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公開日 2003/04/02 18:24
エプソン、「PhotoPCシリーズ」のビューワ&デジカメ2機種の発表会を開催
<左>代表取締役副社長 丹羽憲夫氏 <右>L-300とP-1000 |
まず初めに代表取締役副社長の丹羽憲夫氏が、新製品の概要・コンセプトなどについて説明を行った。
同氏は、今回キーワードとなっている「Play Photo」〜写真は「撮る」から「あやつる」へ〜という言葉を強調し、デジタルフォトの新しい楽しみ方を広く提案していきたいと語った。同社の新技術を盛り込んだP-1000とL-400/L-300の登場により、「撮影」「取り込み」「観る」「保存」「印刷」をPCレスでシームレスに行うことが可能となったという。
次に、情報画像事業本部の平野精一氏より、製品の説明が行われた。
同氏は、「PhotoPCシリーズ」は「デジタルフォトリンク構想」という構想のもとに開発され、PC中心よりもコンテンツ中心のデジタルフォトの楽しみ方を実現している、と語った。
「P-1000」は、高精細3.8型の低音ポリシリコンTFT液晶「Photo Fine」を搭載したフォトストレージ&ビューワで、新開発の画像処理プロセッサ「PhotoPCエンジン」を搭載し、10GBのHDDを内蔵している。「PhotoPCエンジン」を搭載することでプリンタ側にドライバが無くてもダイレクト印刷が可能で、ビデオ出力にも対応している。
デジタルカメラ「L-400/L-300」も同様に「PhotoPCエンジン」を搭載しており、ダイレクト印刷に対応。「世界一バッテリーライフの長いカメラを創りたい」という願いから生まれた本機は、独自技術により単3アルカリ電池4本で500枚以上の撮影が可能となっているという。有効画素数はL-400が407万画素、L-300が324万画素となっており、両機とも光学3倍ズームレンズを搭載している。発売に関しては、L-300がオープン価格(予想実売価格 36,800円前後)で4月18日発売、L-400はオープン価格(予想実売価格 44,800円前後)で夏ごろの発売を予定しているとのことだ。
さらにOLED技術開発本部の飯野聖一氏より、P-1000に搭載されたTFT液晶「Photo Fine」について詳しい説明が行われた。
「Photo Fine」は、低音ポリシリコンTFT液晶「LTPS」を採用し、200ppiの高解像度を実現、これはプリンタの1600dpiに相当する解像度であるという。これにより「ディスプレイの写真高画質」を実現し、モバイル向けのLCDとしてはトップクラスの解像度を誇っていると強調した。また、今後はさらに解像度の高い液晶ディスプレイを提供していきたいとのことだ。
また、エプソン販売(株)の真道昌良氏によると、より多くのひとに「Play Photo」を体験してもらうため、販売店全国300店舗で店頭プロモーションを予定しているほか、「L-300」とインクジェットプリンタ「PM-740DU」のセット商品の販売を4月18日から行う予定とのことだ。
以下に発表会で行われた質疑応答の内容を掲載する。
Q.デジカメにダイレクトプリント用のドライバをPCレスでインストールできないのですか?
A.今のところはPCが必要です。今後、店頭などでインストールできるサービスも検討しています。
Q.ストレージやビューワとしての機能をデジカメに持たせるという考えは無いのですか?
A.P-1000は、複数のデジカメから共有できる「ハブ」的な役割も担っており、今回はデジカメに全ての機能を持たせるという考えはありません。
Q.360ppiの液晶ディスプレイはいつ頃商品化する予定ですか?
A.1年後くらいには商品化できるようにしたいです。
Q.P-1000に搭載したビデオ端子は動画に対応していますか?
A.今回は静止画専用です。
Q.なぜ動画に対応していないのですか?
A.あくまで「写真の美しさ」という点を追求しました。動画にはあえて未対応としています。ユーザーからのフィードバックなどによっては、当然動画対応機種も検討していきます。
Q.ビューワのカードスロットのインターフェイスがCFカードなのはなぜですか?また、SDカード未対応なのは?
A.より汎用性のあるものを選びました。次期モデルに関して、SDカードへの対応も検討中です。
(Phile-web編集部)