のメドはいつで、いくらくらいになるのか? ディスク製造は特殊なのか? 対応するハードウェア、フォーマット名称は?

A4:本日は技術発表レベルです。商品化のコンセプトはこれからの議論なので、時期・値段とも未定です。商品形態としてはSTBからビットストリームを取り出してレコーダーに流すデッキタイプや、チューナー内蔵タイプ、HDD内蔵タイプなど様々に考えられるので、値段もお答えできません。商品化時期は、技術的にデジタルハイビジョンの録画機ですから、デジタルハイビジョン放送の家庭普及を見て、商品化の時期を検討していきたい。

ディスクの製造工法は、現行のDVDディスクの片面2層、両面4層を作る方法とほぼ同様とお考え下さい。とても似通っています。名称については、開発ネームはありますが、未定です。どう企画していくか、一本化したいと思っています。


Q5:ソニーのDVD-Rブルーは0.1mmのカバー層で先行したが、NA0.85を含めて、松下もソニー方式に近づいたと考えていいか? また、現行DVDとの互換性をどう考えているか? 透過バランス層というのは材質の問題か? 1層は6nmと薄くしたが、2層目は?

A5:1層式、2層式の構造上の違い以外は、ほぼ同じ仕様に近づいた。現行DVDプレーヤーとの互換性の重要性は認識している。ディスクの構造を変えたのは、構造だけが互換の要因にならないから。構造だけでなく、光の波長がブルーになると、現行の2層DVDを読むのにはかなり支障があり、保証が厳しい。そうなると、現在のディスク構造0.6mmを守っても互換保証を守れるわけではない。構造は互換を考慮したうえで0.1mmの保護層を採用した。0.85でまとめていくのがいいのではないのか。

透過率バランスをとるのは材質にもよります。どんな材料でもいいということではない。第2層は12nmです。


Q6:この技術でコンテンツ配布メディア等は視野に入っているか?

A6:いまは録再メディアで進めていますが、ROMメディア、ライトワンスも考えていますし、もちろん対応できる。これは市場のニーズによります。(以上)

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