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公開日 2006/08/28 13:53
BD事業への取り組み強化へ − パナソニックがプレス向けBDセミナーを開催
松下電器産業(株)AVC社は、同社が東京・品川に構えるパナソニック デジタル ソフト ラボで8月25日、マスコミ向けのBlu-rayディスク・セミナーを開催した。セミナーではBlu-rayディスクの高画質と高音質の魅力、松下電器産業が現在行っている取り組みと戦略、さらには天王洲拠点での活動内容などが紹介された。
はじめに、松下電器産業(株)パナソニックAVCネットワークス社 技術統括センター 高画質高音質開発センターの画質担当参事である末次圭介氏が登壇し、同社天王洲拠点の活動内容を紹介した。天王洲拠点は松下電器産業のデジタル映像技術開発と、コンテンツ製作との間のコンタクトポイントに位置付けられる場所となる。本施設にはパナソニック映像(株)、プログレッシブ ピクチャーズ(株)、パナソニック デジタル ソフト ラボの3つの組織が組み込まれており、それぞれの連携を図ることにより、当社の映像機器開発のチームと、コンテンツ・映画制作のチームが一体となった次世代エンターテインメント制作が行われている。
パナソニク映像(株)は、同社組織において映像の企画制作・編集を主に扱う部門に位置付けられる。松下グループの他の部門との連携を強めつつ、今年の10月からBlu-rayコンテンツのオーサリングに取り組んでいくという。
プログレッシブ ピクチャーズ(株)は同社組織の映画・映像制作部門、さらには制作技術部門を担当する部門だ。パナソニックのデジタルシネマカメラ「バリカム」を使った映像制作と、関連するデジタル技術のサポートを主な役割としている。
パナソニック デジタル ソフト ラボは、同社の映像機器・コンテンツ開発におけるクオリティチェックを担当する部門となり、著名クリエイターを招き、同社のカメラやディスプレイなど高画質ハードウェアの共同開発を行うほか、撮影・編集・オーサリング等における検証作業を担当する。今後は同社Blu-rayエンターテインメントにおける高品位の基準をうち立てていくこととなる。
末次氏は「今後当社はBlu-rayを核としたビジネスを本格化するにあたって、天王洲拠点を中心に、非常に高画質で多機能な魅力あるコンテンツを総力を上げて創って行きたい」とし、意気込みを語った。
続いて松下電器産業(株)蓄積デバイス事業戦略室より、室長の小塚雅之氏が登壇し、同社が手掛けるBlu-rayディスク製品の特徴と、事業戦略の概略が語られた。
小塚氏からは同社が開発した2層BD-ROM製造用のスピンコート技術についての詳細が説明された。現在同社のスピンコート技術を使った2層BD-ROMの量産ラインは米国カリフォルニア州トーランスの工場で本格稼働している。今回会場ではスピンコート技術のデモ映像も紹介された。小塚氏は同社のディスク製造技術により、「次世代の高品位エンターテインメントを収録するディスクとして、Blu-rayディスクの大容量は必須。これまで課題とされていたディスクの量産価格についても、スピンコート技術により安価で高品位な製品を提供できる環境が整いつつある」と語り、Blu-rayディスクが可能性に富んだメディアであることを強調した。
同社の研究成果が一翼を担うことにより、「Blu-rayは広範囲の民生機器メーカーや、映画スタジオ等のサポートを得ており、ユーザーにも安心して楽しめる次世代光ディスクである」とする小塚氏は、さらにAACSに加え、BD+、ROMマークの3つの著作権保護技術により、コンテンツメーカーサイドに安心して使えるメディアであること、Blu-ray Javaにより豊富なインタラクティブ機能が実現できるなどフォーマットの特長についても指摘した。
同社としては、今後もパッケージメディア制作にも強力なソリューションを提供しつつ、パナソニックブランドからBDプレーヤーやレコーダーをはじめとするAV機器、薄型記録ドライブ、車載用エンターテインメント機器等、幅広い分野で良質な製品を提供し、「Blu-rayによるHDワールド実現」を目指した活動を積極的に推し進めていく方向性が明らかにされた。
当日の会場では同社のBDプレーヤー試作機によるハイビジョン映像と、DVDのスタンダード映像の比較視聴デモが行われたほか、松下ソフトラボ内のパナソニック映像オーサリングスタジオ内のHD専用ノンリニア編集室、5.1ch/ステレオ収録スタジオなど一部の施設が公開された。
(Phile-web編集部)
パナソニク映像(株)は、同社組織において映像の企画制作・編集を主に扱う部門に位置付けられる。松下グループの他の部門との連携を強めつつ、今年の10月からBlu-rayコンテンツのオーサリングに取り組んでいくという。
プログレッシブ ピクチャーズ(株)は同社組織の映画・映像制作部門、さらには制作技術部門を担当する部門だ。パナソニックのデジタルシネマカメラ「バリカム」を使った映像制作と、関連するデジタル技術のサポートを主な役割としている。
パナソニック デジタル ソフト ラボは、同社の映像機器・コンテンツ開発におけるクオリティチェックを担当する部門となり、著名クリエイターを招き、同社のカメラやディスプレイなど高画質ハードウェアの共同開発を行うほか、撮影・編集・オーサリング等における検証作業を担当する。今後は同社Blu-rayエンターテインメントにおける高品位の基準をうち立てていくこととなる。
末次氏は「今後当社はBlu-rayを核としたビジネスを本格化するにあたって、天王洲拠点を中心に、非常に高画質で多機能な魅力あるコンテンツを総力を上げて創って行きたい」とし、意気込みを語った。
小塚氏からは同社が開発した2層BD-ROM製造用のスピンコート技術についての詳細が説明された。現在同社のスピンコート技術を使った2層BD-ROMの量産ラインは米国カリフォルニア州トーランスの工場で本格稼働している。今回会場ではスピンコート技術のデモ映像も紹介された。小塚氏は同社のディスク製造技術により、「次世代の高品位エンターテインメントを収録するディスクとして、Blu-rayディスクの大容量は必須。これまで課題とされていたディスクの量産価格についても、スピンコート技術により安価で高品位な製品を提供できる環境が整いつつある」と語り、Blu-rayディスクが可能性に富んだメディアであることを強調した。
同社の研究成果が一翼を担うことにより、「Blu-rayは広範囲の民生機器メーカーや、映画スタジオ等のサポートを得ており、ユーザーにも安心して楽しめる次世代光ディスクである」とする小塚氏は、さらにAACSに加え、BD+、ROMマークの3つの著作権保護技術により、コンテンツメーカーサイドに安心して使えるメディアであること、Blu-ray Javaにより豊富なインタラクティブ機能が実現できるなどフォーマットの特長についても指摘した。
同社としては、今後もパッケージメディア制作にも強力なソリューションを提供しつつ、パナソニックブランドからBDプレーヤーやレコーダーをはじめとするAV機器、薄型記録ドライブ、車載用エンターテインメント機器等、幅広い分野で良質な製品を提供し、「Blu-rayによるHDワールド実現」を目指した活動を積極的に推し進めていく方向性が明らかにされた。
当日の会場では同社のBDプレーヤー試作機によるハイビジョン映像と、DVDのスタンダード映像の比較視聴デモが行われたほか、松下ソフトラボ内のパナソニック映像オーサリングスタジオ内のHD専用ノンリニア編集室、5.1ch/ステレオ収録スタジオなど一部の施設が公開された。
(Phile-web編集部)