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公開日 2007/03/20 11:05
【詳報】日立、世界初のiVDR対応モデルなどプラズマ/液晶テレビ“Wooo”8機種
(株)日立製作所は、世界で初めてHDDの新規格「iVDR」に対応したモデルなど、プラズマテレビ/液晶テレビ“Wooo”新モデル8機種を4月20日より順次発売する。
新製品の概要、型番などは以下の通り。
これまでWoooの薄型テレビは、8000→9000→10000シリーズと4桁や5桁のシリーズナンバーを採用してきたが、今回から“新時代のWooo”を表現するため、「01」という新たなナンバーが与えられた。各シリーズの特徴をざっくりと説明すると、XR01はフルHDパネルと録画機能を備え、後述する映画ソースの高品位表示機能「なめらかシネマ」を搭載した最上位機種となる。HR01はHDパネルを装備し、録画機能を搭載したミドルクラスシリーズという位置づけだ。H01は、HDパネルを採用し、録画機能を省いたエントリーシリーズとなる。
●フルHDパネル&録画機能を装備したXR01/HR01シリーズ
XR01とHR01の両シリーズは、“Wooo”の過去モデルでもおなじみの、HDDへの録画機能を搭載。HDDに新規格「iVDR」を採用したことが最大の特徴となる。
まず、iVDR規格の概要を紹介しよう。iVDRは、2.5インチと1.8インチのHDDを、専用のカートリッジに格納した、リムーバブル型のHDDメディアだ。2.5インチメディアを「iVDR」、1.8インチメディアを「iVDR Mini」と呼ぶ。横幅はどちらも同じ80mmなので、iVDR/iVDR Miniの両方に対応したドライブを作ることもできる。また、iVDRとは別組織の「SAFIA」ライセンスグループが、iVDR用の著作権保護技術を開発。この技術を搭載したiVDRを「iVDR-Secure」として展開する。これを使用すれば、デジタル放送のコピーワンス番組の録画やムーブが可能となる。
このほか、レコーダーの中などに組み込むことを想定した「iVDR-Secure Built-in」規格というものもある。通常のシリアルATAのHDDにiVDRのセキュリティ機能を持たせたもので、たとえば本体を買い換える際、コンテンツを録りためたHDDを、新しいレコーダーに移し替えることが可能になるほか、ほかの「iVDR-Secure」に、デジタル放送をムーブしたりすることも可能だ。こちらに、iVDRの特徴をまとめてあるので参照頂きたい。
XR01とHR01の各モデルには、著作権保護技術「SAFIA」に対応した「iVDR-Secure Built-in」を内蔵。つまり、内蔵HDDも、後述する脱着できるHDDも、名称としては同じiVDRなのだが、ここでは混同を避けるため、「iVDR-Secure Built-in」を「内蔵HDD」と記述する。
内蔵HDD容量は250GBで、従来からのトランスコード技術「XCodeHD」により、500GB相当の録画時間を実現している。さらに、本体の右側面にはiVDRのスロットを搭載。日立ではこのスロットを「iVポケット」と呼んでいる。iVポケットには、著作権対応の「iVDR-S」のほか、従来からある著作権非対応の「iVDR」も挿入することが可能。アナログ放送などコピーガードが入っていないコンテンツについては、従来のiVDRにも録画やダビングを行うことができる。
iVポケットに挿入したiVDR-Sと、内蔵HDDとの間では、デジタル放送コンテンツのムーブが可能となっている。内蔵HDDからiVDR-Sへのムーブはもちろん、iVDR-Sから内蔵HDDにコンテンツを書き戻すことが可能。ムーブ速度はBSデジタル放送の場合で4倍速、地上デジタル放送の場合で6倍速(いずれもTSモード時)。XCodeHDで録画した場合、BSデジタルの場合で8倍速、地上デジタルの場合で9倍速でムーブが行える。ムーブ時に、TS→TSEなどモードを変換することも可能だが、この場合は再エンコードが可能になるので、ムーブ時間は等速となる。なお、現在のところBlu-ray Discのムーブ速度は2倍速。iVDRは、BDより高速でコンテンツのムーブが行えることになる。
脱着可能なiVDR-Sは、日立マクセルから“ハードディスク アイヴィ”という愛称で、160GBの「M-VDRS160G.TV」と80GBの「M-VDRS80G.TV」が4月10日に発売される。価格はオープンだが、160GBは35,000円前後、80GBは20,000円前後での販売が見込まれる。詳細は別項で紹介する。
日立では、今回の新製品を企画する際、HDD容量に関する市場調査を実施。「1TB内蔵」と、「250GB内蔵+脱着式の80GB HDD×2個」のどちらが欲しいかを尋ねたところ、76.4%のユーザーが、250GB+80GB×2個」を選択したという。このため、同社では内蔵HDDを大容量化するのではなく、iVDRを採用することを決定した。
iVDRの採用で可能になることは多い。まずは内蔵HDDで容量が足りなくなった際、iVDRを購入すれば手軽に容量が増やせることが上げられる。また、録画先をあらかじめiVDRに設定しておけば、ムーブの手間無しにコンテンツを外に持ち出すことができる。さらに、前述した高速ムーブもiVDRの利点と言えるだろう。
もう一点、同社がiVDRの使い方として強く訴求しようとしているのが、ライブラリ管理機能だ。脱着できるiVDRなら、家族の一人一人がそれぞれのiVDRメディアを持って録画コンテンツを管理したり、「映画」や「スポーツ」などジャンルごとにコンテンツを録り分けたりすることが可能になる。
またライブラリ管理機能では、一回挿入したiVDRメディアの内容を記録しておけるので、iVDRを挿さずにメディアの中身を確認することが可能。どのメディアに記録してあるかを確認した後、そのメディアを挿入すれば良い。このライブラリの内容は、あとから削除することもできる。
さらに今回の新製品では、録画したコンテンツをフォルダに分類することが可能になった。このため、iVDRを別途購入しなくても、簡易的なコンテンツ管理が行える。
なお、iVDRはいつでも自由に抜き差しできる。挿入した場合は、画面にiVDRを認識中であるという表示がされ、1分程度で認識される。iVDRへ録画・ムーブ中にメディアを抜いてもデータは壊れず、直前までのデータが記録される。
録画関連機能ではこのほか、XR01/HR01の各シリーズとも、従来から備えるi.Link端子を継承。同端子を備えたHDDレコーダーと接続することで、テレビ内蔵HDDからレコーダーへコンテンツをムーブすることができる。
また、HDDに録画済みのコンテンツの録画レートを変更する「再圧縮機能」も装備。HDDの空き容量を作り出すことができる。
●フルHDパネル&「なめらかシネマ」を搭載したXR01シリーズ
最上位シリーズとなるXR01の両モデルは、いずれも1,920×1,080のフルHDパネルを搭載。プラズマのP50-XR01は、シングルスキャン方式のフルHD ALISパネルを装備し、輝度は1,100cd/m2、コントラストは10,000対1を実現。また、パネルから発光されるRGBの必要な光だけを通し、広い色再現範囲で豊かな色彩を実現する「新ダイナミックMBPカラーフィルター」の採用に加え、本機には新たに開発した「ファインブラックフィルター」を採用している。
液晶の「L37-XR01」は、新開発の「フルHD IPSαパネル」を搭載。視野角は上下左右178度で、輝度は500cd/m2、コントラストは7,000対1となる。また本機には、60コマの映像を120コマに変換し、独自のスーパーインパルス表技術によって黒の画像データを挿入することで、輝度を低下させることなく動画のブレを改善することに成功している。なお、120コマに変換して表示する製品は他社からも発売・発表されているが、他社の多くが、前後のフレームから新たな映像を生成するのに対し、日立では単純にコマ数を2倍にする方式としている点に注目したい。
チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各2系統ずつ装備。裏番組録画なども行える。
XR01シリーズだけに登載される高画質技術に、新開発した「なめらかシネマ」がある。24コマの映画フィルムの映像から、60コマ/秒の映像を作り出す技術。前後の映像を解析し、独自の動き補間アルゴリズムにより、間のコマの映像を生成する。処理には通常の2-3プルダウンで、横方向にパンしたときなどにカクカクした動きになるような映像でも、なめらかな動きで表示できる。 この機能はオン/オフを切り替えることが可能。
映像処理回路には、独自の画像処理エンジンをさらに進化させた、新開発の「Picture Master Full HD」を採用。映像の解析や処理をさらに高速化・高精細化したことで、さらなる画質の向上を実現したという。このエンジンには、映像シーンごとに特徴を分析し、コントラスト制御の最適化を行う「アドバンスドダイナミックコントラスト」、複数の指定色の色合い・色の濃さ・明るさを同時に調整する「3次元デジタルカラーマネージメント」、映像シーンに応じて鮮鋭度をコントロールする「ツインダイナミックエンハンサ」などの各機能を搭載。さらに液晶テレビには、シーンの輝度情報に応じてバックライトの明るさを制御する「新ダイナミックバックライトコントロール」も搭載されている。
●HDパネルと録画機能を装備したHR01シリーズ
HR01シリーズは、42V型/37V型のプラズマテレビと、32V型の液晶テレビで構成される。いずれも地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各2系統ずつ装備する。
プラズマテレビの42V型「P42-HR01」と37V型「P37-HR01」は、どちらも1080ALISパネルを搭載し、画素数は1,024×1,080となる。輝度は42V型が1,500cd/m2、37V型が1,300cd/m2。コントラスト比は42V型が10,000対1、37V型が3,000対1となる。
32V型液晶テレビ「L32-HR01」は、1,366×768のIPS αパネルを採用。輝度は500cd/m2、コントラストは7,000対1を実現している。XR01に搭載された120コマの倍速表示技術も装備している。
3モデルとも、前述の録画機能をフル装備。パネルサイズや解像度にこだわらず、録画機能に魅力を感じるユーザーに訴求する。
●HDパネルを採用し録画機能を省いたH01シリーズ
エントリーシリーズのH01も、HR01と同じく42V型/37V型のプラズマテレビと、32V型の液晶テレビで構成される。地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーは1系統ずつの搭載となる。パネル輝度とコントラスト比は、すべてHR01と同様。
●機能と装備など
HDMI端子は、XR01/HR01が前面1系統、背面2系統の計3系統、H01が背面2系統を装備。全機種とも1080p入力に対応し、バージョンは1.2となる。
リモコンは全機種で新開発のものを採用。従来の、上半分はテレビの基本操作、下半分は機能操作ボタンを配置するレイアウトは継承。その一方、従来装備していた、視聴中の放送が確認できる液晶ディスプレイは省略された。全体的に軽量化を図って持ったときのストレスを軽減した。また、使用頻度の高い「ワイド切換」機能はダイレクトボタンが装備されたほか、入力切換ボタンをカーソルキーの近くに装備するなどの工夫で操作性を高めた。リモコンのカラーは、録画のできるXR01/HR01シリーズはゴールド、H01シリーズはシルバーを採用している。
また全機種に、番組を見ながら、画面の下部に裏番組の情報を表示できる「裏番組チェック」機能も装備。XR01/HR01はダブルチューナーを搭載しているので、裏番組の画面も表示できる。
HDDを搭載するXR01/HR01シリーズには、再生中のコンテンツを約10秒戻せる「10秒バック」機能も搭載。レコーダーではおなじみの機能で、早送りしすぎた際にワンタッチで映像を戻すことができる。
使い勝手を高める機能では、購入直後に、受信設定完了までの操作を案内する「簡単セットアップ」機能を装備。さらに、電源起動時やリモコンの信号受信時に本体のLEDが点滅する「モーションLED」機能も採用。同社担当者によると、「デジタルテレビは起動や操作切換に時間がかかることがあり、操作が受け付けられていないと勘違いして同じボタンを2回押してしまうことがあるが、LEDの点滅により信号が届いたことを伝えることで、誤操作を防ぐ」という。
従来からWoooの特徴として搭載されている、電動スイーベル機能も継承。L37-XR01/L32-HR01には電動スイーベルスタンドが付属し、P50-XR01/P42-HR01/P37-HR01には、別売りでスイーベルスタンドとスイーベルラックが用意される。
【問い合わせ先】
(株)日立製作所
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11
(Phile-web編集部)
新製品の概要、型番などは以下の通り。
シリーズ | 方式 | iVDR搭載 | 画面サイズ | 型式 | 発売日 | 価格 |
XR01 | プラズマ | ○ | 50V型 | P50-XR01 | 5月上旬 | ¥OPEN(予想実売価格57万円前後) |
液晶 | ○ | 37V型 | L37-XR01 | 5月上旬 | ¥OPEN(予想実売価格35万円前後) | |
HR01 | プラズマ | ○ | 42V型 | P42-HR01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格39万円前後) |
プラズマ | ○ | 37V型 | P37-HR01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格32万円前後) | |
液晶 | ○ | 32V型 | L32-HR01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格25万円前後) | |
H01 | プラズマ | - | 42V型 | P42-H01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格31万円前後) |
プラズマ | - | 37V型 | P37-H01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格26万円前後) | |
液晶 | - | 32V型 | L32-H01 | 4月20日 | ¥OPEN(予想実売価格20万円前後) |
これまでWoooの薄型テレビは、8000→9000→10000シリーズと4桁や5桁のシリーズナンバーを採用してきたが、今回から“新時代のWooo”を表現するため、「01」という新たなナンバーが与えられた。各シリーズの特徴をざっくりと説明すると、XR01はフルHDパネルと録画機能を備え、後述する映画ソースの高品位表示機能「なめらかシネマ」を搭載した最上位機種となる。HR01はHDパネルを装備し、録画機能を搭載したミドルクラスシリーズという位置づけだ。H01は、HDパネルを採用し、録画機能を省いたエントリーシリーズとなる。
●フルHDパネル&録画機能を装備したXR01/HR01シリーズ
XR01とHR01の両シリーズは、“Wooo”の過去モデルでもおなじみの、HDDへの録画機能を搭載。HDDに新規格「iVDR」を採用したことが最大の特徴となる。
まず、iVDR規格の概要を紹介しよう。iVDRは、2.5インチと1.8インチのHDDを、専用のカートリッジに格納した、リムーバブル型のHDDメディアだ。2.5インチメディアを「iVDR」、1.8インチメディアを「iVDR Mini」と呼ぶ。横幅はどちらも同じ80mmなので、iVDR/iVDR Miniの両方に対応したドライブを作ることもできる。また、iVDRとは別組織の「SAFIA」ライセンスグループが、iVDR用の著作権保護技術を開発。この技術を搭載したiVDRを「iVDR-Secure」として展開する。これを使用すれば、デジタル放送のコピーワンス番組の録画やムーブが可能となる。
このほか、レコーダーの中などに組み込むことを想定した「iVDR-Secure Built-in」規格というものもある。通常のシリアルATAのHDDにiVDRのセキュリティ機能を持たせたもので、たとえば本体を買い換える際、コンテンツを録りためたHDDを、新しいレコーダーに移し替えることが可能になるほか、ほかの「iVDR-Secure」に、デジタル放送をムーブしたりすることも可能だ。こちらに、iVDRの特徴をまとめてあるので参照頂きたい。
XR01とHR01の各モデルには、著作権保護技術「SAFIA」に対応した「iVDR-Secure Built-in」を内蔵。つまり、内蔵HDDも、後述する脱着できるHDDも、名称としては同じiVDRなのだが、ここでは混同を避けるため、「iVDR-Secure Built-in」を「内蔵HDD」と記述する。
内蔵HDD容量は250GBで、従来からのトランスコード技術「XCodeHD」により、500GB相当の録画時間を実現している。さらに、本体の右側面にはiVDRのスロットを搭載。日立ではこのスロットを「iVポケット」と呼んでいる。iVポケットには、著作権対応の「iVDR-S」のほか、従来からある著作権非対応の「iVDR」も挿入することが可能。アナログ放送などコピーガードが入っていないコンテンツについては、従来のiVDRにも録画やダビングを行うことができる。
iVポケットに挿入したiVDR-Sと、内蔵HDDとの間では、デジタル放送コンテンツのムーブが可能となっている。内蔵HDDからiVDR-Sへのムーブはもちろん、iVDR-Sから内蔵HDDにコンテンツを書き戻すことが可能。ムーブ速度はBSデジタル放送の場合で4倍速、地上デジタル放送の場合で6倍速(いずれもTSモード時)。XCodeHDで録画した場合、BSデジタルの場合で8倍速、地上デジタルの場合で9倍速でムーブが行える。ムーブ時に、TS→TSEなどモードを変換することも可能だが、この場合は再エンコードが可能になるので、ムーブ時間は等速となる。なお、現在のところBlu-ray Discのムーブ速度は2倍速。iVDRは、BDより高速でコンテンツのムーブが行えることになる。
脱着可能なiVDR-Sは、日立マクセルから“ハードディスク アイヴィ”という愛称で、160GBの「M-VDRS160G.TV」と80GBの「M-VDRS80G.TV」が4月10日に発売される。価格はオープンだが、160GBは35,000円前後、80GBは20,000円前後での販売が見込まれる。詳細は別項で紹介する。
日立では、今回の新製品を企画する際、HDD容量に関する市場調査を実施。「1TB内蔵」と、「250GB内蔵+脱着式の80GB HDD×2個」のどちらが欲しいかを尋ねたところ、76.4%のユーザーが、250GB+80GB×2個」を選択したという。このため、同社では内蔵HDDを大容量化するのではなく、iVDRを採用することを決定した。
iVDRの採用で可能になることは多い。まずは内蔵HDDで容量が足りなくなった際、iVDRを購入すれば手軽に容量が増やせることが上げられる。また、録画先をあらかじめiVDRに設定しておけば、ムーブの手間無しにコンテンツを外に持ち出すことができる。さらに、前述した高速ムーブもiVDRの利点と言えるだろう。
もう一点、同社がiVDRの使い方として強く訴求しようとしているのが、ライブラリ管理機能だ。脱着できるiVDRなら、家族の一人一人がそれぞれのiVDRメディアを持って録画コンテンツを管理したり、「映画」や「スポーツ」などジャンルごとにコンテンツを録り分けたりすることが可能になる。
またライブラリ管理機能では、一回挿入したiVDRメディアの内容を記録しておけるので、iVDRを挿さずにメディアの中身を確認することが可能。どのメディアに記録してあるかを確認した後、そのメディアを挿入すれば良い。このライブラリの内容は、あとから削除することもできる。
さらに今回の新製品では、録画したコンテンツをフォルダに分類することが可能になった。このため、iVDRを別途購入しなくても、簡易的なコンテンツ管理が行える。
なお、iVDRはいつでも自由に抜き差しできる。挿入した場合は、画面にiVDRを認識中であるという表示がされ、1分程度で認識される。iVDRへ録画・ムーブ中にメディアを抜いてもデータは壊れず、直前までのデータが記録される。
録画関連機能ではこのほか、XR01/HR01の各シリーズとも、従来から備えるi.Link端子を継承。同端子を備えたHDDレコーダーと接続することで、テレビ内蔵HDDからレコーダーへコンテンツをムーブすることができる。
また、HDDに録画済みのコンテンツの録画レートを変更する「再圧縮機能」も装備。HDDの空き容量を作り出すことができる。
●フルHDパネル&「なめらかシネマ」を搭載したXR01シリーズ
最上位シリーズとなるXR01の両モデルは、いずれも1,920×1,080のフルHDパネルを搭載。プラズマのP50-XR01は、シングルスキャン方式のフルHD ALISパネルを装備し、輝度は1,100cd/m2、コントラストは10,000対1を実現。また、パネルから発光されるRGBの必要な光だけを通し、広い色再現範囲で豊かな色彩を実現する「新ダイナミックMBPカラーフィルター」の採用に加え、本機には新たに開発した「ファインブラックフィルター」を採用している。
液晶の「L37-XR01」は、新開発の「フルHD IPSαパネル」を搭載。視野角は上下左右178度で、輝度は500cd/m2、コントラストは7,000対1となる。また本機には、60コマの映像を120コマに変換し、独自のスーパーインパルス表技術によって黒の画像データを挿入することで、輝度を低下させることなく動画のブレを改善することに成功している。なお、120コマに変換して表示する製品は他社からも発売・発表されているが、他社の多くが、前後のフレームから新たな映像を生成するのに対し、日立では単純にコマ数を2倍にする方式としている点に注目したい。
チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各2系統ずつ装備。裏番組録画なども行える。
XR01シリーズだけに登載される高画質技術に、新開発した「なめらかシネマ」がある。24コマの映画フィルムの映像から、60コマ/秒の映像を作り出す技術。前後の映像を解析し、独自の動き補間アルゴリズムにより、間のコマの映像を生成する。処理には通常の2-3プルダウンで、横方向にパンしたときなどにカクカクした動きになるような映像でも、なめらかな動きで表示できる。 この機能はオン/オフを切り替えることが可能。
映像処理回路には、独自の画像処理エンジンをさらに進化させた、新開発の「Picture Master Full HD」を採用。映像の解析や処理をさらに高速化・高精細化したことで、さらなる画質の向上を実現したという。このエンジンには、映像シーンごとに特徴を分析し、コントラスト制御の最適化を行う「アドバンスドダイナミックコントラスト」、複数の指定色の色合い・色の濃さ・明るさを同時に調整する「3次元デジタルカラーマネージメント」、映像シーンに応じて鮮鋭度をコントロールする「ツインダイナミックエンハンサ」などの各機能を搭載。さらに液晶テレビには、シーンの輝度情報に応じてバックライトの明るさを制御する「新ダイナミックバックライトコントロール」も搭載されている。
●HDパネルと録画機能を装備したHR01シリーズ
HR01シリーズは、42V型/37V型のプラズマテレビと、32V型の液晶テレビで構成される。いずれも地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各2系統ずつ装備する。
プラズマテレビの42V型「P42-HR01」と37V型「P37-HR01」は、どちらも1080ALISパネルを搭載し、画素数は1,024×1,080となる。輝度は42V型が1,500cd/m2、37V型が1,300cd/m2。コントラスト比は42V型が10,000対1、37V型が3,000対1となる。
32V型液晶テレビ「L32-HR01」は、1,366×768のIPS αパネルを採用。輝度は500cd/m2、コントラストは7,000対1を実現している。XR01に搭載された120コマの倍速表示技術も装備している。
3モデルとも、前述の録画機能をフル装備。パネルサイズや解像度にこだわらず、録画機能に魅力を感じるユーザーに訴求する。
●HDパネルを採用し録画機能を省いたH01シリーズ
エントリーシリーズのH01も、HR01と同じく42V型/37V型のプラズマテレビと、32V型の液晶テレビで構成される。地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーは1系統ずつの搭載となる。パネル輝度とコントラスト比は、すべてHR01と同様。
●機能と装備など
HDMI端子は、XR01/HR01が前面1系統、背面2系統の計3系統、H01が背面2系統を装備。全機種とも1080p入力に対応し、バージョンは1.2となる。
リモコンは全機種で新開発のものを採用。従来の、上半分はテレビの基本操作、下半分は機能操作ボタンを配置するレイアウトは継承。その一方、従来装備していた、視聴中の放送が確認できる液晶ディスプレイは省略された。全体的に軽量化を図って持ったときのストレスを軽減した。また、使用頻度の高い「ワイド切換」機能はダイレクトボタンが装備されたほか、入力切換ボタンをカーソルキーの近くに装備するなどの工夫で操作性を高めた。リモコンのカラーは、録画のできるXR01/HR01シリーズはゴールド、H01シリーズはシルバーを採用している。
また全機種に、番組を見ながら、画面の下部に裏番組の情報を表示できる「裏番組チェック」機能も装備。XR01/HR01はダブルチューナーを搭載しているので、裏番組の画面も表示できる。
HDDを搭載するXR01/HR01シリーズには、再生中のコンテンツを約10秒戻せる「10秒バック」機能も搭載。レコーダーではおなじみの機能で、早送りしすぎた際にワンタッチで映像を戻すことができる。
使い勝手を高める機能では、購入直後に、受信設定完了までの操作を案内する「簡単セットアップ」機能を装備。さらに、電源起動時やリモコンの信号受信時に本体のLEDが点滅する「モーションLED」機能も採用。同社担当者によると、「デジタルテレビは起動や操作切換に時間がかかることがあり、操作が受け付けられていないと勘違いして同じボタンを2回押してしまうことがあるが、LEDの点滅により信号が届いたことを伝えることで、誤操作を防ぐ」という。
従来からWoooの特徴として搭載されている、電動スイーベル機能も継承。L37-XR01/L32-HR01には電動スイーベルスタンドが付属し、P50-XR01/P42-HR01/P37-HR01には、別売りでスイーベルスタンドとスイーベルラックが用意される。
【問い合わせ先】
(株)日立製作所
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11
(Phile-web編集部)
- ブランドHITACHI
- 型番P50-XR01
- 発売日2007年5月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格57万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●パネル:フルHD ALISパネル ●画素数:1,920×1,080 ●動画解像度:900本以上 ●輝度:1,100cd/m2 ●コントラスト:10,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:570W ●本体外形寸法:1,250W×823H×109Dmm ●質量:47kg
- ブランドHITACHI
- 型番L37-XR01
- 発売日2007年5月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格35万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:37V型 ●パネル:フルHD IPSαパネル ●画素数:1,920×1,080 ●動画解像度:600本以上 ●輝度:500cd/m2 ●コントラスト:7,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:212W ●本体外形寸法:927W×624H×115Dmm ●質量:22.9kg
- ブランドHITACHI
- 型番P42-HR01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格39万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●パネル:1080ALISパネル ●画素数:1,024×1,080 ●動画解像度:720本以上 ●輝度:1,500cd/m2 ●コントラスト:10,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:346W ●本体外形寸法:1,067W×713H×99Dmm ●質量:29.9kg
- ブランドHITACHI
- 型番P37-HR01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格32万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:37V型 ●パネル:1080ALISパネル ●画素数:1,024×1,080 ●動画解像度:720本以上 ●輝度:1,300cd/m2 ●コントラスト:3,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:299W ●本体外形寸法:960W×624H×125Dmm ●質量:28.7kg
- ブランドHITACHI
- 型番L32-HR01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格25万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:32V型 ●パネル:IPSαパネル ●画素数:1,366×768 ●動画解像度:600本以上 ●輝度:500cd/m2 ●コントラスト:7,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:154W ●本体外形寸法:804W×540H×114Dmm ●質量:17.0kg
- ブランドHITACHI
- 型番P42-H01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格31万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●パネル:1080ALISパネル ●画素数:1,024×1,080 ●動画解像度:720本以上 ●輝度:1,500cd/m2 ●コントラスト:10,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを1基ずつ搭載)●入出力端子:HDMI入力2、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:328W ●本体外形寸法:1,067W×713H×99Dmm ●質量:28.6kg
- ブランドHITACHI
- 型番P37-H01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格26万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:37V型 ●パネル:1080ALISパネル ●画素数:1,024×1,080 ●動画解像度:720本以上 ●輝度:1,300cd/m2 ●コントラスト:3,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを1基ずつ搭載)●入出力端子:HDMI入力2、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:281W ●本体外形寸法:960W×624H×125Dmm ●質量:26.9kg
- ブランドHITACHI
- 型番L32-H01
- 発売日2007年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格20万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:32V型 ●パネル:IPSαパネル ●画素数:1,366×768 ●輝度:500cd/m2 ●コントラスト:7,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを1基ずつ搭載)●入出力端子:HDMI入力2、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1 ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:135W ●本体外形寸法:804W×540H×114Dmm ●質量:15.9kg