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公開日 2006/02/20 13:09
DVDカムコーダー市場の拡大に期待:RWPPIが第35回目の定期ミーティングを開催
RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称:RWPPI)は、第35回目の定例会議をパイオニア(株)の目黒本社にて開催した。
会議の開催にあたってRWPPI代表の相澤氏が挨拶を行った。相澤氏は、現在DVDを記録媒体に用いたビデオカメラが大きなビジネスに成長しつつあると指摘した。相澤氏はこれからはユーザーの間に、DVDビデオカメラで撮影した映像を再生する機器への関心がさらに高まるだろうとしながら、その時点においてRWPPIとして「互換性に優れるDVD-R/-RWメディアの特長をより強くアピールして、システムの特長から多くのお客様にいっそうの利便性を提供したい」と語った。
続いて登壇したRWPPI事務局の森下氏からは、3月にドイツで開催されるITショー「CeBIT 2006」への出展計画が説明された。RWPPIにとってCeBIT 2006は、昨年の上海CeBIT、CeBITユーラシアに続く、第6期目の参加企業ジョイント・プロモーション活動の締め括りとなるイベントだ。期間中50万人の来場者が予測される、世界最大のITショーへの出展を間近にし、森下氏は「DVD-R/-RWメディアの互換性・信頼性・利便性を繰り返しアピールして行きたい」と抱負を語る。具体的な展示内容としては、特設ブースにDVD-R/-RWの記録再生に対応するハード、メディア、アプリケーションの商品をディスプレイするほか、特設ステージ上でのプレゼンテーションや、解説ビデオを使った展示ツールが用意される予定だ。
RWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)の「第3回台湾セミナー」に関する計画も森下氏より語られた。昨年第5期にはじめて開催した後、好評を博したセミナーが今年も台北市で2月23日に開催される。その内容としては、RWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)の「Stage5」の取り組みと、互換性検証の成果を中心に発表される。セミナーは台湾記録メディア興業会(TRIA)とのジョイントセミナーとして開催され、現地のジャーナリスト、業界関係者を集めて実施される。また、翌2月24日に開催される、RRTメンバー限定のテクニカルミーティングでは、台湾のエンジニアとの合同セッションが催され、DVD-R/-RWに関するテクニカルな情報交換が行われる。
続いてラウンドロビンテストのチェアマンであるパイオニア(株)の内海氏が登壇し、「Stage5」の成果報告を行った。ラウンドロビンテストの活動も、発足当初から徐々に規模を拡大し、現在では記録型DVD会議(略称:RDVDC)のメンバーと合同で行うジョイント・ラウンドロビンテスト(JRT)の参加メンバーは53社を数えるまでに成長した。昨今は特に海外の参加企業が増加しているのが大きな特色だ。
Stage 5では16倍速DVD-R、6倍速DVD-RW、4倍速DVD-R DL、ビデオカメラ用DVD-R/-RWディスクの評価に焦点が集まった。テスト項目としてのDVDメディアの種類も益々多様化したStage 5だったが「評価アイテムそれぞれに素晴らしい互換性を達成し、そのパーセンテージは98.4%に高められた」と内海氏は語る。
次のステップとなるStage 6では、早くも課題として8倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLへのアプローチが挙げられている。また地上デジタル放送の普及によるCPRMディスクの再検証、次第に大きなデータキャパシティを求める市場に応えるためのDLメディアの検証強化、8cmディスクを中心とした新しいアプリケーションへの対応、さらには新旧レコーダー製品間における互換性検証も重要な課題としてあげられているという。これらのテーマに対して早期に検証の土台を整えていきたいと内海氏は意気込みを語る。
本日の会議参加企業から3社の新製品紹介が行われた。始めにインタービデオジャパン(株)松延氏より同社の新製品「iVideoToGo for iPod/for PSP」が紹介された。本製品はiPod 5G、PSPで再生が可能なMPEG-4形式、H.264形式の動画ファイル書き出し機能を実装する。3ステップでの簡単編集でプロクオリティのビデオファイルが作成できるという。「ビデオを持ち歩く文化がビデオ対応iPodの発売で、マニア層から徐々に一般化してくるだろう」と語る松延氏は、同社製品の持つ大きな可能性について強調した。
ソニック・ソリューションズ(株)からは山田氏が登壇し、新製品のCD/DVDライティングソフト「Easy Media Creator 8」が紹介された。「より簡単に」「より良く」「より可能に」をコンセプトに、ユーザーインターフェイスやコンポーネントを充実させた本製品では、DVDカメラで撮影した映像の編集なども手軽に行うことができる。山田氏は実演を交えながら新製品に搭載された各機能を紹介してみせた。
(株)Neroからは服部氏が登壇し、Nero 7 Premiumを紹介した。本製品は、ビデオ・音楽ファイルの編集、写真データの閲覧編集など様々な機能を同梱している。服部氏はまた同社で開発する「Nero Digital」と呼ばれる独自のフォーマットについても解説した。Nero Digitalコーデックでは、現在の記録型DVD製品にHD解像度でのコンテンツ保存ができるとしながら、ヨーロッパでは本フォーマットの認証を受けた機器が500万台出荷予定であり、日本とアメリカでも今年の上半期に対応製品を出荷予定であるとした。
本日の特別講演はマイクロソフト(株)よりWindowsクライアントビジネス開発事業本部の長尾氏と山口氏が出席し、「マイクロソフトが考えるデジタルリビング」と題した講演を行った。各氏からはマイクロソフトがデジタルエンターテインメント時代の新しい提案として検討されているサービスモデルや、具体的なコンテンツやデバイスの運用方法が紹介された。
山口氏はPCと家電機器をつないだ同社独自のデジタルリビングのサービスモデルが説明された。山口氏は「様々なコンテンツを様々なデバイスで、そして様々なシーンで再生する自由度の高いエンドユーザーシナリオの実現をしたい」としながら、これに対応するサービスを展開することでビジネスチャンスを活かして行こうとする同社の姿勢を明確に示した。サービスの実現については、PC・家電双方からのアプローチが重要であるとしつつ、同社として提供する技術を家電機器で応用可能なサービスとしてつくりあげていくとともに、リソース用件やライセンスコストの点でも利用しやすいものにして行きたいと山口氏は語る。また家電メーカーでの差別化を可能にする機能拡張性/独自UIの実現や、高品位なオーディオ・ビデオを実現可能なスペックの搭載も大きな課題であるとした。
長尾氏からは、音楽・映像コンテンツをPCから取り出し、AVアンプやTVで再生するデモや、ポータブルミュージックプレーヤーに保存したコンテンツを外部AV機器でストリーミング再生するデモなどが行われ、同社の取り組みに関するサービスモデルの概説が示された。今後同社の取り組みとしては、「デジタルメディアの自由で快適な利用」を目指しつつ、デジタルリビングの実現をPCと家電の双方から実現するための取り組みが、より具体的なかたちで進められていく模様だ。
(Phile-web編集部)
会議の開催にあたってRWPPI代表の相澤氏が挨拶を行った。相澤氏は、現在DVDを記録媒体に用いたビデオカメラが大きなビジネスに成長しつつあると指摘した。相澤氏はこれからはユーザーの間に、DVDビデオカメラで撮影した映像を再生する機器への関心がさらに高まるだろうとしながら、その時点においてRWPPIとして「互換性に優れるDVD-R/-RWメディアの特長をより強くアピールして、システムの特長から多くのお客様にいっそうの利便性を提供したい」と語った。
続いて登壇したRWPPI事務局の森下氏からは、3月にドイツで開催されるITショー「CeBIT 2006」への出展計画が説明された。RWPPIにとってCeBIT 2006は、昨年の上海CeBIT、CeBITユーラシアに続く、第6期目の参加企業ジョイント・プロモーション活動の締め括りとなるイベントだ。期間中50万人の来場者が予測される、世界最大のITショーへの出展を間近にし、森下氏は「DVD-R/-RWメディアの互換性・信頼性・利便性を繰り返しアピールして行きたい」と抱負を語る。具体的な展示内容としては、特設ブースにDVD-R/-RWの記録再生に対応するハード、メディア、アプリケーションの商品をディスプレイするほか、特設ステージ上でのプレゼンテーションや、解説ビデオを使った展示ツールが用意される予定だ。
RWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)の「第3回台湾セミナー」に関する計画も森下氏より語られた。昨年第5期にはじめて開催した後、好評を博したセミナーが今年も台北市で2月23日に開催される。その内容としては、RWPPIが主催するラウンドロビンテスト(RRT)の「Stage5」の取り組みと、互換性検証の成果を中心に発表される。セミナーは台湾記録メディア興業会(TRIA)とのジョイントセミナーとして開催され、現地のジャーナリスト、業界関係者を集めて実施される。また、翌2月24日に開催される、RRTメンバー限定のテクニカルミーティングでは、台湾のエンジニアとの合同セッションが催され、DVD-R/-RWに関するテクニカルな情報交換が行われる。
続いてラウンドロビンテストのチェアマンであるパイオニア(株)の内海氏が登壇し、「Stage5」の成果報告を行った。ラウンドロビンテストの活動も、発足当初から徐々に規模を拡大し、現在では記録型DVD会議(略称:RDVDC)のメンバーと合同で行うジョイント・ラウンドロビンテスト(JRT)の参加メンバーは53社を数えるまでに成長した。昨今は特に海外の参加企業が増加しているのが大きな特色だ。
Stage 5では16倍速DVD-R、6倍速DVD-RW、4倍速DVD-R DL、ビデオカメラ用DVD-R/-RWディスクの評価に焦点が集まった。テスト項目としてのDVDメディアの種類も益々多様化したStage 5だったが「評価アイテムそれぞれに素晴らしい互換性を達成し、そのパーセンテージは98.4%に高められた」と内海氏は語る。
次のステップとなるStage 6では、早くも課題として8倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLへのアプローチが挙げられている。また地上デジタル放送の普及によるCPRMディスクの再検証、次第に大きなデータキャパシティを求める市場に応えるためのDLメディアの検証強化、8cmディスクを中心とした新しいアプリケーションへの対応、さらには新旧レコーダー製品間における互換性検証も重要な課題としてあげられているという。これらのテーマに対して早期に検証の土台を整えていきたいと内海氏は意気込みを語る。
本日の会議参加企業から3社の新製品紹介が行われた。始めにインタービデオジャパン(株)松延氏より同社の新製品「iVideoToGo for iPod/for PSP」が紹介された。本製品はiPod 5G、PSPで再生が可能なMPEG-4形式、H.264形式の動画ファイル書き出し機能を実装する。3ステップでの簡単編集でプロクオリティのビデオファイルが作成できるという。「ビデオを持ち歩く文化がビデオ対応iPodの発売で、マニア層から徐々に一般化してくるだろう」と語る松延氏は、同社製品の持つ大きな可能性について強調した。
ソニック・ソリューションズ(株)からは山田氏が登壇し、新製品のCD/DVDライティングソフト「Easy Media Creator 8」が紹介された。「より簡単に」「より良く」「より可能に」をコンセプトに、ユーザーインターフェイスやコンポーネントを充実させた本製品では、DVDカメラで撮影した映像の編集なども手軽に行うことができる。山田氏は実演を交えながら新製品に搭載された各機能を紹介してみせた。
(株)Neroからは服部氏が登壇し、Nero 7 Premiumを紹介した。本製品は、ビデオ・音楽ファイルの編集、写真データの閲覧編集など様々な機能を同梱している。服部氏はまた同社で開発する「Nero Digital」と呼ばれる独自のフォーマットについても解説した。Nero Digitalコーデックでは、現在の記録型DVD製品にHD解像度でのコンテンツ保存ができるとしながら、ヨーロッパでは本フォーマットの認証を受けた機器が500万台出荷予定であり、日本とアメリカでも今年の上半期に対応製品を出荷予定であるとした。
本日の特別講演はマイクロソフト(株)よりWindowsクライアントビジネス開発事業本部の長尾氏と山口氏が出席し、「マイクロソフトが考えるデジタルリビング」と題した講演を行った。各氏からはマイクロソフトがデジタルエンターテインメント時代の新しい提案として検討されているサービスモデルや、具体的なコンテンツやデバイスの運用方法が紹介された。
山口氏はPCと家電機器をつないだ同社独自のデジタルリビングのサービスモデルが説明された。山口氏は「様々なコンテンツを様々なデバイスで、そして様々なシーンで再生する自由度の高いエンドユーザーシナリオの実現をしたい」としながら、これに対応するサービスを展開することでビジネスチャンスを活かして行こうとする同社の姿勢を明確に示した。サービスの実現については、PC・家電双方からのアプローチが重要であるとしつつ、同社として提供する技術を家電機器で応用可能なサービスとしてつくりあげていくとともに、リソース用件やライセンスコストの点でも利用しやすいものにして行きたいと山口氏は語る。また家電メーカーでの差別化を可能にする機能拡張性/独自UIの実現や、高品位なオーディオ・ビデオを実現可能なスペックの搭載も大きな課題であるとした。
長尾氏からは、音楽・映像コンテンツをPCから取り出し、AVアンプやTVで再生するデモや、ポータブルミュージックプレーヤーに保存したコンテンツを外部AV機器でストリーミング再生するデモなどが行われ、同社の取り組みに関するサービスモデルの概説が示された。今後同社の取り組みとしては、「デジタルメディアの自由で快適な利用」を目指しつつ、デジタルリビングの実現をPCと家電の双方から実現するための取り組みが、より具体的なかたちで進められていく模様だ。
(Phile-web編集部)