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公開日 2007/10/02 18:59
<CEATEC2007:ドルビージャパン その2>「スター・ウォーズ」を3Dで体験! 超プレミアムのデモディスクも貰える
■ハリウッド映画が3D上映になるのは時間の問題。
ドルビーラボラトリーズで最も驚くべき体験は、何といっても「ドルビー3Dデジタルシネマ」のデモンストレーションである。4箇所も出展している同社の「国際会議場2F 201会議室」の視聴ブースで体験できる。
ご存知の方もいると思うが、ハリウッド映画における最新興行で注目されているのが3D(立体)上映である。「3Dなんて昔からあるじゃないか」といわれるかもしれないが、最新の3D映画は凄い。劇場のどの位置に座っても同様の効果が得られ、2時間以上の視聴で疲れず、実に自然だ。CGを駆使した映画には3次元情報が含まれており、3D専用の映画でなくても、あらかじめ2D用、3D用の映画制作も可能になりつつある。デジタルシネマの普及に従い、徐々に上映館を増やしている。ディズニー映画「チキン・リトル」は2D/3D同時上映(別スクリーン)による事業化に目処をつけた成功作品のひとつとなった。入場料は3Dの方が若干高く設定される。
3D映画普及の背景のひとつに、大画面ホームシアターの普及がハリウッドに影を落としている。ホームシアターマニアなら誰でも体験していることだが、すでにホームシアターの映像と音響システムは、多くの映画館のクオリティを凌駕している。一方で、次世代DVD(ブルーレイ/HD DVD)はとてつもなく高画質であり、ホームシアター導入までいかない一般家庭のテレビの超大型化も急速に進んでいる。すでに映画館の大画面やサラウンドは“特別な体験”ではなくなった。
映画産業自体がパッケージソフトまでを含めたビジネスになっていることも、あらてめて映画館存続の危機を早めている。しかしながら映画館なしで映画の価値を保持することはできない。3D上映により、映画はもういちど“特別な体験”の場を取り戻すことができるのではないか。これがハリウッドのプロデューサー達の選択肢のひとつとなりつつある。(4K上映などもあるが・・・)
■「ドルビー3Dデジタルシネマ」はこれから普及へ。実に現実的な提案に驚き!
「ドルビー3Dデジタルシネマ」は、15分ほどのデモの中の一部として紹介される。専用の3Dメガネを装着して見る。なかでは映画「スター・ウォーズ」の1シーンが3D体験できる。1分ほどの短いものだが、2Dで見たことのある作品を3D体験すると、ますます3Dの必要性を実感することができる。とにかく体験してみたい。
米国で普及しつつある3Dの上映方式は「リアルD」社のものが多いが、今回の「ドルビー3Dデジタルシネマ」はまったく新しいものであり、その特徴は以下のとおりだ。
1) 既存のデジタルシネマ館が使用しているDLPプロジェクターの主要モデル(NEC、バルコ、クリスティーなど5社)に、回転フィルター(とコントローラー)を追加装着するだけで上映可能。
2) 既存のスクリーンがそのまま使える。リアルD社などの他方式はシルバースクリーン(ないしはそれに近いもの)に交換しなければならない。非常に導入しやすいばかりか、同一スクリーンでの2D作品/3D作品の切替営業が可能である。
3) 専用3Dメガネは盗難防止チップ内蔵。コストは50ドル程度だが、連続400回以上の使用に耐えるので、使い捨て型よりも劇場にとってベターである。
4) 現時点でドルビーへのロイヤリティは一切必要ない。導入コストのみ。
映画館関係者からみれば、非常にリーズナブルかつ現実的な内容を実現している。しかも「スター・ウォーズ」のようなキラーコンテンツが3D作品になるとしたら、間違いなくすべてのデジタルシネマが3D上映対応(しかもドルビー3Dデジタルシネマ)へ傾いていくことだろう。
ちなみに新宿のバルト9など、国内での導入も決定している。公開作品やスケジュールはAVレビュー本誌で追って紹介する。
■最初で最後? スタンプラリーで、最新デモディスク(次世代DVD仕様)が貰える
最後にお得情報を。4箇所にあるドルビーブースをすべて訪問し、スタンプを集めると、超プレミアムな「ドルビーデモディスク」を入手することができる。ドルビーTRUE HD7.1ch収録の映画・音楽コンテンツが満載だ。HD DVDとブルーレイディスクの両仕様があり、どちら1枚しか選択できないが、別途、「ドルビー3Dデジタルシネマ」の体験後のアンケートでもう1枚貰えるので、都合2枚揃えることは可能である。
取材をしていたら、なんとダース・ベイダー卿が歩いてきた。しかも2人のストームトルーパーと1人のロイヤル・ガードが護衛している。ロイヤル・ガードがいるってことは皇帝も近くに!? 頭の中ではあのBGMが駆け巡る・・・ファンには堪らない演出である。ベイダー卿と記念撮影も可能。CEATECに行くなら必ずドルビーブースを訪ねてみよう。
ベイダー卿はひじょうにお忙しいらしく、次のご来場は10月6日(土)だということが判明しました。さすが世界のアイドルです。
(AVレビュー編集部)
*Dolby、ドルビー及びダブルD記号はドルビーラボラトリーズの登録商標です。
ドルビーラボラトリーズで最も驚くべき体験は、何といっても「ドルビー3Dデジタルシネマ」のデモンストレーションである。4箇所も出展している同社の「国際会議場2F 201会議室」の視聴ブースで体験できる。
ご存知の方もいると思うが、ハリウッド映画における最新興行で注目されているのが3D(立体)上映である。「3Dなんて昔からあるじゃないか」といわれるかもしれないが、最新の3D映画は凄い。劇場のどの位置に座っても同様の効果が得られ、2時間以上の視聴で疲れず、実に自然だ。CGを駆使した映画には3次元情報が含まれており、3D専用の映画でなくても、あらかじめ2D用、3D用の映画制作も可能になりつつある。デジタルシネマの普及に従い、徐々に上映館を増やしている。ディズニー映画「チキン・リトル」は2D/3D同時上映(別スクリーン)による事業化に目処をつけた成功作品のひとつとなった。入場料は3Dの方が若干高く設定される。
3D映画普及の背景のひとつに、大画面ホームシアターの普及がハリウッドに影を落としている。ホームシアターマニアなら誰でも体験していることだが、すでにホームシアターの映像と音響システムは、多くの映画館のクオリティを凌駕している。一方で、次世代DVD(ブルーレイ/HD DVD)はとてつもなく高画質であり、ホームシアター導入までいかない一般家庭のテレビの超大型化も急速に進んでいる。すでに映画館の大画面やサラウンドは“特別な体験”ではなくなった。
映画産業自体がパッケージソフトまでを含めたビジネスになっていることも、あらてめて映画館存続の危機を早めている。しかしながら映画館なしで映画の価値を保持することはできない。3D上映により、映画はもういちど“特別な体験”の場を取り戻すことができるのではないか。これがハリウッドのプロデューサー達の選択肢のひとつとなりつつある。(4K上映などもあるが・・・)
■「ドルビー3Dデジタルシネマ」はこれから普及へ。実に現実的な提案に驚き!
「ドルビー3Dデジタルシネマ」は、15分ほどのデモの中の一部として紹介される。専用の3Dメガネを装着して見る。なかでは映画「スター・ウォーズ」の1シーンが3D体験できる。1分ほどの短いものだが、2Dで見たことのある作品を3D体験すると、ますます3Dの必要性を実感することができる。とにかく体験してみたい。
米国で普及しつつある3Dの上映方式は「リアルD」社のものが多いが、今回の「ドルビー3Dデジタルシネマ」はまったく新しいものであり、その特徴は以下のとおりだ。
1) 既存のデジタルシネマ館が使用しているDLPプロジェクターの主要モデル(NEC、バルコ、クリスティーなど5社)に、回転フィルター(とコントローラー)を追加装着するだけで上映可能。
2) 既存のスクリーンがそのまま使える。リアルD社などの他方式はシルバースクリーン(ないしはそれに近いもの)に交換しなければならない。非常に導入しやすいばかりか、同一スクリーンでの2D作品/3D作品の切替営業が可能である。
3) 専用3Dメガネは盗難防止チップ内蔵。コストは50ドル程度だが、連続400回以上の使用に耐えるので、使い捨て型よりも劇場にとってベターである。
4) 現時点でドルビーへのロイヤリティは一切必要ない。導入コストのみ。
映画館関係者からみれば、非常にリーズナブルかつ現実的な内容を実現している。しかも「スター・ウォーズ」のようなキラーコンテンツが3D作品になるとしたら、間違いなくすべてのデジタルシネマが3D上映対応(しかもドルビー3Dデジタルシネマ)へ傾いていくことだろう。
■最初で最後? スタンプラリーで、最新デモディスク(次世代DVD仕様)が貰える
最後にお得情報を。4箇所にあるドルビーブースをすべて訪問し、スタンプを集めると、超プレミアムな「ドルビーデモディスク」を入手することができる。ドルビーTRUE HD7.1ch収録の映画・音楽コンテンツが満載だ。HD DVDとブルーレイディスクの両仕様があり、どちら1枚しか選択できないが、別途、「ドルビー3Dデジタルシネマ」の体験後のアンケートでもう1枚貰えるので、都合2枚揃えることは可能である。
取材をしていたら、なんとダース・ベイダー卿が歩いてきた。しかも2人のストームトルーパーと1人のロイヤル・ガードが護衛している。ロイヤル・ガードがいるってことは皇帝も近くに!? 頭の中ではあのBGMが駆け巡る・・・ファンには堪らない演出である。ベイダー卿と記念撮影も可能。CEATECに行くなら必ずドルビーブースを訪ねてみよう。
ベイダー卿はひじょうにお忙しいらしく、次のご来場は10月6日(土)だということが判明しました。さすが世界のアイドルです。
(AVレビュー編集部)
*Dolby、ドルビー及びダブルD記号はドルビーラボラトリーズの登録商標です。