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公開日 2004/08/05 16:51
【Wooo新製品発表】ハイビジョン戦略で差別化を図る・発表会詳報
●(株)日立製作所は、「Wooo」シリーズの新製品として、プラズマテレビ3機種、液晶テレビ2機種、AVCステーション4機種、HDD内蔵DVDレコーダー2機種を一挙発表した。ここでは発表会で示された同社の戦略についてくわしくお伝えする。
■「日立はハイビジョンフルラインナップ」がスローガン
発表会の冒頭、同社執行役常務 ユビキタスプラットフォームグループ グループ長&CEOの立花和弘氏が登壇し、今回の新製品発表の背景について説明した。
同氏は、家電・クルマ・家具への購入意向が高まりつつあるという調査結果を示した上で、「特にプラズマ・液晶テレビやDVDレコーダーなど、台数としてはまだ主流でないが金額が大きい『ニッチ・ビッグ』製品の需要が大きい。高級志向が顕著になりつつある」と指摘。また同氏は「耐久性・性能が高いという理由から『Made in Japan』志向も高まっている」と続け、「これらの流れを踏まえ、日立ではコンシューマ事業を中核事業として位置づける。現在約1兆円の売上げを2010年に2兆円にする」と宣言。そのためにデジタルアプライアンス研究センターを10月1日に立ち上げ、生活圏のIT化、家庭でのホームシアター、ネット接続機器などの普及に取り組んでいく。
さらに同氏は、地上デジタル放送の受信可能世帯数が今年末には1700万世帯に達することを紹介し、ハイビジョンへの理解、ニーズが高まっていると判断。「『日立はハイビジョンフルラインナップ』をスローガンに、他社との差別化を打ち出していく」。
また、現在は「デジカメ・薄型テレビ・DVDレコーダー」が新・三種の神器として人気を博しているが、これからは「薄型テレビ・HDD/DVDアプライアンス・BBパソコンの人気が高まる」と予想。新・三種の神器として同社も注力していく考えだ。
■日立が持つ先進技術を結集して開発されたWooo7000シリーズ
テレビの新製品「Wooo」7000シリーズの詳細については、同社デジタルメディア事業部 FPD商品・販売企画部長の吉野正則氏が説明した。同氏は「PDP、LCDともに需要は確実に伸びていく。中でもハイビジョン番組が急激に増えていることがポイントだ」と述べ、「日立の先進技術を結集し、さらに一歩先を行く高画質を目指した」と新製品の方向性を説明。「アドバンスドALISパネル」「AS-IPSハイビジョン液晶パネル」などの表示パネル、「Picture Master」と名づけられた新画像処理回路、HDDやDVDドライブといった中核部品は全て自社または関連企業から調達している。
新しいプラズマパネルは明るさを増し、42V型では1200cd/m2を実現。さらに「Picture Master」ではリアルタイムに画像の特徴を解析し、ガンマカーブを調整するほか、パネル駆動でもフィールド毎に特定パターンを明滅させる“空間階調処理”により、業界最高となる686億色相当の階調表現が可能になった。
また同氏は「DVDレコーダーを既に持っていてもテレビに録画機能は必要、というユーザーが多かった」との調査結果を示し、AVCステーションの最高機種となる「AVC-HRD7000」には400GBハードディスクに加え、DVDレコーダーも搭載したと紹介。これは業界初の試みとなる。
■ハイビジョンの長時間録画にこだわったレコーダー2機種
レコーダー2機種については、同社デジタルメディア事業部 ストレージメディア機器本部 ストレージメディア商品企画部 主任技師の山内浩人氏が発表を行った。
同氏は「ハイビジョン録画をするユーザーは高画質モードで録画を行っているケースが多い」とした上で、「上位機種ではハイビジョン映像を40時間録画できるなど、長時間録画にこだわった」と説明。
さらに操作の簡便性にもこだわった。「ミルカモ予約」では、2週間分のカレンダーを見ながら、希望の日時にカーソルを合わせ、チャンネル番号を押すだけで録画予約が行え、以降は毎週同時刻に、自動的に録画が行われる。また、EPGでの番組検索も新機能が追加され、あるキーワードで番組を検索した後、追加キーワードで検索結果をさらに絞り込むことができるようになった。
また、録画したハイビジョン映像を、外付けのD-VHS機器などにムーブすることも可能。
製品の詳細に関しては別項で紹介する。
【問い合わせ先】
(株)日立製作所
安心コールセンタ
TEL/0120-122-790
(Phile-web編集部・風間雄介)
■「日立はハイビジョンフルラインナップ」がスローガン
発表会の冒頭、同社執行役常務 ユビキタスプラットフォームグループ グループ長&CEOの立花和弘氏が登壇し、今回の新製品発表の背景について説明した。
同氏は、家電・クルマ・家具への購入意向が高まりつつあるという調査結果を示した上で、「特にプラズマ・液晶テレビやDVDレコーダーなど、台数としてはまだ主流でないが金額が大きい『ニッチ・ビッグ』製品の需要が大きい。高級志向が顕著になりつつある」と指摘。また同氏は「耐久性・性能が高いという理由から『Made in Japan』志向も高まっている」と続け、「これらの流れを踏まえ、日立ではコンシューマ事業を中核事業として位置づける。現在約1兆円の売上げを2010年に2兆円にする」と宣言。そのためにデジタルアプライアンス研究センターを10月1日に立ち上げ、生活圏のIT化、家庭でのホームシアター、ネット接続機器などの普及に取り組んでいく。
さらに同氏は、地上デジタル放送の受信可能世帯数が今年末には1700万世帯に達することを紹介し、ハイビジョンへの理解、ニーズが高まっていると判断。「『日立はハイビジョンフルラインナップ』をスローガンに、他社との差別化を打ち出していく」。
また、現在は「デジカメ・薄型テレビ・DVDレコーダー」が新・三種の神器として人気を博しているが、これからは「薄型テレビ・HDD/DVDアプライアンス・BBパソコンの人気が高まる」と予想。新・三種の神器として同社も注力していく考えだ。
■日立が持つ先進技術を結集して開発されたWooo7000シリーズ
テレビの新製品「Wooo」7000シリーズの詳細については、同社デジタルメディア事業部 FPD商品・販売企画部長の吉野正則氏が説明した。同氏は「PDP、LCDともに需要は確実に伸びていく。中でもハイビジョン番組が急激に増えていることがポイントだ」と述べ、「日立の先進技術を結集し、さらに一歩先を行く高画質を目指した」と新製品の方向性を説明。「アドバンスドALISパネル」「AS-IPSハイビジョン液晶パネル」などの表示パネル、「Picture Master」と名づけられた新画像処理回路、HDDやDVDドライブといった中核部品は全て自社または関連企業から調達している。
新しいプラズマパネルは明るさを増し、42V型では1200cd/m2を実現。さらに「Picture Master」ではリアルタイムに画像の特徴を解析し、ガンマカーブを調整するほか、パネル駆動でもフィールド毎に特定パターンを明滅させる“空間階調処理”により、業界最高となる686億色相当の階調表現が可能になった。
また同氏は「DVDレコーダーを既に持っていてもテレビに録画機能は必要、というユーザーが多かった」との調査結果を示し、AVCステーションの最高機種となる「AVC-HRD7000」には400GBハードディスクに加え、DVDレコーダーも搭載したと紹介。これは業界初の試みとなる。
■ハイビジョンの長時間録画にこだわったレコーダー2機種
レコーダー2機種については、同社デジタルメディア事業部 ストレージメディア機器本部 ストレージメディア商品企画部 主任技師の山内浩人氏が発表を行った。
同氏は「ハイビジョン録画をするユーザーは高画質モードで録画を行っているケースが多い」とした上で、「上位機種ではハイビジョン映像を40時間録画できるなど、長時間録画にこだわった」と説明。
さらに操作の簡便性にもこだわった。「ミルカモ予約」では、2週間分のカレンダーを見ながら、希望の日時にカーソルを合わせ、チャンネル番号を押すだけで録画予約が行え、以降は毎週同時刻に、自動的に録画が行われる。また、EPGでの番組検索も新機能が追加され、あるキーワードで番組を検索した後、追加キーワードで検索結果をさらに絞り込むことができるようになった。
また、録画したハイビジョン映像を、外付けのD-VHS機器などにムーブすることも可能。
製品の詳細に関しては別項で紹介する。
【問い合わせ先】
(株)日立製作所
安心コールセンタ
TEL/0120-122-790
(Phile-web編集部・風間雄介)