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公開日 2006/04/21 18:00
RWPPIとRDVDC、51社・154モデル参加の共同互換性試験結果を発表
RWプロダクツプロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)、および記録型DVD会議(略称:RDVDC)は21日、両団体が共同実施するDVD機器業界最大規模の互換性試験であるジョイントラウンドロビンテスト(以下:JRT)の成果報告を東京八重洲ホールで開催した。
JRTはRWPPIが主催するRRT(Round Robin Test)とRDVDCが主催するCWG(Compatible Working Group)が組織の壁を取り払い、相互に乗り入れ可能な互換性検証の場を実現すべく2003年9月にスタートした活動であり、名実ともに世界最大の記録型DVD互換性検証のステージとして広く認知されている。
今回はRWPPIとRDVDCが共同実施する互換性検証活動の第3回目にあたり、参加51社から述べ154モデルが集まり、465項目に及ぶ詳細な検査が行われた。その結果、テストでは記録可能なDVDに関連する世界の主要ハードメーカーの機器がカバーされるとともに、記録速度についても6倍速DVD-RW、16倍速DVD-R、5倍速DVD-RAMとその12倍速テスターを対象とした最先端のメディアに関する記録・再生互換が検証された。
成果報告会の開催に先立ち、松下電器産業(株)小石健二氏が挨拶を行った。小石氏ははじめに、今回の共同互換性試験の成果として、DVD関連の商品について、DVD-R/DVD-RWでは98.4%、DVD-RAMでは99.8%という高い互換性数値が検証されたことを明らかにした。小石氏は、JRTの特長が単純に互換性テストを行いその結果を公表するだけでなく、問題が発生した場合はその改善の取り組みまでをフォローしていることを指摘した。また参加企業のヒューマンネットワークも強固になり、問題が起きた場合もよりスムーズな解決が図れるようになったと評価する。
続いてRWPPIのRRT、RDVDCのCWG双方の代表者が登壇し、互いがそれぞれ個別のワーキンググループ単位で展開しているテストの内容、および各成果報告の詳細を説明した。
RRTを代表し、登壇したティアック(株)篠原朗氏は、今期の活動では世界の主要DVD-R/DVD-RWマニファクチャーが参加したことにより、広範にわたり質の高い互換性検証試験が実施できたと語った。篠原氏はまたCPRMディスクやDVD-R DLディスクなど、新しいフォーマットや今後ユーザーニーズもさらなる高まりが予想される8cmディスクなどについても検証も行い、98.4%の互換性数値が検証されたことが大きな意味を持つことを強調した。
CWGの代表として登壇したサムスン電子のJEONG YONGCHAE氏は今期の活動を振り返り、DVD-RAM関連のプロダクトを中心に99.8%の互換性を確保できたことの成果をあらためてアピールした。団体の活動結果についてもWebサイトで公表することにより、一般のユーザーにも互換性検証を役立ててもらいたいと語った。
その他、今回両団体から発表された具体的な活動成果の内容は下記の通りである。
1.DVD-RW/DVD-Rディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー25社、37モデル、およびライターメーカー12社、13モデル間で合計120項目の試験を行い、安定した記録品質が保証されていることが確認された
2.DVD-RW/DVD-R対応ライターに関して、12社12モデル間にて合計170の確認項目の論理互換性試験を実施、参加モデル間での記録・再生互換性を確認し、同時に参加メンバーの規格に関する共通理解を一層深めることができた
3.DVD-RW/DVD-R対応レコーダー、DVDカムコーダー、およびPCオーサリングソフトに関して、12社、19モデル間での記録・再生・編集機能15項目(ビデオモード、VRモード:NTSC、DVD-R DL、8cmディスク)に渡って高い互換性が確認された
4.DVD-RW/DVD-R対応プレーヤー、ドライブ、およびPC再生ソフトウェアに関して、合計22社、45モデルにより、上記3で録画されたディスクを使用し5項目での再生互換性評価を行い、広範な環境下での再生互換を確認した
5.12倍速DVD-RAMディスク対応の特性評価用テスターを保有する6社間で、75項目の試験を行い、各社の12倍速用テスター間で広範な測定項目の互換性を確認した。また12倍速での統一試験方法を確立し、評価用標準ディスクも作成した。
6.5倍速DVD-RAMディスクとドライブに関して、今回新規参入4社を含む15社、16モデル間での31項目の試験を行い、参加モデル間で高い記録および再生互換性が確保されていることを確認した
7.DVD-RAM向けDVD-VRモード対応製品に関して、8社、12モデル間で49項目の試験を行い、NTSCのみでなくPALフォーマットのビデオ録画でも互換性を確認した。またDVD-RAM VRモードのCPRMについても試験を行い、参加製品間で動作を確認した
8.DVD-RAM5倍速ディスクの5倍速に加え、2倍速・3倍速(下位互換)についての試験も行い、参加社製品間で互換性を確保した
今後の活動については、両団体の協力関係を今後も継続的に発展していく方向性が打ち出されるとともに、DVD関連製品に関する互換性検証を引き続き強力に展開していくことが確認された。
2006年の第二四半期から2007年第一四半期までの活動内容としては、主に12倍速DVDV-RAMや、4倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLディスクへの取り組みが示されている。また、将来の新しいフォーマットに備えるための活動体制も強化される予定だ。DVDレコーダーのみならず、カムコーダー、ドライブやPCアプリケーションを含む広範囲な検証も推し進められていく。
(Phile-web編集部)
JRTはRWPPIが主催するRRT(Round Robin Test)とRDVDCが主催するCWG(Compatible Working Group)が組織の壁を取り払い、相互に乗り入れ可能な互換性検証の場を実現すべく2003年9月にスタートした活動であり、名実ともに世界最大の記録型DVD互換性検証のステージとして広く認知されている。
今回はRWPPIとRDVDCが共同実施する互換性検証活動の第3回目にあたり、参加51社から述べ154モデルが集まり、465項目に及ぶ詳細な検査が行われた。その結果、テストでは記録可能なDVDに関連する世界の主要ハードメーカーの機器がカバーされるとともに、記録速度についても6倍速DVD-RW、16倍速DVD-R、5倍速DVD-RAMとその12倍速テスターを対象とした最先端のメディアに関する記録・再生互換が検証された。
成果報告会の開催に先立ち、松下電器産業(株)小石健二氏が挨拶を行った。小石氏ははじめに、今回の共同互換性試験の成果として、DVD関連の商品について、DVD-R/DVD-RWでは98.4%、DVD-RAMでは99.8%という高い互換性数値が検証されたことを明らかにした。小石氏は、JRTの特長が単純に互換性テストを行いその結果を公表するだけでなく、問題が発生した場合はその改善の取り組みまでをフォローしていることを指摘した。また参加企業のヒューマンネットワークも強固になり、問題が起きた場合もよりスムーズな解決が図れるようになったと評価する。
続いてRWPPIのRRT、RDVDCのCWG双方の代表者が登壇し、互いがそれぞれ個別のワーキンググループ単位で展開しているテストの内容、および各成果報告の詳細を説明した。
RRTを代表し、登壇したティアック(株)篠原朗氏は、今期の活動では世界の主要DVD-R/DVD-RWマニファクチャーが参加したことにより、広範にわたり質の高い互換性検証試験が実施できたと語った。篠原氏はまたCPRMディスクやDVD-R DLディスクなど、新しいフォーマットや今後ユーザーニーズもさらなる高まりが予想される8cmディスクなどについても検証も行い、98.4%の互換性数値が検証されたことが大きな意味を持つことを強調した。
CWGの代表として登壇したサムスン電子のJEONG YONGCHAE氏は今期の活動を振り返り、DVD-RAM関連のプロダクトを中心に99.8%の互換性を確保できたことの成果をあらためてアピールした。団体の活動結果についてもWebサイトで公表することにより、一般のユーザーにも互換性検証を役立ててもらいたいと語った。
その他、今回両団体から発表された具体的な活動成果の内容は下記の通りである。
1.DVD-RW/DVD-Rディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー25社、37モデル、およびライターメーカー12社、13モデル間で合計120項目の試験を行い、安定した記録品質が保証されていることが確認された
2.DVD-RW/DVD-R対応ライターに関して、12社12モデル間にて合計170の確認項目の論理互換性試験を実施、参加モデル間での記録・再生互換性を確認し、同時に参加メンバーの規格に関する共通理解を一層深めることができた
3.DVD-RW/DVD-R対応レコーダー、DVDカムコーダー、およびPCオーサリングソフトに関して、12社、19モデル間での記録・再生・編集機能15項目(ビデオモード、VRモード:NTSC、DVD-R DL、8cmディスク)に渡って高い互換性が確認された
4.DVD-RW/DVD-R対応プレーヤー、ドライブ、およびPC再生ソフトウェアに関して、合計22社、45モデルにより、上記3で録画されたディスクを使用し5項目での再生互換性評価を行い、広範な環境下での再生互換を確認した
5.12倍速DVD-RAMディスク対応の特性評価用テスターを保有する6社間で、75項目の試験を行い、各社の12倍速用テスター間で広範な測定項目の互換性を確認した。また12倍速での統一試験方法を確立し、評価用標準ディスクも作成した。
6.5倍速DVD-RAMディスクとドライブに関して、今回新規参入4社を含む15社、16モデル間での31項目の試験を行い、参加モデル間で高い記録および再生互換性が確保されていることを確認した
7.DVD-RAM向けDVD-VRモード対応製品に関して、8社、12モデル間で49項目の試験を行い、NTSCのみでなくPALフォーマットのビデオ録画でも互換性を確認した。またDVD-RAM VRモードのCPRMについても試験を行い、参加製品間で動作を確認した
8.DVD-RAM5倍速ディスクの5倍速に加え、2倍速・3倍速(下位互換)についての試験も行い、参加社製品間で互換性を確保した
今後の活動については、両団体の協力関係を今後も継続的に発展していく方向性が打ち出されるとともに、DVD関連製品に関する互換性検証を引き続き強力に展開していくことが確認された。
2006年の第二四半期から2007年第一四半期までの活動内容としては、主に12倍速DVDV-RAMや、4倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLディスクへの取り組みが示されている。また、将来の新しいフォーマットに備えるための活動体制も強化される予定だ。DVDレコーダーのみならず、カムコーダー、ドライブやPCアプリケーションを含む広範囲な検証も推し進められていく。
(Phile-web編集部)